ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

坂本にとって大きなタイムリー。

2009-10-31 23:11:28 | 2009年シーズン
日本シリーズ初戦はジャイアンツがとった。
勝ち星以上にひと安心したのは、初戦でひとまず流れにのれた選手の存在である。
まずは1番坂本の勝ち越しタイムリー。
坂本に1本タイムリーが出たのはこの後のシリーズを闘う上でとても大きい。
坂本がこのシリーズのってゆけるかどうかは、ジャイアンツにとって大きなカギになるだろう。クリーンナップの後ろを打つ阿部、谷の状態が良いだけに、1番坂本の好不調が打線の流れを大きく左右する。このあと坂本が気分よく闘えるという意味では、今日のタイムリーには勝ち以上に大きな意味がある。

そして何より、クルーンがどうにか締めくくったこと。
今日良くても明日どうかわからないのがクルーンだが、ひとまずセーブがついたことでこの後の試合、少しは冷静さを保てるかもしれない。
9回、先頭の田中のラッキーなセーフティーは、一瞬、イヤな幕開けを予感させるに充分過ぎるインパクトがあった。高橋のセンターオーバーもドキッとした。それでも、とにかく抑えた、それが大きい。

それと、イ・スンヨプにタイムリーが出たのも吉兆ではないか。
このシリーズ、彼がどういう役回りになるのかはわからないが、彼というカードが切れるか切れないかで厚みに大きな差が出ることは間違いない。身体が少し絞れているようにも見えた。大きな戦力が戻ってきたかもしれない。

長野久義、ようやくイバラの道。

2009-10-29 22:40:41 | シーズンオフ。

早々に長野1位を表明していたから成せる技だろう。
原監督はドラフト後、早速長野のもとを訪れ、
CHONOの名前の入った背番号7のユニホームを本人に手渡した。
長野は念願かなって、ようやくジャイアンツの一員になったわけだ。
しかし、今のジャイアンツの外野陣に割ってはいるのは容易ではない。
ラミレスは不動としても、センターは今年2番に定着した松本、俊足の鈴木、
ライトは1年間ほぼ5番を任された亀井、今シーズン高打率を残した谷、
さらにファースト兼用とはいえヨシノブも来期は戻ってくる。
内外野ともに躍進の若手も野手においては豊富だ。

今のジャイアンツの野手の競争率は近年まれに見るほど熾烈を極めている。
どこを守るにしても、レギュラーを獲るのはかなり難しいだろう。
それほど、力のある選手、力を備えた選手、その可能性みなぎる選手で溢れている。
長野は、ようやく、このイバラの道のスタートラインに立ったということに過ぎない。
それでも、やはり長野の加入は楽しみである。
大きな選手である事に間違いはない。
来期のキャンプからオープン戦、開幕にかけて、彼がどのような状態でスタートを切るか。
今からもう来期の野手の競争が楽しみである。


落合監督と短期決戦。

2009-10-25 00:40:52 | 2009年シーズン
クライマックスシリーズ第二ステージを4勝1敗で勝ち上がったジャイアンツが日本シリーズ進出を果たした。

試合後、ジャイアンツとの差を問われた落合監督は唇を震わせ「何もない」と強がるのが精一杯だった(スポーツ報知より)らしい。

強がりではなく、実感だったのではないだろうか。
たしかに、今回のクライマックス第二ステージを観戦していて、勝敗を分けたこの2チームの差はどこにあるか、と思わせられる場面を何度も目にした。

12球団最強の二遊間、井端、荒木をはじめ、ホームラン、打点の2冠王のブランコに、打点2位の森野。
外野はベテラン和田、今シーズン急成長の藤井、期待のルーキー野本。
そしてキャッチャーは谷繁。
投手陣は先発、中継ぎ、控え共に名前を挙げるまでもない充実ぶりである。
さらに投手野手ともに、若手に優良株は多い。

今回のクライマックス第二ステージを観戦した中で、4勝1敗(3勝1敗)という対戦成績ほど、両チームに差は感じられなかった。
ではいったい何が勝敗を分けたのか。

なぜこれほど両チームの差にこだわるのかと言うと、昨年もそうだったのだが、今回もCS決戦を観ていて、なぜかドラゴンズの選手の技や、落合監督の采配など、ドラゴンズの強さばかりに目がいってしまった。記事自体も、ドラゴンズの強さを強調する内容に偏ってしまった感がある。
それほどドラゴンズの強さが随所に光ったCSだった。

