Team NoBird

射撃を中心に好きなことを綴ってゆきます

スキート射撃

2005-02-27 11:54:42 | クレー射撃
スキート射撃とは、クレー射撃の1種目です。最近、私の周囲ではトラップ射手がスキート射撃を始めるのが増えています。クレー射撃を知らない人、トラップ射撃しか知らない人に、スキート射撃を少しでも知って欲しいのですが、このブログで解説すると大変なので、丁度良いサイトを紹介します。

広範囲に及ぶことを良くまとめていて概要を掴むには良いと思います。

スキート未経験者のためのルールとマナー


但し、2005年からルール変更で、射撃順序が変わりました。

射撃順序(ISSFルールの射順)
1番から8番までの射台での射撃順序は以下の通り。
P=プール(Pull), M=マーク(Mark) D=ダブル(Double)
1番 P, D (P,M) 1発装填してP、2発装填してダブル(プール、マーク)
2番 P, D (P,M) 1発装填してP、2発装填してダブル(プール、マーク)
3番 P, D (P,M) 1発装填してP、2発装填してダブル(プール、マーク)
4番 P, M, D(P,M), D(M,P) 2発装填してP、続いてM、2発装填してダブル(プール、マーク)、
2発装填してダブル(マーク、プール)
5番 M, D (M,P)  1発装填してM、2発装填してダブル(マーク、プール、)
6番 M, D (M,P)  1発装填してM、2発装填してダブル(マーク、プール、)
7番 D (M, P) 2発装填してダブル(マーク, プール、)
8番 P,M     1発装填してP、1発装填してM


また記事中に『シングルで撃つ場合は別射団に』という箇所があるのですが、私はその必要はないと思います。是非、上級者と同じ射団で撃って、その射撃を吸収してください。上級射手ほど初心者に優しいものです。安全な銃の取扱・行動さえしていれば、どなたでも一緒に撃つことを歓迎してくれるはずです。



愛銃自慢『ASE90』その2

2005-02-25 00:27:42 | クレー射撃
前回の続きです。

で、私がこのASE90を選んだ訳ですが、単純な憧れの銃であったからです。まず、射撃を始めて最初に出会った上級射手が使用していたので、何となく『ASE90=上級者の選択する銃』というイメージが、私の頭に刷り込まれたこと。それと銃本来の機能には全く関係がないのですが、銃細部の仕上げが良いこと。後継モデルのDT-10と比較すると良く判るのですが、引き金機構や機関部の内側など普段は目にしないところまで磨き上げられています(DT-10は黒染めのまま)。綺麗に仕上げられていたからといって的中には全く関係ないのですが、何となく手間隙掛けて作られた感じが気に入っています。

競技専用銃としての完成度であれば、後継モデルたるDT-10のほうが上と思われます。ASE90→ASE Gold→DT-10と改良されてきた積み上げは無視出来ないものがあると思います。事実、競技レベルは年々向上し、それを抑えるため競技を難しくする方向でルール改正されるばかりです。この競技レベル向上に、銃の改良が影響を与えている範囲は狭くないはずです。

それでもASE90を選択した理由は、私が100%の競技者で無いからかもしれません。純粋な競技者であれば銃本来の能力を第一に考えますが、私は『その銃を使用することで満足感が得られるか』という点を重視して選択したのだと思います。安くはない金額を支払って手に入れるものなので、一点を争う以外にも、付加価値を求めた結果がASE90になったのでしょう。

ちょうど新しい銃を購入しようと考えていたところに、タイミングよくASE90の程度の良い中古が出たのは運が良かったと思っています。一つだけ残念だったのは、正規輸入代理店経由のものではなかったこと。別に製品に問題は全くないのですが、Beretta社正規輸入代理店のジャパンガントレーディング社が開催しているBeretta Cupという射撃大会に出場できません。ただそれだけです。

また、前所持者と体格が違ったので銃床サイズが合いませんでした。もともと市販の銃床だとサイズが合わなかったこともあり、自分の体格に合わせて銃床を作製しています。予定より出費がかさみましたが、より自分に適合した銃を手に入れられるので、満足度は更に向上しました。

