NOBODY LOVES YOU

世界はやがてジャパネスクの時代を迎える(非公式)

今回のテーマは・・・北朝鮮。 「なぜ?今??」

2014-06-29 | 北朝鮮

おはようございます、皆様。原田武夫です。

東京では雨の週末になっていますが、皆様がいらっしゃる場所ではいかがでしょうか?

さて。
いつものとおり、英語公式ブログに最新コラムをアップしました。

今回のテーマは・・・北朝鮮。
「なぜ?今??」
ふふふ・・・☆
その意味は週明けに分かります(^^)/

是非、お読みください。
真実を知らなければ・・・前には進めないのです。

では。
今日も佳き一日を!!

http://takeoharada.com/2014/06/28/moment-of-the-truth-has-come-in-pyongyang/

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/686113488126542


 

“Moment of the Truth” Has Come in Pyongyang?

 

 

 

「日朝合意」の真相を考える カギは1日の空白にある

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/d40ac8e54f92bd5f6c338c0dc1005447

 

「米ドル軍票」という韓国の切り札

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/f11fd077cdbf9bf7650e395d0d457486


北朝鮮が日本海に短距離ミサイル3発を発射

2014-06-29 | 北朝鮮

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「北朝鮮が日本海に短距離ミサイル3発を発射」です。


⇒その理由は……:

 ─政治とは物事を進めることだと私たちは普段信じています。
  実際には全く違うのです。

 ─なぜならば政治とは「ルシャトリエの原理」を維持することだからです。
  それ以上でもそれ以下でもありません。

 ─したがって一つの方向へと物事を進めるのは間違いなのです。
  必ず「作用」には「反作用」が伴います。

 ─ところが私たちはどうしても一つの方向へと流れることを期待します。
  期待どころではなく、そうなるものと信じてしまいます。

 ─本当の為政者とそうではない偽為政者の違いはそこにあります。
  これを心得ていないと大変なことになるのです。


来月(7月)1日から我が国との交渉を公には控えているはずの北朝鮮。
そんな北朝鮮が短距離とはいえ、ミサイルを発射しました。

日本海に向けてです。
つまり「我が国に向けて」です。

そのことの意味をよく考えておく必要があります。
つまり、彼らは物事が単純に収まることを願ってはいないのです。

彼らの本当の役割が「ヴォラティリティの維持」である時。
完全に今の我が国の外交方針は瓦解します。

そうであることを今から考えておくべきです。
いや、踏まえておかなければならないのです。

全ては・・・「上げは下げのためであり、下げは上げのため」なのです。
是非、忘れないでください。

 

(メールマガジン 2014年6月27日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


安倍晋三総理大臣が記者会見で訪朝を否定

2014-06-29 | 外交・諜報・非公然活動

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「安倍晋三総理大臣が記者会見で訪朝を否定」です。


⇒その理由は……:

 ─「内政で状況が厳しくなると外交で得点を稼ぐ」
  これが政治における常道です。

 ─特にショウ・アップとなる外交は政治家たちにとって花道です。
  とにかく目立つことになるからです。

 ─もっとも「時の運」が露骨に左右するのも外交の世界です。
  動かない時には一切動きません。

 ─そのため策士であるよりも、「礼」の世界を知るべきなのです。
  すなわち「押す」のではなく「引く」世界です。

 ─冷静な分析機関の存在が外交には不可欠です。
  しかもそれが完全に客観的かつ冷静に活動する必要があります。
 
 ─トップ・リーダーの「望み通りの分析」では意味がないのです。
  完全に独立して「引く」タイミングを語る機関であるべきです。

安倍晋三総理大臣が記者会見で訪朝の可能性を否定しました。
もっとも「火の無いところに煙は立たない」のです。

外務省の内部でもかなり亀裂が入ってきています。
トップ・リーダーの意向を「時の運」を無視して貫徹するからです。

しかし作用の反対側には反作用があるのです。
そのことを忘れてはなりません。

いわゆる「復元力の原則」に従うと、これから何が起きるか分かります。
整え、時の運に従う「礼」ではなく、「作用」を連続することの結果です。

そこで生じるのは強烈な反発です。
破壊的なそれ、になる可能性が高いはずです。

その時、安倍晋三総理大臣だけではなく、我が国全体がどうなるのか。
「この点」にこそ、しっかりと目を見開いて注目していきたいと思います。

なぜならば・・・これから訪れるのは安倍政権の「崩壊」だからです。

 

(メールマガジン 2014年6月25日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


 

Epilog of ABENOMICS Has Just Begun


第2次安倍晋三内閣の支持率が過去最低レヴェルにまで低下

2014-06-29 | 選挙・民主主義

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「第2次安倍晋三内閣の支持率が過去最低レヴェルにまで低下」です。


⇒その理由は……:

