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一応今回のソウル訪問の目的は画材購入。
ということで昨夜に引き続き朝一番で南天門市場の画材屋へ赴く。
もっとも夕食時に皆で「cheers for civilization !!」と雄叫びをあげたように、田舎暮らしのガス抜きが必要だったのは自明の理。
短いソウル滞在を楽しみましょう!
スーヨンに教えてもらった画材屋はかなり大きかった。
雰囲気としては日本で言えば世界堂かユザワヤか。
個人的には少し品揃えに不満だったがプシャモも私も無事に買い物を終える。
今回の韓国滞在にあたって、韓国に詳しい東京画廊の山本さんに何処を見るべきかあらかじめリサーチしておいた。
山本さん曰く、韓国のオリジナルとしてお勧めはソウルでは昌徳宮の後苑と宗廟、あとは慶州の掛陵とのことだった。
ということでプシャモにだだをこねて、どうしても俺はこれを見たいと言う。
彼も当てがある訳でもないので交渉成立。
我ら一応アーティストですのでツアーとかは大嫌い。しかれども昌徳宮の後苑はツアー参加を義務づけられているのでやむなし。
集合時間まではざくっと王宮を探索。でかい、けれどもまあこんなものか。
しかしツアーが始まり後苑(秘密の庭と言われている)を歩き始めると色々な意味で興味深かった。
まず、建造物の作りが非常に素朴であること。
また、意外にも「木」オンリーではなく「石」の文化を感じる。
上の写真は大理石で囲われた真四角の池の四方に独特の建築が見られる。
写真を撮る事に夢中でガイドの話を聞いていなかったのだが、明らかに東洋的な宇宙観(道教?)を表現していると思われる。
日本の伝統的な庭園が仏教(特に禅)の影響を受けながら独自の発展をして、絶対に自然界には存在しないにもかかわらず「自然」を感じさせるのに対して、こちらの庭園はより観念的&人工的に独自の宇宙観を表現しようとしているように思う。
私にとって四角く切り取られたような池はとても新鮮だった。
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上写真真ん中は、ツアーの最中に目に入った印象的な建築。
森の合間から白い巨大な建造物が見えて、何だ?かっちょい~と思って聞いてみたところ、日帝支配時に建てられた植物園、温室とのこと。
ツアーで歩かされていると、やたらに池が多い。
そしてその横には必ず涼しげな小屋が建っているのだけれども、冬は寒そうなんだよね~。
修復工事中の建物もあり。大工が屋根の上で寝ていたw。
先の道教的宇宙観の池と並んで、この庭園も印象深かった。
韓国ではお茶を飲む文化が定着しなかったので、この美しい人工的な水回りはただ単に観賞用だったのだろうか?
「王様の瞑想の為のもの」とガイドは言っていたけれども。
「何だよツアーかよ」(しかも2時間)と最初はブーたれていた我らですが、この王様の秘密の庭はやたらと広い。
しかも天気は運良く?晴れて暑い暑い。
各自で回らせて道にでも迷ったりしたら冗談ではなく遭難する恐れがあると思う。
途中売店とトイレは一つしかない。しかも売店はお土産品のみ販売。
あとでガイドのちらしを読んだら昔はトラや熊が出たっていうのも納得でした。
朝食を食べそびれた我らは昨晩入れなかった三清洞の中華「上海」へ。
ここのジャージャー麺は私の過去人生最高の一品でした!
(奇麗どころのお姉さんがフラッっと立ち寄ってガツガツ食べているのを鑑賞するのもまた楽し。)
そしてまた3時間かけて田舎(GCC)まで帰りましたとさ、ジャンジャン。
おしまい。