明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

エルドレッドに見たカープに欠けているもの

2013-06-19 08:29:31 | 2013年
6月18日(火) マツダ
広島 4 - 7 日本ハム
野村、●小野(1勝1敗1ホールド)、久本、梅津、河内
本:松山(5号)

 話題の中心は何と言っても大谷の「二刀流」本格デビュー。5番ピッチャーでスタメンの大谷がどういうピッチングをして、どういうバッティングを見せるのかが注目の的だが、カープにとってはそんなことはどうでもいい。まずは勝って交流戦を締めくくることが大事な一戦。

 たしかあれは、2005年。札幌ドームでダルビッシュのデビュー戦を観戦した。「高校生相手に負けるはずがない」と思ったが見事に負けた。9回に新井・野村の連続HRで2点をとるのがやっとだった。

 なんとなくその時のことを思い出し嫌な予感はした。が、まずその悪い予感を打ち破ってくれたのは松山の一発。大谷が喫した初の被本塁打。
 
 さらに、3回2つの四球を絡めて1死1、2塁のチャンスを作って4番のエル。デッドボールの故障から復帰したばかりの4番の左手を大谷の直球が直撃。エルが激高した場面もあったが、カープに欲しいのはこのファイト。基本的にカープの選手はおとなし過ぎる。大谷への贔屓目もあるようだが、プロのマウンドに立っている以上はこういうことも充分あり得る。

 さらに1死満塁で松山の打球はショートゴロ。ダブルプレイ阻止でエルが死球の報復とも思えるくらいの二塁手への猛烈なスライディング。二塁手がうずくまっている間にセカンドランナーも一気にホームイン。

 前田が死球にキレた場面は記憶に新しいが、まさにカープに欲しいのはこの気迫。他の選手も見習えとは言わないまでもこのくらいの気迫は見せてほしい。



 ただし。

 良かったのはここまで。(良かったと言っても大谷を完璧に打ち崩したわけではないが…)3-0としたのも束の間。先発の野村が四球で崩れるとすぐに同点。さらに、代わった小野も四球、四球、死球…。満塁から大谷のショートゴロの間に勝ち越されると、あとは日ハムに追加点を与え、終わってみれば4-7の逆転負け。

 「気迫=勝利」の方程式は成り立たないようだ。


26勝34敗1分

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