このところ女性関係の話が続いていたけど、仲良くさせてもらっていたのは女性ばかりじゃない。俳優さんやトップアイドルとも知り合う機会はあった。そういう付き合いができたのは、プロ野球選手だったからというだけじゃなく、強かったころのカープでレギュラーを張っていたからという面が多分にあると思う。
当時は「人気のセ、実力のパ」なんて言われていたほどで、プロ野球界は人気球団の巨人が中心にいて、その巨人がいるセ・リーグばかりが注目されていた。それこそ巨人戦は全試合、地上波で中継されていたし、視聴率だって当たり前のように20%を超えていた。
やはり選手っていうのは注目されれば張り切るし、やりがいも感じる。そして結果が出れば称賛もされる。俺はカープに15年在籍して、4度のリーグ優勝と3度の日本一にレギュラーとして貢献した。だからこそ、違う世界のトップといわれる人にも注目されたし、食事の場や人の紹介などでそういう人たちと知り合う機会にも恵まれた。
名前を挙げればキリがないので分かりやすいところで言うと、少年隊の東山紀之は彼が19歳のころから付き合いがあった。何かキッカケだったか思い出せないけど、俺が遠征で東京へ行った時や彼が仕事で広島へ来た時など、都合をつけて食事をしたりした。
それこそ、いつだったかの年末に俳優の真田広之と中井貴一、俺、東山の4人で忘年会をしたこともあったな。場所は確か東京・赤坂のホテルニューオータニ。男ばかり4人でね。「なんでこの4人が揃っているってのに、女性が一人もいないんだよ」って言いながらも楽しい酒を飲んだっけ。
野球がキッカケで仲良くさせてもらった人もいた。それも草野球でね。東スポとも縁が深いビートたけしさんや、ロックミュージシャンの浜田省吾さんもそう。浜田さんは広島出身で、もともとが大のカープファンだったってこともあるけど、記憶違いじゃなければ一緒に草野球をしたのが始まりだった。俺と大野豊さんが入ったチームで、たけし軍団と対戦したこともあった。当時のたけし軍団は神宮外苑の軟式野球場で頻繁に試合をしていて強くてね。
あとは記憶に残っているところだと、ボクシングのWBA世界ライトフライ級王者で13度の防衛に成功した具志堅用高さんやWBC世界ライト級のチャンピオン、ガッツ石松さんとも親しくさせてもらった。特に印象的だったのが、ガッツさんの「ボクサーってのは、決められた日までに減量できなかったら、死刑宣告されるようなもんだよ」という言葉だな。
単純に「すげえ世界だな」と思ったし、いろいろとお話をさせてもらって「ガッツさんは頭のいい人なんだな」という印象を持った。テレビのバラエティー番組なんかでは、おバカキャラで通っているけど、個人的にはあれはガッツさん自身が綿密に計算した上で作り上げたキャラクターだと思っている。
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