 ─「内閣支持率」は恒例行事の様に見えます。
  しかし為政者の立場に立つとそうは見えません。

 ─なぜならば結果的にその値のみが「今、自分に対する支え」を示すから
  です。逆にいえばこの値が高ければ、胸を張って何でも出来るのです。

 ─その値が下がったとなると、一大事です。
  要するに人心が離れたということになるからです。

 ─すぐさま手を打たないことには権力の瓦解が一気に進みます。
  下手をすると為政者本人の健康状態にまで響く動きとなります。

 ─そうであるが故に「解散権」が為政者には一般に与えられているのです。
  そしてそれをもって人心を再び集める、「人気」を測るというわけなのです。

第2次安倍晋三内閣の支持率が過去最低レヴェルにまで下がりました。
今朝(23日朝)から一斉にそのことが騒がれ始めています。

盤石であるはずの現体制。
実際、外遊という点ではこれほどまで動いた総理大臣はいないと言えます。

もっともその「効果」となると甚だ疑問なのです。
「本当は何がしたくて、そうしているのか」を説明しないまま走っています。

あるいは安倍晋三総理大臣自身、全く分かっていないのだと思います。
その結果、全てが後手となり、あいも変わらず、となってしまっています。

このままではまずい、と安倍晋三総理大臣自身強く想っているはずです。
いや、「想ったとおりだ」と考えている可能性もあります。

なぜならば世界の“潮目”において為政者は変わらねばならないからです。
それが根源的な階層に仕える「番頭格」の役割だからです。

むしろ思い通り、花道が出来たということでもあり得るわけです。
その結果、いかに華々しい展開になるのか。

・・・いよいよ“その時”に向けた助走が始まりました。
マーケットも、それを取り巻く国内外情勢も連動しているのです。

 

(メールマガジン 2014年6月23日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


「文脈(narrative)を創る」日本人になろう

2014-06-27 | 民間外交・論調・出張報告

海外で行われる国際会議・フォーラムに、日本人の出席者はあまりいない。これは何を意味するのか。「文脈を創る」グローバルエリートたちはどのようなことを考えているのだろうか。

2014年06月26日 08時00分 更新
[原田武夫,Business Media 誠]

 毎週1回綴っている英語の公式ブログでもその都度紹介してきたのだが、今年に入ってからさまざまな国々を訪れ、そこで行われる国際会議・フォーラムに参加してきた。ある時は基調講演を頼まれ、またある時はパネリストとして議論に加わることを求められる中、無論、気楽な「一出席者」として出席することもある。

 どんな形で出席するにせよ、こうした国際会議やフォーラムは実にたくさんの気づきを私にもたらしてくれる。まず一つ、すぐに気付くこと。日本人がそうした場に出席していることは極めて稀(まれ)ということである。我が国ではこの手の国際会議やフォーラムというとすぐに「世界経済フォーラム(ダボス会議)」について語られることが多い。実際、ダボス会議には総理大臣を筆頭に毎年大勢の日本人が詰めかけ、グローバル・エリートたちと会っている。だが、それ以外の国際会議・フォーラムに頻繁に出席している日本人はあまり見かけない。専門的な分野別の会議では違うのかもしれないが、グローバル・イシュー(地球規模で解決が必要な問題)について幅広く語り合う場には日本人はいないというのが通例だ。

(画像はイメージです)

 「国際問題は外交官が話し合えばよいもの。グローバルな課題についても最終的には外交官が話しておけばよいのではないか」

 残念なことに我が国ではいまだにそう思っている人が多い。それでもあえて出席を、ということになれば一番ブランドがありそうな場である「ダボス会議」を選択し、そこに大挙して行っては物見遊山に会議を見学して、何となく雰囲気を感じ取ってくる、というわけだ。

 政界・財界・官界・学界・メディアといった各界の種類を問わず、みんなそうなのである。そして時にはそのことだけをベースにして堂々と「グローバルとは何か」などと語る御大たちすらいるというのだから驚きだ。しかも世間はそうした人々を「グローバル人財の鑑」だともてはやしてすらいる。まったく困ったものである。

一つだけ参加しても意味がない

 なぜこれが「困ったこと」なのか。こうした国際会議・フォーラムはその一つひとつに絶対的な意味があるわけではないからだ。これらは時期を変え、地域を変えて開催されたしても、実は各会議で議論される題材は一つの連なりを成している場合が多い。これを「文脈(narrative)」と呼んでおこう。多くの場合、国際機関の研究チームやシンクタンク、それに世界的に有名なコンサルティング会社が「震源地」となるこうした文脈は、どこからともなく登場し、繰り返し繰り返しこうした場で様々な出席者によって議論される。聴衆はこれを聞き、自ら意見を述べる機会を与えられる中、それに対する理解度を徐々に深めていく。そして最終的にはこうした文脈に押し出される形で実際の行動をとるに至り、現実が少しずつ動いていくというわけだ。