たしかに今年のジャイアンツは強い。
原監督の求める「強さ」が結実したシーズンだった。
それはこのブログでも何度か書いている。
しかし、ドラゴンズも強い。対戦成績以上の強さを感じる。
緊迫した短期決戦であるから、見ているほうも試合の隅々まで注意がいく。

ところでその短期決戦であるが、落合監督の闘い方、選手起用、戦術、いわゆる采配は、短期決戦にどんな影響を及ぼしたか。
今闘っているその試合と同等に、あるいはその試合以上に、先を見据えて闘う印象の落合監督。
もちろん、短期決戦は「勝つか負けるかだけ」という落合監督の発言はそのまま受け止めてよかろう。
ただ、あるポイントで落合監督の性格が反映されるような、特徴的な采配が確実に存在しているだろうと、以前から時々感じていた。
それは采配の是非ではなく、性格による特徴だろうか。
それが時と場合によっては裏目に出る可能性がある。
とくに短期決戦ではそれが致命的な原因になることもあろう。
昨日書いたことだが、監督の先を見越した冷静な選択に、選手がどこまで応えられるか。
どの監督にも言えることかもしれないが、落合監督の場合は頑なだけにそれが一貫して明確に映る。
それが良い方に出るか裏目に出るか。
言葉は悪いが見方によっては「一か八か」に見えたりもするのだ。
もちろんそんな単純ではないことは解っているが。

当然、それが敗因とは言わない。
ただ、そんな特徴も短期決戦という特殊な闘いになるとかなり意味を持って見える。
まあ氏曰く、「勝てばいい」のだ、ようするに。

勝敗の上をゆく、井端、荒木、プロの技。

2009-10-24 20:32:46 | 2009年シーズン
昨日の試合、終盤からの観戦だったが、とても印象に残ったプレイがあったので、解説者の言葉、批評をもとに振り返ってみたい。

8回裏、ジャイアンツの逆転劇の中でとても印象深いシーンがいくつかあった。
マウンドには浅尾。
先頭の坂本を歩かせ、松本のヒットでノーアウト1、2塁。小笠原が倒れ、ワンアウトでバッターは四番ラミレス。
ラミレスの打った打球は1、2塁間のゴロ。逆をつかれた(アナウンサーによる)セカンドの荒木だったが、カラダをいっぱいに延ばしてやや後方に回り込むような体勢で横っ飛び。見事に補球するとすぐさまカラダを起こしてファーストへ送球、間一髪のアウトだった。
飛びついて、ボールを補球して、起き上がって投げるまでの動作の中に無駄な動きがまったくない。
抜けていれば1点、内野安打でも満塁でピンチは拡大。その時点で点を与えなかったことも、ピンチを拡げなかったことも大ファインプレーに違いないのだが、ビッグイニングになりそうな流れを断ち切るのに最も効果的な大ファインプレーでひとまずピンチを防いだというのが(結果的にはこのあと逆転されるが)何よりのビッグプレーだった。

荒木は前の回にもランナーとして驚くようなスピードプレイをみせている。
セカンドに進塁した荒木は、後続のライト前ヒットでホームを狙う。
前進気味の亀井からの送球はホームへ一直線。見た目には明らかにホームアウトのタイミングだった。亀井の送球はストライク、ホームベース上には阿部がブロックして構えている。
テレビカメラはホームベース上でブロックしながら返ってきた亀井からの返球をキャッチする阿部。まだ荒木は返ってきていない。
と思った瞬間、画面の左端からまるでスーパーマンが飛んで来たかのようなスピードでヘッドスライディングしてくる荒木が現れた。
現れたと思ったら阿部のブロックを掻い潜って左手をホームベースに差し込み、見事ホームイン。目にも止まらぬ速さだった。荒木のスピードと技を持ってして奪い獲った1点だった。

