ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

2005年、ジャイアンツ・ベストショット。

2005-11-02 00:59:53 | 2005年シーズン
 
マウンドに集まった選手達の輪の中に入る瞬間に、
一瞬、はしゃいだような笑顔を見せた岡田監督がとても印象的だった。
2005年のセリーグペナントレースを制した、タイガース優勝の瞬間である。
そしてその瞬間、3塁側ベンチで胴上げを見つめていたのが、我がジャイアンツであった。
皆、一様に渋い顔をして岡田監督が宙に舞う歓喜の輪を見つめていた。
執筆人的には、そんな状況にこれといった感慨もない。
ただ、あえて言うならば、そのベンチの中に、ファームから上がったばかりの「長田」の姿があったことが、
今シーズンの「執筆人が選ぶジャイアンツ・ベストショット」の筆頭にあげられよう。
いつか長田が、そんな輪の中心にいつでもいるような、そんなチームになってくれることを、
心から、ほんとうに心から願うのである。

執筆人にとっての今シーズンは、矢野、西村、亀井。そして清原の戦力外、それだけだ。
ヨシノブ、ニ岡、阿部、上原、仁志…。それぞれの個人成績はさておき、みんなあまり印象にない。
ああ、清水は、エラい。
相変わらずあんな状況に置かれ、それでも起用されるやすぐに結果を出す。
プロフェッショナルである。
ふと考える。
堀内云々ではない。
主力選手すべてにとっての今シーズンとは、一体、何だったか。
監督の理想、選手の理想、フロントの理想、あとファンにも勝手な理想があるが、
なんだか今シーズンは、そんな各々の思いが、どれひとつ噛み合わない、
なんだか気持ちの悪いシーズンだった、ような印象だ。もう御免である、こんな状況。
誰かが去って、誰かが戻って、誰かが入って、それで済む問題であればまだ救われる。
ほんとうに、いろいろと厄介なチームであるが、「正しい巨人ファン」の会員である執筆人も、
それに耐え忍びながら、折り合いをつけて来シーズンも小言を言い続けよう。
何も尾を引かずに、原辰徳がそんな執筆人の老婆心を吹き飛ばしてくれることを切に願う。
ドームのマウンドで宙に舞う原辰徳と、その輪の中で大騒ぎする長田や亀井ら若き戦士たち。
そんな映像を茶の間で早く見たいものだ。


ベンチに蓄積した、負のパワー。

2005-09-25 00:22:22 | 2005年シーズン

誰の置き土産か。
あるいは誰かが今なお発し続けているのか。
ベンチの中に、負のエネルギーが停滞している。
 
このところ、なかなか試合を観る機会に恵まれず、
それでもニュース等で内容はチェックしているのだが、
ダイジェスト番組や、スポーツニュースの映像、
試合の後半終了間際の中継などに見るベンチの映像は、とても見るに耐え難い。
負けが込んでいるからというだけでは説明のつかない「何か」が、ベンチの中で巣食っている。
まるで、梅雨時のあのジメジメした湿気のように、選手達のカラダと心に重くのしかかる、
イヤな倦怠感、みんな、冴えない。

今、思い出せないことがある。
ジャイアンツは去年、何位だったか。
4位?5位?
いずれにしても、位置的には去年も今年も同じようなものか。
なんだか、今シーズンの現在は、去年からの続きで至っているようで、
まったく長くて鬱陶しいイヤなシーズンだこと。

そりゃあマイナス要素をあげればキリが無いくらいのシーズンだろう。
今シーズンに限らず、とくにこの2年(昨シーズンから今シーズン)は、
チーム全体にそんなパワーが覆いかぶさっている。
今シーズンに限ってみても、打線、投手の系統共にまったく機能せず、
チームのバランスは昨年同様バラバラ。
故障者は続出するわ、相変わらずおかしな外国人が次々来るわ、
暴言、反逆、首脳陣批判、更迭・解雇を匂わせるような抹消やら、
どこを切ってもマイナス負の負の金太郎飴、である。
戦っている選手や残された選手達が奮い立つような要素など、どこを探しても見当たらない。
そもそも、原が不当に解任され、川相があんなカタチでチームを去り、
年々募る球団への不信感が更に高まったところでローズに小久保である。
チームに一体感を求める方がコクである。
今にして思えば、こうなることをいち早く察知していたのが、松井秀喜ではなかったか。
ここではその内容(6月6日/仁志の気持ち)は割愛するが、
3年前、ジャイアンツを誰より愛する選手がチームを去り、
2年前、ジャイアンツを誰よりも愛する監督がチームを去り、
もちろん、残った選手達や、新たに就任した監督にせよ、
チームを愛していることに変わりはないだろうが、
そういった思いを前提にチームをまとめあげる指揮官と、
中心的支柱であった選手が去った後に、一体なにを球団が施したかと言えば、もう書くまでもないだろう。
そんな状況の中で迎えた堀内政権2年目のシーズン後半、只今消化ゲーム真只中である。
そりゃあ盛り上がらんだろうけど、あのベンチに停滞している負に満ち溢れたエネルギーと、
この2年に渡る堀内政権・負のパワーは、来年も、更にその先も戦い続けなければならない選手達に、
一体何をもたらし、一体何を植えつけたのかと、ふと考えて、不安にかられてしまう、
実は、お前が一番負のパワー浴びちゃってんじゃねぇかよ!って突っ込まれそうな、近頃の執筆人なのである。

