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●「今日の言葉」
~不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を~
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“契約思想に基づくユダヤ的な世界観の原点には、共産主義と資本主義の
両建て主義があり、世界新秩序やニューディール思想の源泉として、
現代史を動かしたことを歴史は教えている”
(藤原肇『さらば暴政 自民党政権─負の系譜』(清流出版)より抜粋)
……IISIA代表・原田武夫のコメント:
─「世界、そして宇宙は何もしないと平衡系によって成り立っている」
これがルシャトリエの定理、もっといえば「復元力の原則」の根本だ。
─つまり世界に対して私たちが作用を及ぼせば、その分だけ反作用がかえって
くるというわけなのだ。その大前提には元来的な「平衡系」の存在がある。
─したがって「支配者」たらんとする者たちは、この意味でのミクロコスモス
の構築に励もうとする。つまり両極端を抑えようとするわけだ。
─つらつら考えてみると、結局、共産主義と資本主義(自由主義)の二項対立
が正にその典型なのであった。人々はそのどちらかに翻弄されていた。
─それでは形式上「冷戦」が終焉したことになっている現代において、この
二項対立は一体どうなってしまったのであろうか。気になって仕方がない。
─俗に「新・世界秩序」という。
しかしこれが結果として「正反」の「合」なのだとすれば極めて深刻だ。
─なぜならばこれは、エスタブリッシュメントでありながら革命家である
連中からすると、方針転換に他ならないからだ。そこに時代の本質がある。
しかし、世界は、いや宇宙は「合」に人為的にはならないのである。
必ずそこには相反するもの、「陰陽」が存在している。
これを消去しようとすることは、それこそキリスト教徒であれば「神」を
否定するに均しいことなのだ。そしてヒトがその存在を否定することに
均しい。
そうであるにもかかわらず、米欧がこれに果敢にも臨もうとしている今。
その姿には太陽に向かって飛び立ち、羽根をとめた蝋が溶けて死んだイカロス
が重なる。
そうではなく、全くもって森羅万象と合一な新たなる秩序を描き出すこと。
その役割を担うことになるのが私たち日本人であると私は信じてやまない。
(メールマガジン 2012年7月9日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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