Team NoBird

射撃を中心に好きなことを綴ってゆきます

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肩の荷が下りた

2008-08-18 01:45:59 | その他
つい先日、部下から退職届を受理した。25歳、入社3年目、超難関有名私立大学卒、父親は高級官僚、などなど経歴は非の打ち所がない彼から。

但し、立派な経歴の彼は、中身は全くのお子様。出来るのは朝の挨拶だけ。当初の配属は別の部署だったが、使えないからと押し付けられた。仕事中も朝からお菓子(たべっ子どうぶつやチョコ)を食べ、その食べかすが頬や書類につき、注意するとワイシャツの袖で拭く(だから袖にチョコ)。借りたもの返さない・無くす、時間帯に係わらず居眠り、報告書は誤字脱字だらけ、伝票の処理漏れ・紛失は当たり前。イベントの手伝いをさせれば、お客様用軽食を食べてしまう、案内係が逆に迷子。ある種の病気かと思い診察を受けて貰ったが何の異常もなし。本当にお子様だったようだ。

それでも配属された部下なので、気にかけて面倒を見てきた。挨拶を教え、メモを取ることを教え、スーツの着方・ネクタイの締め方を教え、勤務中は寝てはいけないことを教え、間食を極力控えることを教え、備忘録での仕事の管理を教え、・・・。
それでも仕事上のミスは減らないし、勤務中の居眠りも直らない。業を煮やして、賞与の評価を下げた。本来は彼の年次では標準以下の評価はつけなくてもよい制度になっている。まだ育成期間中という考え方だ。しかし、敢えて標準以下の評価をつけて、こちらの危機感を彼に伝えた。

数ヶ月後、彼は会社を休んだ。連絡しても音沙汰なし。暫くしたら、鬱症状のため加療が必要、という診断書だけが送付されてきた。休暇手続きのために彼に会うと、いつもと変わらない彼がいた。診断書の内容を疑ったが、そもそもが鬱だったと思うことにした。休暇が切れる3ヵ月後、こちらからの督促にまた診断書だけが送付されてきた。更に3ヶ月間の休暇。それが8月中旬に切れる。

実は遡ること約2ヶ月前、彼は突然連絡をしてきて、新しくビジネスを始めるから退職したい、と申し出ていた。

そのビジネスは温熱治療。とある会社の講習(有料)を受けると温熱治療の資格が得られる(もちろん公的な資格ではない)。更にその会社から機器を購入して開業する。更に更に講習を受けると、他人に教える資格が得られる。
簡単にはこんなビジネスらしいが、私には胡散臭いことに感じられた。それはビジネスで重要な資金繰りや営業計画など全く知識のない彼に、その会社の社長とやらは「君は若いから知識が無くてもしょうがない。そこは会社でバックアップするから」と言いくるめている点だ。バックアップの内容は、具体的に提示が無い。
この時点で彼はその社長に心酔している。素晴らしい方で全面的に信頼できる、だから新しい世界で頑張ってみる、と語っている。そこで、バックアップ内容について文書での提示を要求すること、起業について自ら学んでみること、この件をご両親に相談すること、などをアドバイスして別れた。鬱の話が全くでなかったことに疑問を抱きつつも。

そして突然の退職届の郵送。

もう彼に対して、何らの感情も私には残されていなかった。私のアドバイスの結果がどうであったか興味もない。淡々と事務手続きに徹するだけ。彼の選択した彼の未来に、私は何の責任も義務もない。甘い果実を享受するか、泥をすするような境遇に陥るか、何れであっても彼の人生において具現化されたものは、全て彼の選択によるものだ。

敢えて今の気持ちを表現すれば、ホッとしている。辞めてくれて有難うと言いたいくらい。もう、可愛くない図体のでかいだけのお子様の面倒を見なくて良い。これは私の精神衛生上、非常に歓迎すべき事項だ。会社はお子様の来るところではないし、お子様に給料・賞与を払っているようでは他のメンバーのモチベーションが下がりかねない。

彼は、その社長の指導の下、温熱治療のビジネスを行なう。都内に店舗も借りたようだ。

願わくは、彼の選択した未来が明るいものになることを。


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