なお、ASE90/ASE Gold/DT-10の比較は以下のサイトにまとめられています。興味がある方はご覧下さい。

http://yjl.co.jp/yjl/faq/gun_s_beretta-003.html

愛銃自慢『ASE90』その1

2005-02-23 22:24:41 | クレー射撃
この銃はイタリアはBeretta社の製品で、発売開始が1990年のことですから、すでに15年前のことになります。既に発売は終了されており、現在はDT-10という後継モデルがBeretta社から提供されています。私も中古での購入です。正規輸入代理店による新品販売価格(当時)は140万円程度であったと聞いています。

この銃の特徴は着脱式トリガー(引き金)にあります。引き金とその機構部分が特別な工具無しに脱着出来るようになっています。これは競技中に引き金機構が故障した場合、すぐに修理・交換出来るようにするためです。このような機構が提供されるまでは、故障により試合の継続を諦めたり、故障に対応するため予備銃を用意していたそうです。このような機構は他社も採用しており、主なところでは同じイタリアのPerazzi社、RenatoGAMBA社、スペインのKeamen社、そして日本のSKB社が着脱式トリガーを装備した射撃専用銃を提供しています。

また引き金のバネに松葉式(Leaf)スプリングという、細い金属板を二つ折りにした『松葉』に似た形状のバネを採用しています。通常のスプリング(コイルバネ)と比較して、引き金の落ちが早い(引き金を引いてから撃発までの時間が短い)と言われています。が、私がそれを体感したことはありません。何故って?、私は松葉バネの銃しか所持していませんから。(^^ゞ

更にASE90は銃身を作成している鋼材も違うようです。銃身の材料となる鋼材はクロームモリブデン鋼なのですが、その中でも鋼材として優れていると言われているボーラー鋼がASE90には使用されています。但し、これはASE90が販売されていた当時の技術水準での話であり、現在ではボーラー鋼が特に優れた鋼材ということではなさそうです。もっとも何が優れているのか知らないですけど。

新井由可選手

2005-02-22 00:01:34 | クレー射撃
北京オリンピックでは女子ダブルトラップが女子クレー射撃種目から外れます(競技自体が無くなる訳ではないようですが)。残念なことではありますが、肥大化したオリンピックをみると、このような流れは避けられないものなのでしょう。一部には『室内競技だから季節なんて関係ないでしょ』ということで、バレーボールが冬季オリンピックに移るという話まで出ているくらいですから。

で、この女子ダブルトラップでオリンピックを目指していた選手達は、北京オリンピックでも存続する種目に転向しているようです。女子クレー射撃種目で北京オリンピックでも存続するのはトラップとスキートなのですが、多くの選手はトラップへ移っているようです。まぁダブルトラップ選手でトラップをやったこと無い人はいないでしょうから(トラップから入りダブルトラップを始めるという人が大多数)、順当な転向形態と思います。

そんな中でスキートに転向する選手もいました。新井選手ですが、ジャンクスポーツなどのTV番組にも出演したことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません(といっても射撃自体がマイナーですからねぇ)。お世辞抜きで可愛らしい方なので、この方が活躍すれば少しは射撃人気も上昇するのではないかと期待しております。かつてロサンゼルスオリンピックで吉良(現在は三浦)佳子選手が入賞した時には、TVやスポーツ紙でも取り上げられました(ちなみに吉良選手もかなり綺麗な方です)。新井選手には、まずは自分の為に頑張って頂き、ついでに競技としての射撃を少しでも世間に認知して貰えればと思います。

2005年の試合からオリンピックへの出場権が掛かっていますので、あまりノンビリ構えずに目標に向かって行って欲しいです。

『もし、新井選手がここを見ているなら・・・』

以前、筑波射撃場(だと思った)で髭面の方からスキート競技の射撃順とリードをまとめた名刺大のカードを貰いませんでしたか?あのカードを作ったのは私です(^^ゞ。あの髭面の人とは別人です。あのカード、少しはお役に立てたかな。なお、リードは人それぞれで異なりますので、あのカードにまとめてあるのは目安と思ってください。ってコンスタントに20枚を超えるなら既に自分のリードが身に付いたかな。