先日のX2では意外にもスキート射面が大盛況でしたが、通常のスキート射面は閑散としています。そのため絶滅危惧種と懸念されているスキートですが、本当にスキート射手が少ないのか調べてみました。
Aクラス | Bクラス | Cクラス | 合計 | |
---|---|---|---|---|
2002年度 | 203 | 335 | 231 | 769 |
2004年度 | 194 | 288 | 204 | 686 |
2005年度 | 125 | 261 | 276 | 662 |
Aクラス | Bクラス | Cクラス | 合計 | |
---|---|---|---|---|
2002年度 | 315 | 606 | 546 | 1467 |
2004年度 | 303 | 556 | 491 | 1350 |
2005年度 | 254 | 531 | 483 | 1268 |
上の表は日本クレー射撃協会(日クレ)のランキングから、年度別・クラス別に競技者数をまとめたものです。やはりスキート射手は少ないですね。概ねトラップの半分程度となっています。道理でスキート射面はトラップに比べて空いている訳です。
2005年度で全国に662人しかランキングされていないスキートですが、沖縄県の2人は別格として、奈良県4人、福井県5人など、このままでは国体予選(ブロック)のためのメンバーすら揃わなくなってしまいそうです。逆に東京39人、埼玉34人と、こちらは激戦です。
また、スキートは2005年度からルール改正があったのですが、この影響がクラス別の競技者数に現れています。Aクラス競技者の減少が著しく、Cクラス競技者が増加しています。表にはいれていませんが、2004年度には21人いたAAAクラスが、2005年度には6人に減少しています。
スキート・トラップ共通の傾向としては、競技者が減少傾向にあるということです。2005年度では減少の度合いは落ち着いてきたようですが、これは母数が減ったので減少数が少なくなってきたと思われます。減少傾向に変化が現れ始めたとは思えません。
以上の数値は公式戦に参加した射手をまとめたものなので、クレー射撃人口全てを表している訳ではありません。しかし、傾向としてはそう間違っていないと思います。そろそろ日クレ・地方協会・銃砲業界が連携かつ本腰をいれて対策を打っていかないと、スキートどころかクレー射撃全体が絶滅もしくは競技として成り立たなくなりそうです。