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大田泰示サード待望論を密かに語る。

2014-09-26 18:30:36 | 2014年シーズン

大田が活躍すると橋本の目の色が変わる。
風が吹くと桶屋が儲かるみたいな言い方だけど、
そんな気概が、入団当初からの橋本にはある。

同期で入団した同級生。
入団当初から、「泰示には負けたくない」 を繰り返していた橋本。
大注目で期待を集めたドラ1の大田に対し、橋本はドラフト4位。
甲子園出場のない大田と違って、橋本は甲子園に3度出場、成績も華々しいものがある。
それでも、入団当初からの注目度、期待度は俄然、大田が上回っていた。
「泰示に負けたくない」 は、スローガンのように橋本の口をついた。

プロ初安打は2011年、同じシーズンに記録した。大田のほうが三つきほど早かった。
守備、走塁、バットコントロールの良さでやや大田を上回る橋本が、一足先に一軍に定着する。
タイプは違えど、同じ外野手、ライバル心が芽生えるのは当然だろう。
「到が一軍で活躍しているのを見ると刺激になる。」
「到に負けないように…」
今季前半、ファームでインタビューを受ける大田の口からも、橋本の名前が頻繁に出るのを耳にした。

守備や走塁で大田にいいプレイが出ると、「泰示が頑張っているので…」 と、
橋本は先ず大田を労いながらも、必ずライバルとして意識する負けん気の強さも垣間見せる。
橋上打撃コーチもあるインタビューで橋本のいちばんの特徴を 「肝の据わった思い切りの良さ」 と言い切る。
そんな気持ちの強さに、大田の活躍が火をつけないわけがない。

23、24日のドラゴンズ戦では、2試合続けてスタメンを大田に奪われた橋本だったが、
両試合とも途中から出場して2四球、投安打と意地の出塁。
昨日は揃ってスタメンから外れていたが、ともに巡ってきた8回の最初の打席では橋本が四球でチャンスをつくり、
その後ランナーを溜めて大田が左中間へタイムリー2ベースを放った。
試合は観れなかったので(怒)その様子は分からないが、
試合後の原監督は 「いいところで到も泰示も、いいバッティングをしてくれた」 と若手ふたりの粘り強さを称えた。

いい相乗効果の中で躍動するふたりを見ていると、ファントしては心が躍る。
ただ現実に目を向けると、ジャイアンツの外野手争いは熾烈である。
持ち場がハッキリとしている鈴木尚広は別にしても、長野が不動で一角を占め、
そこに今季は開幕から橋本が食い込んだ。
長野が不動であることは変わらないだろうから、あとのふた枠をヨシノブ、亀井、橋本、大田、
さらに矢野、松本哲也、そしてアンダーソンらで争う。

来季の布陣がどうなるかは分からない。
ライバルは増えても、減ることは先ずないだろう。
それだけはハッキリしている。


一方、内野陣に目を向けると、坂本のショートは不動。
井端はショートも含め、セカンドでも片岡のバックアップ以上の存在感を出している。
そこに寺内が加わり、ファームからは藤村、中井も隙を窺う。
このふたりは外野手としての可能性も持つが、外野でも厳しい立場であることに変わりはない。

そしてサード村田修一も不動である。
村田のライバルは、誰だろうか。
村田を脅かす存在が、見当たらない。

もちろん、サードを守れる人は多数いる。
井端、寺内など、中井も含めてファームにも三塁手候補は存在する。
しかし、村田の地位を脅かすようなライバルになるかといえば、周知の通り。

そこで、ドサクサ紛れの大田泰示サード待望論。

大田泰示の入団時の登録は内野手。
しかし、2011年の途中から外野手へコンバートされた。
打撃に専念させるためとの発表だったが、内野の守備難も指摘されていたから、
少なからずそこにも原因の一端はあったろう。
サードの守備難に加え、打撃を活かすために外野を守る機会が増えたカープの堂林も似たタイプだろうか。

少なからず難があると指摘された内野守備だから、すぐにどうこうなるとは思わないが、
外野に転向してからの適応力の高さを見れば、あながち非現実的な話でもないように思う。
もともと高校のときは遊撃手だった。
大田にとって、守備力の高い村田のグラブ裁きが近くで学べるという利点も当時はなかったこと。
村田修一にとっても、若くて活きのいい同タイプのスラッガーが後ろから迫ってくれば、さらに尻に火もつくはず。
なにより、生え抜きの若いスラッガーが三塁手に座るというのは、ファンにとっても夢である。

4番、サード、大田泰示。
あまりにも、ではあるが、
夢のような響き。

それでまた打撃に影響が及んでしまっては元も子もないでの、
今季、シーズン終了後の秋季キャンプから準備して、
ワンシーズン、ツーシーズンかけてのプロジェクトが理想的ではないか。


昨日の試合、大田タイムリー2ベースでホームに還ったのは橋本と鈴木尚広。
また、ランナー・鈴木尚広とのカップリングで結果を出した。
2度も続けて鈴木尚広大明神にホームベース上で迎えられ、ハイタッチのご利益を頂いた。
橋本がチャンスをつくり、大田が還すという巡り合せすら、華を添えているように思えてしまう。

そんな勢いに乗じての、大田泰示サード待望論。
少々、浮かれています。