 一番大切なのは、こうした「文脈」をまずは感じ取ること。1回だけの出席ではまず感じ取ることができないこの文脈も、2回、3回と繰り返し出席する中で徐々にはっきりと見えてくる。そしてある会議から、別のフォーラムへと移った際に「このテーマならばこういった論旨展開なのでは」などと思えるようになればしめたものである。

 なぜかというと、そうやって繰り返し、とりわけ我が国のような「遠く離れた国」から出席を繰り返していると、次第にこうした国際会議・フォーラムの主催者たちの目に留まるからである。そしてやがて「それでは一度、パネリストでもやってみますか」ということになってくる。こうしてグローバルな舞台におけるデビューの機会が与えられるのだ。

「文脈」を創り出す側になる──まず身に付けるべきこと

 文脈を単に聞き、与えられるだけではなく、自らこれを創り出す側へとまわっていくこと。私たち日本人が「グローバル化」を標榜するのであれば、これこそがまず身に付けるべきことだ。そうすればグローバル社会につきものの弱肉強食の競争や、その中で常套手段である奸計(かんけい)からも巧みに逃れることができる。なぜならば「仕掛けられる側」から「仕掛ける側」へと転ずることになるからである。

 無論、こうした立場になるまでにはそれなりの能力と覚悟がいる。特に論理的思考能力と外国語能力(特に英語能力)が不可欠だ。だがそれ以上にまずは「そこで何が話され、かつこれから語られようとしているのか」ということについて、リアルタイムに紡がれていく文脈を知るべきなのである。訥々(とつとつ)とではあっても、一つ一つの意見をしっかり考え抜き、発言すれば、やがて日本人を見る目も変わってくる。

photo

 ここで注意を一つ付け加えておくならば、こうした国際会議・フォーラムで直接的な利益をすぐさま得ようとしないこと。これらを活用するには、まずどっしりと構え、中長期的にコミットしていく姿勢を見せるべきだ。どのみち日本からは自分だけ、もしくは自分を含めほんの少数しかいない。それをさびしがるのではなく絶好のチャンスととらえ、「グローバルな視野」から見解を堂々と述べればよい。

 だが、これが案外多くの日本人にとっては難しいようだ。どうしても「ウィ・ジャパニーズ(We, Japanese=我々日本人は)」とやってしまう。最初のうちは面白がって聞いてくれていた他国の出席者たちも、徐々に眠そうな顔をし始める。なぜならば、いきなり「日本(Japan)」と言われてもあまりにも遠すぎ、彼らにとっては全くリアリティがないからだ。そうこうしている間に発言のために割り当てられていた時間が過ぎ、絶好のチャンスを逃してしまう。

 大切なのは文脈をとらえた上で、そこで提示されている問題(グローバル・イシュー)に対して「みんなで一致してどのように対処すればよいのか」という点に絞り、かつ誰も思いつかないようなアイデアを提示することである。そうすることで「あなたの議論はものすごく貢献した」との発言の後、大いに褒められることになり、「またぜひ、話を聞きたい」「コンタクトしてもよいか」ということになってくる。一度やってみればそれほど難しいことではないのだが、それでも多くの日本人が飛び込んではいないのが、この世界。今であればすぐに海の向こうの人々は「自分たちの仲間だ」と思ってくれ、それだけ発言力を得ることができる。

 本当の「グローバル人財」とは、こうした形で自ら創り上げていくものだ。決して「MBA」や、「CPA」、「TOEFLが何点以上だ」という世界ではない。そして何よりも、こうやってグローバル・コミュニティにおいて一個人として認められていくことほど、楽しいことはない。

 狭い国内に留まるのではなく、そこで蓄えられたエネルギーを爆発させるためにも、グローバルな大海原に出てみてはどうだろうか。世界はそれを心から待ってくれている。「あの日本人が何かを言い出したぞ」となれば、きっと皆聞く耳を持つ。さらにそうした本当の意味でのグローバル人財、すなわちグローバル・コミュニティにおいて、受け身ではなく、それを動かす力を持った文脈を創り出す日本人が一人でも多くなることで、一日でも早く「それでは日本でそうした議論の場を創ろうか」という機運が生じてほしいものだ。

 議論の土俵が我が国となれば、そこで紡がれる文脈はますます国際社会全体から注目される。そこで「国益」に基づいた主張を展開すればよい。その瞬間、我が国の国際社会における立場は見違えて輝いたものになってくるだろう。

 安倍晋三総理大臣一人が世界を漫遊し、スピーチをしてまわれば、日本が国際社会で改めて認められるわけではない。大切なのはあらゆる場面で、あらゆるセクターの様々な世代の日本人が“文脈”を創り続ける努力を国際社会において続けていくこと。それは岩を水滴で穿つことのように、最初は思われるかもしれないが、やがてその「文脈」は小川となり、大河となり、大海原を動かすに至るのである。

