早いもので本年も大晦日を残すのみとなりました。
振り返ってみればレジデンスでウィーンと韓国(京畿道・仙甘島と仁川)に計五ヶ月滞在させてもらい充実した年となった。
来年もより充実した日々を送れればと思う。
先日、銀座エルメスへ曽根さんの展覧会へ赴く。
曽根さんは以前から大変に気になるアーティストであった、というのは彼の作品の持つパワーが余りに私の理解の範疇を越えていて、
好き嫌いの判断もつかず、呆然と眺めているといった具合であったから。
しかし今回、雪の結晶のシリーズをまとめて観る機会を得て、また展覧会に関するご本人のテキストを読んで、やっと合点がいった。
そしてアーティストたるもの、誰が何を言おうとも、本当に本当にやりたいことを唯唯やるべきなのだということを改めて思いださせてもらった。
純粋にそして真摯に自分のイメージに対して向き合うということの美しさと困難さ、そしてそれをやり切れた時に発散されるアートの持つ力。
曽根さんのテキストを読んでいると爆笑させられる部分と共に、思わず涙がこぼれそうになるようなピュアな思いが感じられる。
結晶のシリーズとは別に奥の部屋にあった大理石で出来たスキーのリフトの彫刻。
あれは踏み越えてきた人じゃないとなかなかやれないよなー。
皆様良いお年をお迎え下さい。