西村健太朗、プロ初勝利!

2005-09-12 01:14:38 | 2005年シーズン

約ひと月ぶりの更新である。
8月中盤からなかなか体調が上がって来ず、PCの前に座るのもしんどい日々が続き、気がつけばもう9月。
体調もようやく復調の兆しで、ぼちぼち再開致します。

更新を滞っていたこの1ヶ月間、いろいろありましたな。
とてもイッペンには書き切れないほどの話題満載。
ローズ、清原が相次いで登録抹消されたかと思えば、ローズ退団、清原の自由契約。
ローズが帰国だ、清原が手術だ、などと言っているうちに、今度は星野仙一氏に監督要請なんていう呆れたニュース。
嗚呼、まったくなにやってんだか、なんて嘆いてみたり、無関心を装ってみたり、
実はイライラハラハラムカムカしながら毎日ニュース映像をチェックしたりして、
あ~あ、なんだか最後までガッカリされられるシーズンだったこと。
なにわともあれ、西村のプロ初勝利、2勝目は、待に待った朗報でしょう。
これで来年が楽しみですな。西村が先発の一角を担うようなローテーションが実現することを祈りたい。
以前も書いたけれど、右の西村、左の林、この若手二枚看板をウリにするような投手陣の若返りを期待したい。
もちろん、ナンデモカンデモ若返りゃイイってもんじゃない。
ベテラン、中堅、若手、のバランスよい投手陣に野手陣、そでが大事。
普通に、そう流れて行くチームづくりが出来る監督、首脳陣、フロント、になって欲しい。

それにしても、昨日の桑田の交代は、堀内の度量の無さを痛感する。
相変わらず今季未勝利のままの桑田。
試合後、決まって堀内のコメントで「勝たせてやりたいんだけど…」は耳にも目にもタコである。
自責点1で、1点勝ってて、まだ5回とか6回で、1試合くらい桑田にくれてやれよ!
なんだか、桑田の負けや、勝てないことが、チーム全体に妙な「よどみ」を産んでいるように見える。
昨日の久保や阿部、先日は小久保も口にしていたが、「自分のせいで…」みたいな空気。
なんだか堀内の采配は、チームに「よどみ」を与える、晴れ晴れとか、痛快とか、まったくない。
もう金輪際、彼の采配や仕事ぶりについては書きたくない。
なんか、気分が「よどむ」。
確かに、桑田に衰えは感じる。
しかし、まだまだイケる球だって充分にある、充分に。
チームが生き返れば、桑田も生き返る、そんな程度で桑田はもうひと花咲くはずである、咲く咲く。
あっ、あと、オフはもうちょっと「投げる」ということだけに絞ってトレーニングしてみたらどうだろうか、
なんて勝手なことを思ったりするのだが。
いろんなことやるからね、桑田の場合。
それって凄いんだろうけど。
力のある球を投げる、を単純に捉えてもう一度鍛え上げて下さい。
例えば村田兆治みたいな感じで。