 積み上がる公的債務処理の問題を筆頭に、今後の日本が直面するであろう世界全体との激しいディール・交渉においても通用するこうしたグローバル人財を一人でも多く育てることこそ、急務なのではないか。

 ――私自身、国際会議・フォーラムにおいて出席するたびにその思いを強くするのである。

 (※先月、2014年5月にロシア政府に招かれて出席した「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)2014」において、私も加わった議論の様子はこちらをご覧ください)。

 

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1406/26/news010.html


歴史的な日本株高騰を目前に真実を知る 「今」と「これから」を読み解くために知るべき10のウソ

2014-06-23 | 高貴な嘘

皆様、おはようございます。原田武夫です。

今朝はいつものとおり、Yahoo!ニュース(個人)をアップロードさせて頂きました。
ビアスの「悪魔の辞典」に倣って・・・”今知るべき10のウソ”。

公然とつかれて、世の中に出回っている「高貴なウソ」を分かりやすく説明します。
一体なぜなのか??

是非ご覧ください!!
(※いつものとおりYahoo!ニュース上で「シェア」頂くか、あるいはtweetして頂ければ幸いです!いつも本当にどうもありがとうございます!!)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/haradatakeo/20140623-00036625/

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/683464738391417


 

2014年6月23日 8時0分

激変する環境の中で果たして「獲物」を得られるのか否か それが本当の問題だ

アメリカで出版された古典の一つにアンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」がある。1911年に出版されたこの本は様々な言葉について「普通ならばこう定義されるはず」という説明を逆手にとってブラック・ユーモアあふれる「再定義」を行ったことで知られている、辞書パロディの典型だ。

この「悪魔の辞典」ではないが、我が国のマーケットとそれを取り巻く国内外情勢について一般に流布され、語られ、信じられている”常識”は並べてみると悪い冗談のような事柄の連続であることがよく分かる。そこでビアスに倣って完結かつ分かりやすく「10の常識」を描いてみよう。

●「アメリカは着実に景気回復しており、再び世界経済を力強く牽引する。だから何も心配は要らない」

本当は今年(2014年)の秋から初冬にかけてアメリカ株を筆頭に世界同時株安になることを知っている人たちが口々に語るポジション・トーク。たとえ今年(2014年)の経済成長率を巡る見通しが大幅に下方修正されたとしても、ますます声高に語られるおまじないである。

●「アメリカにはシェール革命という奥の手があるから大丈夫だ。最後は世界最大の産油国になる」

シェール=「地球の奥底の出来事」が見えないことに悪乗りし、繰り返し語られる気休めの一つ。アメリカがシェール革命を独り占めしようとしているのならば中国に技術支援などしないはず。「うまい話」には必ずオチがある。

●「アメリカは環太平洋経済連携協定(TPP)を早く結びたいと考えている。我が国はまた狙い撃ちにされている」

先細りが激しい我が国の出版界を「嫌中厭韓」トレンドと共に潤わせ続けてくれている有難い迷信。アメリカがもし本気ならば「大統領」を使ってでも、とっとと交渉妥結をゴリ押しするはずという外交の常識をあえて語らないことがお約束になっている。

●「アメリカにおける順調な景気回復を受けて米ドルは高止まりし、円安トレンドが続く。これが日本株高の追い風となる」

「寄らば大樹の陰」という諺の通貨編とでもいうべき信仰告白の一つ。「円高ドル安誘導」が日米合意に基づくアメリカのための景気回復策の一つであること、そして何よりも直近で生じた過去3回の日本株の高騰がむしろ全て「直前の円高転換」から始まったことなどおくびにも出さない。

●「アベノミクスは失敗するが、日本経済は底堅いので大丈夫だ(でも海外に資産は移しておきたい)」

「アメリカTPP神話」と同じく、先細りする我が国出版界を潤わせてくれている永遠のおまじない。本当の問題はそれどころではなくて太陽活動の異変であり、気候変動だということをひた隠し、これらを本当の理由にして欧州を筆頭に早くも突入し始めた強烈なデフレ展開の中で、かろうじて我が国は生き残るに過ぎないといわれると、「非国民め!日本は大丈夫だ」とムキになって反発する不思議な疑似宗教の教祖たち(その実、証券会社・商品先物会社の広告塔)が語る言葉でもある。

●「2020年に夏季オリンピックの東京開催を勝ち取った我が国にはこれから不動産バブルが訪れ、経済も安泰だ」

スポーツ観戦となると我を忘れてしまうようにテレビを通じて刷り込まれている人たちが口々に語る呪文の一つ。この呪文には「南海トラフ地震は30年以上先で、マグニチュード9.0以上の大地震から4年以内に火山噴火があったなどという国際統計は無視すべき(=富士山噴火などあり得ない)」というもう一つのバージョンがあることも覚えておきたい。