このふたつの荒木のプレイは、試合終了後の解説で、江川氏が今日の「プレイ・オブ・ザ・デイ」として選んだシーンだった。

そしてもうひとりの解説者、野村謙次郎氏が選んだシーン。やはり8回裏のジャイアンツの攻撃の中から。

先ほどの、荒木がラミレスのゴロを捌いてワンアウト2、3塁。次の亀井が打った打球は詰まりきってややスライスのかかったショートへの緩いハーフライナー。ショートは井端。
一瞬、2塁から3塁へ走る松本が前を横切ったためか、井端はボールを待って補球の構えに入った。
しかし、スライスしたボールはワンバウンドしたあとイレギュラーして井端の胸にあたって前に落ちる。
慌ててボールを拾いスローイングの体勢に入る井端。ファースト、ホーム、サード、投げるべくポジションすべてにスローイングの姿勢のまま目を走らせ、井端はどこにも投げられなかった。
しかし、解説の野村氏は、投げられなかったのではなく、投げなかった井端をファインプレーと称えた。
どうしてもエラーを帳消しにしたい心理、そしてどうしても防ぎたい失点。
あの状態で慌てて投げて暴投、エラーなどに結び付くケースは多い。そう判断したのか井端は無意味な、無謀な送球を避けた。
野村氏はあの状況下の中での井端の冷静な判断をファインプレーと称えた。
なるほど、唸る解説である。

この井端の冷静な判断と繋がるプレイがこのあとに飛び出す。
代打の脇谷は初球を叩いてライトオーバーの見事な逆転ツーベースを放つ。
ヒーローインタビューで本人が語ったように、セカンドベース上で一瞬、舞い上がって状況が飲み込めていないような素振りを見せ、すぐに我に返ってガッツポーズをした脇谷。どれほど高揚していたかが伺えるシーンだ。
しかしその次の回、9回表、マウンドのクルーンは代打の立浪にストライクが入らずノースリーとピンチを迎えてしまう。
点差はわずか1点。
ここで野村氏が前の回の脇谷の走塁を引き合いに出した。
脇谷の逆転ツーベースのあと、次のバッター古城がレフト前ヒットを放った。セカンドからホームに返って来る脇谷は完全に間に合わないタイミングでタッチアウトとなった。
野村氏の指摘した走塁はこの走塁ではない。ライトオーバーで間違いなくサードを奪えた状況であったにも関わらず、興奮していた為か脇谷はセカンドで止まって亀井の逆転のホームインを眺めてしまっていた。
大逆転劇なので興奮していたのは解るとした上で、野村氏はあの場面で冷静にサードを陥れていれば、次の古城のヒットで確実にもう1点取れていたと指摘する。
確かに、そのときは小さな走塁ミスであっても、そのあとの戦況によっては、それが大きなミスに取って代わるとこは十分に起こり得る。

傷口を拡げないよう自己の慌てる気持ちを抑えてエラーのあとボールを投げなかった井端。
方や大逆転ヒットを放ち興奮して走塁を怠ってしまった脇谷。
結果は後者の方が勝利を呼ぶプレイとなった。
皮肉なものである。

中継ぎのエース浅尾を替えなかった落合監督、エラーのあと慌てずにボールを投げなかった井端、落ち着いた守備と走塁でゲームを作る荒木。
敗戦の中で、ドラゴンズの冷静な判断が目立った試合だった。
落合監督の言葉を借りれば、内容より結果、の短期決戦。
しかし、勝敗以上に、井端と荒木のプロの技、判断力に心を奪われた。

あまりにも不用意な越智の一球。

2009-10-22 23:55:32 | 2009年シーズン
7回表、越智が藤井に打たれたホームランは、このあとのシリーズに大きな影響を及ぼしかねない、とても危険なホームランだった。
危うく大惨事になるところをクルーンがよく踏ん張った。
あのホームランをきっかけにあのあと逆転でもされていようものなら、一昨年の二の舞、いっきに4ついかれるような、あのホームランにはそんな要素が充分にあった。
解説の大野豊氏もしきりに越智の不用意な一球を指摘した。
そのまえまで藤井には2球続けたフォークが絶妙に決まってふたつ空振りを奪いツーストライクノーボールと追い込んでいた。次の投球、ストレートはド真ん中、フォークにまったくタイミングの合ってなかった藤井がドンピシャのタイミングで完璧なホームランを放った。読まれていたかのような完璧なタイミング、いっきに流れを持って行かれるのに充分な雰囲気があった。

勝ったからいいようなものの、あの場面でのあの一球はあまりにも不用意すぎる。
勝負にいった球なのか、あるいは外すつもりが真ん中にいってしまったのか、どちらなのかは判らないが、どちらにしたって軽率すぎる。