清原の自由契約、星野氏への監督要請などなど、
書くことはいっぱいあるが、今回はここまで。
とりあえずは、おめでとう西村。 


若手投手が台頭しない理由。

2005-08-19 01:54:46 | 2005年シーズン

腹が立って仕方がない。
たしかに、内容はよくなかったかもしれない。
今日の中日との試合、先発は西村。
2対0、2点リードで迎えた3回、3点とられて逆転、2回途中で交板である。
3回(2回1/3)を投げて6安打2三振2四球、自責点3。
1回2回を0点に抑え、3回に3点とたれて交代である。
一体、どういう意図があって先発させているのか。
そりゃ、勝つ為の戦いである、勝敗を優先させるのは当然だ。
しかし、今、あなたのチームは、そういう状況なのか。
そして、あなたの立場はそういう状況なのか。
今、目先の勝ちにこだわるような、あなたが指揮をとるチームは、今、そういう状況にあるのか。
先日の横浜戦の時もそうだが、なぜ、わざわざ若手のピッチャーを先発させているのに、
3点とたれただけで、すぐに替えるのか、まったく理解出来ない。
今のチームの置かれている状況を考えれば尚更である。
去年といい今年といい、若手が出て来ない出て来ないというが、
出て来ないのではなく、出て来れるように仕向けていないだけだ。
若手を育てる、台頭させる度量が、まったくない!
去年の平岡もなんだったのか。一時期だけ1、2試合投げさせて、それきり。
今年に限っては上げる素振りさえない。
ファームでの内容がよくないにしても、去年、高卒ルーキーであそこまで投げられたピッチャーだ、
一体、なにをどう育てようとしているのだ。
あまりにも腹が立つから、平岡まで話が及んでしまった、西村に戻す。
なぜ、西村を先発させているのか。
西村はどういう立場の選手か。
西村をどう捉えていて、どうしたいのか。
ただ、従来の先発ピッチャーがよく打たれるから替わりに誰かをあてはめて投げさせているだけ、そういうことか。
今日、抑えてくれさえすりゃ、それでいいのか。
なぜ、先発として一本立ちさせたい若手のピッチャーをそんな中途半端なところで替えるのかまったく理解に苦しむ。
こんなチーム状況であるにもかかわらず、なぜ、1試合くらいその若手ピッチャーにくれてやれないのか。
それではまるで、西村の将来的なことはまったく無視で、
今の時期だけ抑えてくれさえすりゃいいと言っているようなものではないか。
腹が立ち、怒りが広がり過ぎて野手にまで話が及びそうなので、投手にだけ的を絞って言うが、
大体が投手の起用に堪えしょうがなさ過ぎる。
なんの脈絡もない実績ばかりに捕われ過ぎている。
これはピッチャーに限ったことではないが。
今更、5位、6位、4位を争ってどうするのか。
今になってもそんなことをやっているようでは、来年も状況はまったく変わらないだろう。
自分が今年いっぱいだから関係なしか。
失敗という状況を背負わせたまま降格させて、
「チャンスを与えているのに期待に応えてくれない」と嘆くだけの指揮官では、
若手なんて台頭してくるわけがない。
シーズン後半、あなたの最後の仕事である。
順位なんて今更どうでもいい。
とにかく来季を見据え、若手にしっかりした実戦環境を与えてくれ。



西村健太朗よ、太々しくあれ!

2005-08-17 01:59:13 | 2005年シーズン

中日との3連戦、初戦をダイジェストでチェックした。
中日のお株を奪うような "強いチームの勝ち方" で初戦をとった。
こういう戦い方を、何故もっと早くから貫いてくれないのか。
4番バッターはひとりでいい。
4番タイプ、と言い換えても、せいぜい二人いれば充分。
大物バッター獲得は、せいぜい清原でストップしておくべきだった。
そうすればこんなことにはならなかったはずだし、
チームのまとまりも保て、新たな風(若手)もスムースに入り込めてたかもしれない。
今更だが。
まあ、この手の話は今回はヤメとこう。

話は西村である。
昨日のタイガースとの3連戦。
3戦目の負けた試合で、9回の表、西村が登板した。
横浜戦の先発から数えて中何日目だろう? 
西村は徹底して先発で使ってくれ!
そう以前から懇願している執筆人だが、
まあ使われないよりはマシか。

で、西村の話。
9回表を3人でシメた。
最後のバッターは三振。
でも球はイマイチだった。
ストレートの速度も136キロから142キロ程度。
変化球もさほどのキレなし。
背番号も相変わらずの不吉な23(まあこれは仕方なしか)。
でもしっかり3人で抑えたから結果オーライというところ、
とはなかなか言い切れない。
彼への期待の大きさからするとこの程度では困るのだ。

