少々時期を逸していますが、Asian Clay Shooting Championshipsについて記事にしたいと思います。射場での(って最近全く行っていませんが)話題は既に全日本選手権や国体に移っているでしょうが。
Asian Clay Shooting Championships、所謂アジア大会での日本人選手の活躍は既に各所で報告や記事にされているので、皆さんご覧になっていることと思います。ご存知ない方は日本クレー射撃協会でご確認下さい。女子トラップ・井上恵選手と男子スキート・玉渕功選手の優勝など、QPが掛かっていなかったのが残念です(アジア大会にQPが掛かるのは2007年)。また、惜しくもメダルには届きませんでしたが女子スキート・伊波円選手(4位)など、今まで実績の無かった種目にも期待が持てることが分かった大会でした。参加された選手の皆さんは、お疲れ様でした。
とまぁ日本人選手が大活躍だったのですが、ちょっと別の視点から今回の大会を眺めて見ました。
●2005年海外派遣基準
前に記事にした2005年の海外派遣基準ですが、今回の大会の結果と比較してみたいと思います。
EVENT | ファイナル進出 最低点数 |
海外派遣基準点 |
---|---|---|
Trap125(Men) | 113 | 112 |
DT150(Men) | 131 | 125 |
Skeet125(Men) | 119 | 117 |
Trap75(Women) | 58 | 57 |
Skeet75(Women) | 56 | 60 |
上の表は今回のファイナル進出の最低スコアと海外派遣基準点の比較です。概ね同じくらいのスコアとなっており、海外派遣基準=「ファイナルに残れる」という点数であることが、ほぼを証明出来ているようです。このような基準点は妥当なラインを設定するのが難しいのですが、今回の結果で設定された基準が現実と乖離していないことが分かりました。来年度の派遣選手の選考方法は未定ですが、このような基準は有用であるかもしれません。
●中華人民共和国の不参加
今回の大会にはざっと17カ国(数え間違っているかもしれません)ほど参加しています。しかし、東アジアの射撃大国である中華人民共和国(以下、中国)は参加していません(香港としては参加しています)。中国は北京オリンピック開催国なのでQP争いには関係ありません。しかし、射撃大国・中国との競争・比較がQP獲得・メダル獲得の目安にはなると思います。今回の日本人選手の成果は喜ばしいですが、中国が参加している大会での結果を見てみたい気もします。
参加各国選手の成績を参照したい方は、Skeet & Trap Shooting Association - Thailandへどうぞ。