ペナント同様、じわじわとくる攻撃、それをしっかりと支えきる中継ぎの継投。後半に向かうに従ってどんどん得点するのが難しくなる。そのリズムの良さが攻撃に落ち着きと自信を与える。強いドラゴンズスタイルだ。

ほんとうにすべてが台無しになるような一球だった。
ゲーム終盤に向けジワジワこられるような展開には絶対してはいけない。

攻撃面において、スンヨプの存在が少し気にかかる。
今の状態を考えると、ここぞの代打のほうが有効に思える。
やや心配だ。

09CS第二ステージⅠ

2009-10-21 23:57:30 | 2009年シーズン
初回の5点を除けば競った試合展開だったようだ。
残念ながら試合は8回裏からの観戦、あとはダイジェスト。
ジャイアンツの投手陣に不安があるのは今更のこと。
ピッチャー総動員で最小失点に抑えて、とにかく打ち勝つことだ。
とはいえドラゴンズの投手陣の壁は厚い。
できれば失点は2、3点くらいで踏みとどまりたい。

根拠はないが、野本という選手に打たれたのがイヤな感じがする。
この後の試合、ノせないように要注意だ。

今日の初戦は初回の5点がすべて。
初戦、取れなかったのは痛いが、この敗戦はさほど気にすることはない、とみる。

明日、勝敗は勿論だが、チーム全体のコンディション、流れを気にしてみたい。
打では1番、2番、5番。
投は初回。

日ハムは鮮やかな逆転劇だった。
楽天にとってはショックな敗戦だが、投打共にバランスの良いチームだから、さほど浮き足立つ必要もないだろう。楽天のチーム力なら、まだまだペースを引き戻すチャンスはいくらでもくると思う。

セリーグCS第一ステージⅡ

2009-10-19 23:46:31 | 2009年シーズン
セリーグCS第一ステージはドラゴンズが突破した。

今日の第3戦、横綱相撲とはいかなかったが、スコアほど見た目に拮抗した感はなかった。やはりドラゴンズの安定感が印象に残った。

その象徴的なシーンが8回表にあった。
緊張感のある、圧巻なシーンだった。

8回表からマウンドには浅尾が上がっていた。
イマイチ、球のいかない浅尾を攻め、連続ヒットでノーアウト1、2塁。
点差は4点。バッター宮本の打った打球は1、2塁間のゴロ。
これを捌いたファーストのブランコはゲッツー狙いでセカンドへ送球。
この送球がファーストからセカンドへ走るランナーと重なった。
セカンドに入ったのはショートの井端。
スローで見ると判るが、一瞬、井端は完全にボールを見失っている。
しかし突然ランナーの脇から現れた送球を井端は見事にグラブの先っちょで補給した。
ダブルプレーにはならなかったが、これは大ファインプレーである。
解説者もしきりにこのプレイを褒めていたが全くの同感だった。
これがぬけていれば3塁に達していたランナーはホームイン。送球のスピードと角度からいって下手すればもう1点、あるいはノーアウト2、3塁の場面だった。

連続ヒットでピンチを招き、エラーで失点。最悪の展開。尚、ピンチは続く。
これを井端が見事に救った。井端の落ち着いたプレイで最悪の状況を回避できた。

ヤクルトも青木らの連続ヒットで2点をいれ尚、ワンアウト満塁のチャンスは続く。
しかしドラゴンズはこのピンチに動じない。
ドラゴンズ、あるいは落合監督はまったく慌てる素振りを見せず(もちろん内心は判らないが)浅尾を続投させる。
2点を獲られ、尚ワンアウト満塁の場面で、森ピッチングコーチがマウンドに向かう際、ベンチから出る間際に落合監督に何かを確認してから浅尾のもとに向かった。
何を確認したのかは当然わからない。
森コーチの問いに落合監督が何かひと言発してうなずいたように見てた。
続投か交替か、森コーチの問いに、落合監督はベンチに腰を下ろし腕組みをしたまま「続投」とつぶやいたか。
とにかく、浅尾は続投だった。

コントロールが明らかに定まっていなかった。
フォークもワンバウンドばかり。谷繁がよく止めた。
カウントはツースリー。
結果はショートゴロ。
川端が丁寧に捌いてダブルプレー、チェンジ。
このショートゴロの前に、ベンチの川相コーチが落合監督に確認し、大きな身振り手振りでベンチから内野手にゲッツー態勢を指示した。指示を出す川相コーチの表情も落ち着いていた。