●「アメリカ企業の特徴は絶えざるイノベーション。日本企業の特徴はガラパゴス」

南米チリのガラパゴス諸島が余りにも遠く、日本人のほとんど全員が行ったこともないのに悪乗りして繰り返される古典的なギャグ。今年(2014年)までの間に日本企業においてこそ歴史的な量の内部留保(マネー)が貯まっていること、あるいは米企業の中でもイノベーションの王様と言われるグーグルが何を隠そうチャイナ・マーケットで大失敗したことといったいくつかの調味料をまぶすと香ばしくなる。

●「ハーバード大などアメリカの有名大学にあるビジネス・スクールに通わないとビジネスで成功などしない」

「アメリカ」「学位」「英語」という3種の神器に惑わされた戦後日本の伝統的な学歴フリークたちが語り続けている古典的な伝承。ビジネスの目的は「カネを稼ぐこと」であり、そのための目標として「自動車運転免許証と並んでMBAがあればなおのこと良い」だけに過ぎないことを理解出来ず、ましてやそのことを語る有名英字紙など読んだこともない素朴な若者たちが熱心に買う本を書き続けるという新たなビジネス・モデルを我が国において確立させたという意味で、失業対策の一つを支える大事な伝承でもある。

●「2011年3月11日以降、日本では原発リスクが高まる一方で危なく、マーケットとしても未来は無い」

あるものを勧めるために、まずは別のものを捨てさせるというセールス・トークの基本をベースにした現代的な応用問題。例えば関東北部で人工透析患者の骨折事例が急増しており、それが透析の際に使用する水道水に入っているストロンチウムに原因があると医師たちの間で囁かれていることなどついぞ知らない当局関係者の怠慢と、「結局はカネだろう」と妙な割り切りを見せる二世政治家の存在という二重苦による人災(解決は可能)こそが事柄の本質であることなどもちろん語ってはセールス失格である。

●「日本株はもう上がらない。早いところ金(ゴールド)に替えなさい」

何でも「光り物」であれば惹かれてしまう夜行性の日本人が増えてきたことを巧みにとらえたキャッチ・セールスの一つ。金(ゴールド)こそ国際金融資本が差配してきた金融商品の一つであることなどおくびにも出さず、徹底した反権力論と国際金融資本陰謀論を織り交ぜ、一切の反論を許さないキャラで語ると一層効果的である。

・・・まだまだあるが、今回はこの辺で終わりにしておこう。それにしても「悪魔」とは、私たち日本人の頭の中の至るところにいるものである。彼らがついばむエネルギーを寄せ集めたら、私たちにはもっと力がみなぎるに違いない。―――そんなことを読者の皆様と率直に語り合う機会を近々持てればと私は考えている。

 

原田武夫

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役

http://bylines.news.yahoo.co.jp/haradatakeo/20140623-00036625/


 

「今」と「これから」を読み解くために知るべき10のウソ (連載「パックス・ジャポニカへの道」)

http://blog.goo.ne.jp/shiome/e/dfa71622d1fc64038dff0d5a3b3b1ec9


濁流の渓流釣りでポスト「日本バブル」を考える

2014-06-23 | 情報リテラシー

 最近、渓流釣りを始めた。小学生の頃、大流行したマンガ「釣りキチ三平」に憧れた私だが子供にとって遠路はるばる山奥にまで入っていく渓流釣りは手の届かないものだった。
 その後、外交官になり、分析者・言論人・経営者へと転身する中、全くと言っていいほど時間がとれない日々が続いていた。だが「念ずれば叶う」とはよく言ったものである。
 大切なお客様が北海道に暮らされるようになり「釣りでもしますか」とお誘いいただいたというわけである。しかも氏は札幌で一番の釣り師の「師匠」を紹介してくださった。
 9月上旬の週末。師匠、この経営者氏、そして私の3名で連れ立って北海道・ニセコで「参戦」することとした。折しも早朝5時から札幌では小雨であった。快晴になることを念じつつ氏が愛車を飛ばしてくださるが、あいにく徐々に本降りになってきたのである。
 「それじゃぁ、ここで試してみましょう」
 師匠がそうおっしゃるや否や、私たちは支度に入った。見ると幅3mほどの流れ。両岸には背の高い雑草「イタドリ」が群生しており、しかも岸までは3mほど滑り降りなければならない。素人の私がやや怯(ひる)むのを見て師匠が大笑いする。「こういうところにはあまり人は入らないのですよ。だから大きな魚がいるはず」
 てきぱきとした師匠の指示どおり、川面に糸を垂らす。エサはイタドリの中にいる幼虫だ。師匠はナイフでさっくりと太い茎を割り、蛾(が)の幼虫たちをとっていく。川は明らかに増水しており、濁流になりかけている。
 上流からは枝が流されており、何度も針が根がかりしてしまう。「流心(流れの中心)には魚はいないから。ゆっくりと流れている淵(ふち)と流心の“間"にうまくエサを流して」。そう師匠が言うが、なかなかうまくいかない。雨は激しくなるばかりだ。

http://www.web-nile.com/article/article.php?category=03&article=000269

 