その裏のタイガースのピッチャーが藤川だったから余計にそう見えてしまったのだろうか、
どうも西村、しっかり投げなければという気持ちが前に立ちすぎているのか、
ピッチングがこじんまりして、豪快さがない。
藤川のような「打てるものなら」的な気概が、見た目にも、投球にも見えない。

そりゃ6年目だか7年目だかの藤川と、
2年目の西村を比べるのは酷だが、
土俵に上がれば何年目なんて関係ない。
打たれるか抑えるか、それだけである。
前回の先発した試合のTV中継で、
原辰徳氏が「彼にはもっとストレートのスピードにこだわって欲しい」と語っていた。
同感である。
それだけの資質はあるのだ。
少し太々しいくらいでいい。
自信を持って、もっとカラダ全体が跳ねるような、
躍動感みなぎるピッチングを期待したい。
もっと自信を持って投げている姿が見たい。
若いんだし、それだけの球を持っているのだから。

ともかく、なんとかディッチとかいう外国人投手とかはもういいから、
平岡とか、鴨志田とか、そういう好素材をどんどん上げて投げさせて欲しい。
若返りとか、世代交代とか、そんなお題目はいらない。
言ったところで実行しなけりゃ意味がない。
何を今頃、若手をどうこうだのモゴモゴ言っているのか。
使っていないだけで、いい素材はもとから沢山いるのだ。
そんなこと我々はずっと前から知っているぞ。



桑田はもうダメなのか。

2005-08-15 01:49:15 | 2005年シーズン

何年か前、桑田が大きな故障を負い、ちょうど、成績も下降気味になり始めていた頃か、
ある試合で登板している桑田を分析して「桑田はちょっとカラダが大きくなり過ぎた。
だから以前のようなキレがないんだ」と、もう少しああするべき、こうするべきなど、
多方面からアドバイスを送っている解説者がいた。
堀内氏である。
その時の堀内氏が何を言ったか、内容までは覚えていないが、かなり突っ込んだところまで力説して、
聞いている執筆人は、「ほほぉ」と、なにげに感心したのを覚えている。
もう何年か前のことだから、その時の桑田と今の桑田では、状態も随分と違うかもしれない。
だが、監督に就任してから、そういうこと桑田にアドバイスしてくれたのだろうか?堀内さん。
別に、今の桑田の状態を、堀内監督のせいだとは当然言わないが、
どうにもこうにも、去年も今年も、桑田はダメだ。あまりにも打たれ過ぎる。
桑田は、もうダメなのか。
ここ1、2年、KKコンビの清原の去就ばかりが取り上げられるが、桑田も他人事ではない。
桑田の身体能力と、卓越した野球理論、取り組む姿勢、そしてなにより、
その投球術からすれば、ベテランの粋に達したとはいえ、まだまだ衰える年齢ではない。
とは言え、今の桑田は、あまりにも打たれ過ぎる。
桑田は、本当にもうダメなのか。
執筆人は専門家ではないから、なにがどうでこうで、どこが悪くて、ここをこう直せばなんて意見することは出来ないが、
ただ見ていて、よかった頃のような、しなやかな、伸び上がるようなマウンドさばきは、ここ数年の桑田には明らかにない。
カラダの柔らかさ、とでも言うか。ちょっとワカランが。
それは、今の上原にも言える。
あるいは、林を見ていて、時々似たようなことを思う。
もうちょっとカラダを柔らかくしたほうがよいのではないか、と。
イヤ別に、彼等のカラダが硬い、と言っているのではない。
なんかそう見えるのだ。
話を桑田に戻す。
技術的なことはワカラナイが、できれば桑田にはジャイアンツをまっとうして、
あと数年、工藤くらいは投げて欲しい、という勝手な願望がある。
本人も200勝は達成したいだろうし。
様々なコトを取入れて投球に活かす。
桑田らしくて好い事だと思う。
賞賛に値する。
野村に「野球選手のカガミ」と言わしめるだけの選手である。
しかし、それらが、ピッチングに繋がっているのか。
失礼なことを言って申し訳ない。
そういうものではないことは重々わかっている。だがあえて言いたい。
桑田よ、力のある球を投げる為の調整方法を、今一度考え直してくれ。
素人の戯言で申し訳ない。
だが、まだダメじゃないというところを、桑田には是非、見せて欲しい。
歳を負うごとに良くなっていく、桑田はそうあるべき投手である。