ベンチの、あるいは落合監督の、この落ち着きはなんなのか。
あえて落ち着いて見せて、クールを装っているというのもあろう。
しかし、負けたら終わりの短期決戦だ。

試合後のコメントで落合監督は「両チームが必死に闘って、勝つか負けるかだけ。今日勝って次に進んだだけ」と激闘を振り返った。
必死さの中で見せる冷静な瞬間瞬間の決断。
ドラゴンズもやはり、強い集団である。

セリーグCS第一ステージⅠ

2009-10-18 20:37:22 | 2009年シーズン
ヤクルトが初戦を取ったことで戦況は五分だろうか。
もちろん次の試合をヤクルトが取れば第一ステージ突破となるわけだから、事実上はヤクルト優位にちがいないのだが、両チームの地力を考えると案にそうとも言い切れない気がする。

第二戦を中日がとったら、三戦目も中日だろう。
様々な局面において、中日のほうに安定感があることは言うに及ばない。
ただ短期決戦である。
しかも2勝先取のド短期決戦だ。波に乗り、流れをつかんだら、あっという間に勝負はつく。
落合監督が注意しているのはこの波と流れを相手に渡さないこと、だろうか。

タイガース4位で消えた6チームによる地域対抗戦。

2009-10-17 23:37:27 | 2009年シーズン
セリーグペナント後半戦のヤクルトの失速とタイガースの巻き返しを考えれば、優位不利抜きにして3位確保はタイガースに分があるとみていた。
球団創設5年目にして楽天イーグルスがCSの出場権を勝ち取り、第一ステージでホークスを2連勝で破って見事、第二ステージへの進出は果たした。

今シーズン、楽天がCS決定を果たしたことで、ひとつの可能性が今回のCSに生まれた。
それは出場6チームのフランチャイズが見事に全国に分かれているということだ。

パリーグは北海道のファイターズ、東北の楽天、九州のホークス。
かたやセリーグは関東のジャイアンツ、中部のドラゴンズ、関西のタイガース。
ほぼそうなるだろうと予想して、また、期待もしていた。
スワローズファンには申し訳ない。
スワローズがどうのこうのではないのであしかわず。

6チームがバラケタからと言ってそれがなんなんだと言ってしまえばその通りなのだが、なんとなくご贔屓チームの応援とは別のところでの対抗戦意識が生まれて、ちょっと面白いのではないかと感じたのだ。

「強い意志」による09ペナント制覇。

2009-10-16 23:25:37 | 2009年シーズン
2009年のセリーグペナントレースはジャイアンツが3連覇を果たした。
優勝監督インタビューの中で原監督が選手たちを称えた「自立したたくまし選手たち」という言葉。
この言葉、昨シーズンの開幕前から原監督がインタビューでしきりに繰り返していた「強い選手」という言葉に繋がる。
原監督はインタビューの中で「心身ともに強い気持ちをもって闘いに挑んで欲しい。このチームに弱い選手はいらない」と厳しい口調で言い放った。
選手たちに対し、フィジカル、メンタルの両面での強さを求めたのだ。

その宣言どおり、故障や調整不足などで出遅れた選手らにはファームでの再調整を命じ、調子のいい選手を積極的に2軍から上げて即起用するといったスタイルを徹底した。
その典型が二岡ではなく坂本、ヨシノブではなく亀井、の流れではなかったか。
そしてその流れを築いた象徴が、ケガを負っても休まない新たな3番、4番の存在ではなかったか。
小笠原、ラミレスのケガをおして試合に出続ける姿勢。
打てない状況に陥っても決して折れずに短期間で立て直す技術と精神力。
シーズン中、若い坂本、亀井、松本らがそれに引っ張られるようにたくましさを増していった場面を、我々はペナントレースの中で何度も目撃している。

強い身体と、強い精神力。
原監督が求めたこのふたつの条件を、今シーズンは何人もの選手が見事にクリアした。
原監督の強い意志によって決行された一昨年からの「強い選手」育成という流れ。その土台を3番4番が築き上げ、それに引っ張られるように力をつけていった若手と、充分に力を発揮したベテラン勢。
原監督の強い意志の結実が、今シーズンのペナント3連覇という偉業なのである。