 師匠はまさに「釣りの天才」だ。
 たいていの場合、糸を垂らした瞬間に釣り上げている。その言葉はあまりにも「絶対」なのだが、不意に私の胸の中に悪戯(いたずら)心が芽生えてきた。「師匠はそうおっしゃるが、ここであえて流心に流してみてはどうだろう」
 するとどうだろうか。「ググッ」と魚信があり、大きく手元で合わせた。「おっ、流心なのに来ましたか!」傍らにいてくれる師匠も満面の笑み。大物のイワナを釣り上げた。
 この時、釣果こそ冴(さ)えなかったが、300kmほど走破しつつ札幌に戻る経営者氏の車の中で、ふと思ったことがいくつかある。増水し、濁流である度合いが高すぎるとエサとゴミの区別がつかず、用心深い渓流魚は食いつかなくなる。
 だが、逆にギリギリのタイミングで糸を垂らすと意外な大物がいたりする。日銀買いオペで株大暴落となった5・23ショック以降の日本株マーケットも同じで、恐怖心を抱いた個人が誰も買わない中、意外に大きな動きをしている銘柄がある。
 第二に「プロ」だから絶対に正しいということはあり得ないということだ。「常識の裏」にこそ、これからの“未来"へと開く扉があることはマーケットでも渓流でも同じなのである。最終的には己の直感、これだけに頼って前へ前へと進むのが正しい。
 第三に「エサ」の取り方を知らなければ釣りは出来ないということだ。マーケットが主体である真の金融資本主義へといよいよ突入した我が国でも全く同じ。まずは「エサ」となるマネーをゼロから稼ぎ、それをマーケットという大流へと投げ込むことで、大物を釣り上げる。
 現在の「日本バブル」の次に早ければ2年後にやってくるのは暴落、そして脱マネー社会だ。その時、大自然を相手に生き残る力をつけるため、読者も一度釣り糸を垂れてはどうか。必ず気づきがあるはずだ。

http://www.web-nile.com/article/article.php?category=03&article=000269&page=2

 

(2013.11.15)


エンドゲームのゴールから考える金融メルトダウン

2014-06-23 | パックス・ジャポニカ

 昔、大学時代に先輩からこんなことを言われたことがある。
「デートコースは最後にどこに行くかから考えろよ」
 このことは何もかわいい女子大生とのデートだけに通用することではないということを、最近になって知った。何せ経営戦略論の泰斗であるピーター・ドラッカーが同じ類のことを言っているのである。
 ドラッカーは「フィードバック分析」を説く。まずは自分が何をしたいのか直感的にメモに書きとめる。同じくそれを通じて、どうなっていることを期待しているのかもメモにする。そして9カ月から1年ほど経ってから、それをこわごわ開けて見直す。そうすることで己の達成度を、己で確かめることに意味があると彼は言う。しかもこのやり方、中世ヨーロッパの修道会で採用されていたやり方だというから驚きだ。ある意味、人間の怠惰とはそれくらい根深いものなのだ。
 ここで全く同じことを、現代を生きる私たちに当てはめてみる。すると私たちの人生は、日々変動していく事どもに翻弄されっぱなしで、全く落ち着いたものではないことに気付く。
 特に金融マーケットに至ってはその極みだ。「複合リスクの同時多発的に炸裂する」などと言われるようになってから、状況はますますひどくなっている。
 その様子は真っ暗な、終わりのないトンネルを全速力で突っ走っているようなものであり、「これなら同じ真っ暗でも終わりがあるディズニーランドのジェットコースター『スペース・マウンテン』の方がマシだ」とついつい思ってしまう。
 しかし、である。だからこそ、先ほどの「フィードバック分析」が効果を発揮するのだ。一見すると終わりがないように思える、この金融メルトダウンの「先」において、世界が一体どのようになっていると期待するか。この点に絞って考え方を整理してみるのである。「終点から考えるデートコース」と同じだ。

http://www.web-nile.com/article/article.php?category=03&article=000257

 

