
昨日は両国国技館内にある相撲博物館へ足を運び「明治の写真展」を観た。小学校以来、相撲とその歴史に魅せられていた私は展示されているひとつひとつの写真に感激し、う~んと感動の声を発せずにはいられなかった。数年前に発見された100年前の相撲のフィルムでは、常陸山、梅ヶ谷、大砲、小錦など写真でしか見たことのない名力士達の実際の取り組みを見ることが出来た。意外だったのは皆動けることだ。相手の声に必ず受けて立ったといわれる角聖・常陸山は当時としては大型力士だったが、動くは攻めるは。一場所全ての取り組みを引き分けて、その相撲の遅さから分け綱と言われた巨人横綱・大砲でさえ、足腰がしっかりしていて横綱小錦を見事に割り出しで破っていた!更に感動したのは10代横綱雲竜久吉の晩年の写真だ。他にも陣幕、鬼面山、不知火、雷電(辰)、初代梅ヶ谷など、今まで錦絵でしか見たことのなかった江戸時代から明治初頭の名力士たちの実際の顔写真を見ることができたのは貴重な経験でした。