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中国は北京オリンピックに向けて気合入りまくりのようです。実績・ノウハウともにヨーロッパが持っている競技用銃器製造に乗り出してきました。共産圏は商売を考えなくていいから何でもありですね。でも、実態としては「銃身はxxxx、ストックはyyyy」なんてことだったりして。
でも、ライフル競技はそれだけ銃の性能が大きな要素だってことですよね。APとかも作り出すかな。上下二連銃は作らないだろうなぁ。
オリンピックの出場枠のことをQuota Place(QP)と言います。このQPを獲得するとオリンピックに出場が出来ます。但し、QPはを獲得するのは個人でも、割り当ては獲得した選手が所属する「国」に対して行われます。従って、出場枠を獲得した選手と実際にオリンピックに出場する選手が異なる場合もあります。
QPはISSFが指定した特定の大会で上位入賞すると獲得出来ます。但し、やはり指定された大会でMinimum Qualification Scores(MQS)と呼ばれる成績以上を記録しておく必要があります。各イベントのMQSは以下の通りです。
イベント | MQS |
---|---|
男子トラップ | 112/125 |
男子ダブルトラップ | 118/125 |
男子スキート | 114/125 |
女子トラップ | 58/75 |
女子スキート | 60/75 |
QPはひとつのイベント(=男子トラップというような単位)につき、1カ国に2つまで与えられます。但し、女子トラップおよび女子スキートは、残念ながら1カ国1つとなっています。これは女子競技に割り当てられているQPが少ないためです。仮に優勝者にQPが与えられる大会で、優勝者(国)が既にそのイベントでQPを2つ獲得していた場合は、順位が繰り下がって2位の選手(国)がQPを獲得することになります。
この他に国(各国オリンピック協会、日本ならJOC)からの推薦等でQPが獲得する方法もあります。しかし、これについても相応の実績があるようでないと難しいようです。
このような手順でオリンピックへの出場が決まって行きます。北京オリンピックのクレー射撃競技のQP数は以下の通りです。
イベント | QP |
---|---|
男子トラップ | 31 |
男子ダブルトラップ | 17 |
男子スキート | 32 |
女子トラップ | 18 |
女子スキート | 18 |
イベント共通の推薦等 | 24 |
既に2005年からQPの獲得競争は始まっています(これについては別記事で)。日本人選手も頑張ってQPを獲得して欲しいものです。知人の情報によると北京オリンピック用に射撃場も新しくなるらしいです。
※ 上記は2005年版のISSFによる規定(Special Regulations for the Participation in the Shooting Sport Events of the Olympic Games, Edition 2005)から抜粋・要約したものです。英語の資料なので解釈が誤っている箇所もあるかもしれません。