 「考えるだけ無駄だろう。何も変わらず、結局は世界にまたバブルが訪れ、それが崩れるということの繰り返しになるはずだ」
 多くの読者がそう思っているはずだ。
 だが、本当にそうだろうか。
 先日、我が国の最高学府で水資源の研究をされている先生とお話をした。するとこう言われたのである。
 「今、この世にあるものの大半は化石燃料、すなわち石油がなければ成り立たないのです。トマト一個にしてもそう。その化石燃料が程なくしてなくなる。シェールガスがあると言われているけれども、それが主流になるとはまだ言えない。結果的に化石燃料がなくなれば人口は減っていくのですよ。『人口は等比数列的に増えていく』というマルサスの法則は2050年くらいに間違っていたことが判明するのです」
 非常に衝撃的なご教示だった。人口が全世界で縮小するのであれば、インフレ誘導で膨張一本やりの経済体制はもはや成り立たないのである。しかもそれを支えてきた化石燃料は一度使ったら二度と戻ってこない。そうである以上、経済はこれから「縮小」へと軌道を移し始め、「インフレ」から「デフレ」へと移り変わっていくのである。
 だとすれば、米欧のベスト・アンド・ブライテストたちが考えるべきことはただ一つ。「縮んでいく経済モデルでもポールポジションを取ること」である。これが彼らのゴールなのである。
 ところがそのゴールに立ちふさがっているのが、何を隠そう「日本」なのである。平成バブル不況で日本経済は加速度的に縮んだ。それでもなお我が国は生き残ったのである。実は私たちは彼らのゴールを知っているというわけなのだ。
 いよいよ始まった金融メルトダウンのエンドゲーム。そのゴールには、思わぬダークホースが潜んでいるようだ。

http://www.web-nile.com/article/article.php?category=03&article=000257&page=2

 

(2013.10.15)


いよいよアルゼンチンが不可逆的にデフォルトへと踏み出しました

2014-06-22 | グローバル・マクロ

皆様、おはようございます。(少々暑いですが(;´・ω・))穏やかな週末の始まり、いかがお過ごしでしょうか?原田武夫です。

私・原田武夫はかねてからこう申し上げてきました。
「世界史がこれから大きく転換していく際の大きな引き金となるのがアルゼンチンのデフォルト(国家債務不履行)問題だ」

そして今。
いよいよアルゼンチンが不可逆的にデフォルトへと踏み出しました。
果たして何が目的なのか?
背後にあって全体を取引っている者は何者なのか?

「本当の未来」を知りたい全ての方のために。
先ほど英語公式ブログをアップデート致しました。
どうぞご覧ください!

では。
佳き一日を!

http://takeoharada.com/2014/06/21/mercy-mercy-me/

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/682372728500618


 

Mercy, Mercy Me!

 

How about Japan’s reaction to this movement? The GOJ seems not to understand this hidden scenario as a whole, when Prime Minister Abe will skip this new holy land and hot spot of the financial affairs at this critical time. Last year, H. I. H. Prince and Princess Akishino were dispatched to there officially, while Mme President Kirchner couldn’t understand what that really meant. It’s not the Vatican but Japan which she should ask help for her survival, because the former is a shadow author of this hidden scenario.  What we’re now seeing on the globe is final battle between the Vatican (the WEST) and Japan (the EAST). Everybody is gradually forced to choose the one or another.

 


 

アルゼンチン=「敬意欠いた」と大統領批判=秋篠宮ご夫妻の訪亜歓迎姿勢を

ニッケイ新聞 2014年2月20日

世界最高の肉牛の牧場を視察される秋篠宮さま(らぷらた報知11日付けより)

【らぷらた報知18日付け】秋篠宮・妃殿下御夫妻は去る1月30日、カサ・ロサーダ(大統領府)にクリスティーナ・フェルナンデス大統領を表敬訪問され、同夜、公式歓迎行事としてアルゼンチン政府主催の晩餐会がアマド・ブードゥ主宰の下にサンマルティン宮殿(外務省)で行われた事は既報の通り。これに就いてクラリン紙2月4日号は「日本に対する敬意と儀礼を欠いた不理解な外交」(UNINCOMPRENSIBL E DESPLANTE DIPLOMATICO A JAPON)と題するロベルトガルシア・モリタン元外務次官の論文を載せている。その内容(要約)を紹介すると次の通りである。

◎   ◎

今年は日亜移民協定締結を記念し、対亜友好の絆を示す行為として皇室ご出身の代表を派遣された。この移民協定によって建設的にして進取の気性に富む日系社会が生まれ、アルゼンチンの発展に貢献した。

1908年に定着した沖縄県人家族を嚆矢(コウシ)として、1917年におけるミシオネス植民を経て、現在では日系アルゼンチン人の数は4万を超えており、重要な日系社会を持つという点でアルゼンチンは、ラテンアメリカにおいて、ブラジル、ペルーに次いで第3位を占めている。

この一事を以ってしても、今回の3日間に亘る皇太子ご夫妻の公式訪問は重要な意味を持つものであった。それにも拘らず、日本の歴史的象徴である皇室の代表に対するクリスティーナ大統領の応対は、プロトコラル(儀礼)以上に出ない、冴えないものであった。