ニ岡の責任感。

2005-08-14 01:59:09 | 2005年シーズン

久しぶりの更新です。
このところ、体調がガタガタだった執筆人同様、
ジャイアンツも同じようにガタガタ続きだったようで、
ろくすっぽ中継も見ていない執筆人でありましたが、
スポーツ紙やスポーツニュースで一応は試合結果などチェックしておりました。
西村が1軍2度目の先発で負け投手になったことや、亀井が再び1軍復帰したこと、
ヨシノブに続いてローズ、清原が登録抹消。
挙げ句は来季の監督に星野仙一氏の名前が新聞紙上で躍るなど、
あいかわらずバタバタゴタゴタのジャイアンツ。
 
西村に関しては、先発した試合をデジ生で所々見ることが出来、
5回を投げて3失点だか4失点だか、いい球を投げていたり、
ちょっとフォームがちじこまって球に勢いを欠いていたり、
ちょっとバラつきがあるように見えましたが、
その日解説をしていた原辰徳氏が言っていたように、
やはり彼には大器を感じずにはいられない、大いに可能性を秘めた投手でしょう。
球の軌道は一級品。

それより、若手のピッチャーが投げてんだから、
ちょったぁ~打てよっ!てなもんですが、
堀内!5回で降ろすなよっ!とか画面に突っ込んだりして、
ともかく我が同志テルテル氏が指摘するように、
早く背番号を変えること、次の18番は西村でいいのでは。
環境が人を育てる、地位が人を育てるがごとし、背番号が彼を後押ししてくれるかも。


ローズ、清原らの抹消に伴い、このところ若手とかいう枠で呼ばれっぱなしの、
我が期待の奴らが先発したり途中から出たり。
13日のタイガースとの試合で、後半、外野が亀井、鈴木、矢野の3人になったのが、
近頃のジャイアンツ戦ではなかなか得ることの出来ないちょっとした感動で、
勝とうが負けようがどうでもよくなった。

そんな状況の中で、昨日はニ岡がサヨナラホームランを打ったりする。
今日も3安打だったか?12回の送りバントにしても、
普段なら気のない感じで失敗するのがおおかただが、
相手のエラーを誘うほどしっかりしたバントを決め、
打線の「流れ」が、その時、そこにしっかり存在していた。
何度も同じことを書くのもなんなので割愛するが、
やはりバランス、いかにバランスが大事かということ。
打線のバランス、チームのバランス。
ヨシノブ、ニ岡が打線の中心に据わり、
仁志、清水らが脇を固めて、若手が突っ走る。
補強など必要なし!これで充分よいチーム、勝てるチームである。
そうしてはじめて新たな主力、スターが出て来るのだ。

このところの数試合の若手の定着は、
ニ岡に責任感のようなもを芽生えさせた(と言ってはニ岡に失礼だが)という意味で、
若手を育てるという大義に勝るとも劣らぬ、中心打者を目覚めさせた価値ある一歩だったように思える。

ところで最近、原俊介が1軍に上がり、ファーストあたりで先発出場している。
彼ももう10年目くらいか。東海大相模で、原。
入団当初はちょっと坊ちゃん坊ちゃんした印象があったけど、
随分と面構えがよくなっていてイイ感じになったな。
野武士的な風貌はジャイアンツにあまりいないタイプ。
けっこうパワーヒッターだし、どこ守るのかという問題もあるけど、原、微妙だけどちょっといいかも。
ただゴッついだけじゃなく、カープに行った福井を洗練したような、
緻密なというか、なんて表現したらいいかワカラナイけれど、
結構いいような感じがする。
例えばカープの嶋みたいに、うむ、ちょっと違うな。
とはいえ彼ももう10年目の選手、難しいところだ。
ちょっと微妙だが、彼に何かが起こることを、ちょっと期待したい。
突然、なにか覚醒して、
ウ~ム、うまく言えん。
ちょっとこの意見、保留。
 

矢野・鈴木、若い芽を摘む無意味なノルマ。

2005-08-04 01:03:03 | 2005年シーズン

カープとの3連戦が始まる前、堀内監督が鈴木と矢野に出場継続のためのノルマを課した、という記事を目にした。
そのノルマとは、鈴木には「1試合2出塁、プラス盗塁」、矢野には「状況に応じた打撃」ということらしい。
次世代の1、2番コンビ育成に向け厳しい課題、記事はそう締めくくる。
オイオイ、インチキセールスの営業マンじゃないんだから、変なノルマとかやめてくれよ。
今、実践の中で良い方向に向かいつつある彼等(とくに矢野)に対し、わけのわからぬ課題を与え、
流れを遮ってどうしようってんだ!ノルマ与えるならろくに働かず高給貰ってるベテラン組じゃないのか!
出場させたりさせなかったりだけではあきたらず、一体なにしてくれんだっ!