今回、日本を代表して訪亜された秋篠宮殿下は、現天皇陛下の御次男に当る方であるが、カサ・ロサーダにおけるクリスティーナ大統領との会見は僅か30分という呆気ないものであり、同夜、サンマルティン宮殿で催された歓迎宴もアマド・ブードゥ副大統領に任せ、クリスティーナは欠席という礼を欠いたそれであった。

昨年9月国際オリンピック大会東京開催の件でブエノスアイレスを訪れた安倍首相に対する対応もそうであった。

国内総生産5兆ドル以上、通商バランス100億ドルである世界第3位の経済大国にして、アルゼンチンに対する将来の投資が期待される日本。それに対するクリスティーナ政権の不透明な姿勢は、特に注意を呼ぶものである。

アルゼンチンと日本の友好関係は、日露戦争当時における戦艦リバダビアとモレーノ(日進と春日)の譲渡、第二次世界大戦で敗北し食糧難に苦しむ日本に対する船舶3隻分の贈与(エバペロンによる)などを通じて知られる伝統的なものがあった。それがクリスティーナの時代になってから冷たいものとなりつつあるのは不可解である。日亜の外交関係をいつの日か積極化することを待望する。

◎   ◎

以上の如くであるが今回の秋篠宮殿下・妃殿下のご訪亜に対するクリスティーナ大統領の対応は今までの歴代政権とは異なった、パッとしないものを記者も感じさせられたが、モリタン元外務次官の文を読んで、記者の印象が間違っていなかったとの感を深くした次第である。クリスティーナ大統領時代になってから「アルゼンチンの外交は最低になった」との批判が聞かれるが、今回の場合もそれを証明しているといったら〃失礼〃にあたるだろうか?

 

http://www.nikkeyshimbun.jp/2014/140220-72colonia.html


 

 

 


 

アルゼンチンがデフォルトした国債の米控訴審で敗訴確定

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/a66227b9f49834b0cf4593fe83b75d85

 

米イラン「大団円」の向こう側に見えることとは

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/c7e51dc39554fd3ee14fefaa45fddd06

 

再び「世界同時株安」について考察する イラン核問題協議「合意」に潜むシナリオ

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/deb6726e3df33ab559abf64629ffd7fe

 

Known but Unknown “Le Chaterlier’s Principle”

http://takeoharada.com/2013/11/15/known-but-unknown-le-chaterliers-principle/

 

大転換の時代 [単行本(ソフトカバー)] 原田 武夫 (著)

 

それでも「日本バブル」は終わらない: 残された2年間ですべてが変わる (一般書) [単行本] 原田武夫 (著)


オバマ米大統領が「軍事顧問300名のイラク派遣」を発表

2014-06-22 | 米欧・枠組み・金融資本主義

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「オバマ米大統領が『軍事顧問300名のイラク派遣』を発表」です。


⇒その理由は……:

 ─「世界とはイコール、米国である」
  “日米同盟”が語られてきた我が国ではそう頑なに信じる向きが
   います。

 ─なぜならばそう信じ込むように私たち日本人は刷り込まれて来たから
  です。
  脳科学でいう「社会的操作」を行ったのがGHQなのです。

 ─しかし米国は我が国を固定化することを望んでいたわけではないのです。
  なぜならば金融資本主義の基本は「破壊と創造」だからです。

 ─つまりある段階での「破壊」が無きところに「創造」は無いのです。
  その繰り返しの中で生じる“差”において付加価値が生じて行きます。

 ─その意味で米国も耐えず「世界の軸」ではあり得ないのです。
  むしろ「軸」から「翻弄される存在」へとあえて転化もするのです。

 ─全てはグローバル・マクロを廻すためです。
  米国もそのことを知りつつ、自らの保全に努めています。

緊迫するイラク情勢。
オバマ米大統領が対処方針を発表しました。

本来ならば「圧倒的な軍事力」をもって制圧すべきところです。
ところが「軍事顧問」なる名称で特殊部隊を送るだけ、としました。

しかしこれが焼石に水であることは明らかなのです。
いや、火に油を注ぐといった方が的確かもしれません。

そのような中、そもそもイラク反体制派こそ米国の産物、との見方も出始めて
います。彼らに武器を与え、トレーニングしたのは米国だというのです。

そうなるとストーリーは二通りです。
そもそも米国が完全に全体をグリップしているのか。

それとも、むしろ翻弄され、当惑しているのか。
それでも虚勢をはらなくてはならないのか。

いずれにせよ言えることはただ一つ。
「米国だけ」が世界の軸ではないということです。

その認識から・・・世界史を巡る「知」の全てが始まります。

 

(メールマガジン 2014年6月20日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html