落ち着こう。一服…、フゥ~っ…。

昨夜の延長さよなら負けの試合に引き続き、今夜の勝った試合でも、先発の堀田が3安打とノッている。
昨夜の延長11回の表、ワンアウト満塁の場面で放ったセンターへの大飛球は、あとほんの少しでホームランの当りだった。
走攻守、カラダのバランスも彼の場合は申し分ない。
以前、このブログで、トレードに出してあげたい選手のひとりに名前を上げたことがあるが、
ほんとうに控えではもったいない、よい選手である。
そんな堀田に絡む、今夜の試合後の堀内監督のコメントをネットの記事で見た。
「いろいろ若いのを使って、結果が出たんだから良しとしないとな」。前後の文章から、どうも堀田も含まれているようだ。
オイオイ、堀田ってゴジラ松井と同じ歳で31歳くらいじゃなかったか?
ヨシノブより年上だろ!もう10年目くらいじゃないかぁ?
そんで若手のくくりって、どんなチーム構成だっつ~の!

落ち着こう。もう一服…、フゥ~っ…。

ところで、先日、ファームの試合で、長田クンがホームランをかっ飛ばしたそうな。
なんとめでたい。
ファームに落ちたばかりの亀井も3安打だそうで、さらにヨシヨシ。
西村はちょっと打たれたらしいので、残念だが、そんなこたぁ気にすることはない。
1軍に上げりゃあいいのさ、それで解決。

ところでところで、このブログに時々コメントを残して下さる「オフレコの記録」主宰のテルテルさんのブログに、
来季の理想のオーダーを投票するコーナーが設けられていた。
何通りかのオーダーの中から自分の理想に近いものに投票するというシステムだが、
なかにはうれしくてワクワクするようなオーダーもあったりして感激である。
執筆人も、あんなコーナーやってみたいな、などとちょっと思ったりもするのだが、
如何せんタイトルバックすらもうまく出来ないブログオンチな執筆人。
残念な気持ちをこめて、執筆人の理想のオーダーを記して今夜はシメます。
 
ライト 高橋ヨシノブ/控えに斉藤クン 
センター 亀井/控えに堀田 
レフト 矢野/控えに川中
ファースト 清水/控えに清原
セカンド 鈴木/控えに仁志
ショート 長田/控えに黒田
サード ニ岡/控えに小久保
キャッチャー 阿部/控えに星
先発ピッチャーの目玉は、林、西村の左右2枚看板

う~ん、ワクワク。


健全でないチームづくりは、ぎこちなさを産む。

2005-08-02 01:21:52 | 2005年シーズン

「若手を積極的に使え~滝鼻」「イヤ、必ずしもそうとは思わない~長嶋一」
「そんなこと言ったら老人(ベテラン)が怒るぞ~ナベツネ」。
フロントの面々が、現場を無視して、まったく好き勝手なことを言っている。
まあ、オーナーだったり、会長だったり、球団を運営している人々だったりするのだから、
そりゃ好き勝手なこと言う権利はあるんだろうけど、
純粋に野球が好きで、贔屓のチームを心底応援しているファンにしてみたら、
おいおい、ちょっとはこっちの話にも耳を傾けろよ、とボヤきたくもなる。
執筆人としては、若手起用は大いに賛成であり、それはこのブログでも何度も書いているところである。
しかし、チームがこんな状況だから若手に切り替えろ、ではあまりにも短絡的な発想だと言わざるを得ない。
常に、将来を見据えたチームづくりを心がけていれば、突然若返りなどを主張せずとも、自然によいバランスで、
若手、中堅、ベテランと流れているはずである。
まったく、若い芽を無視して、他所のビッグネームばかりを集め、
その煽りで、チームとして機能しなくなっていることが露呈し始めると、
やれ若手が育っていないだの、やれスカウトが無能だの、監督がどうだのと、滅茶苦茶な話である。

巨人を見ていて、今、一番感じること、それは、チームのぎこちなさ、である。
うまく表現できないが、例えば、選手間の繋がりや、仲・不仲という意味ではなく、
どこかプレイにヨソヨソしさを感じるのだ。
先日このブログでも取り上げたが、滝鼻オーナーの「真剣味のあるプレーを望む」的な発言も、
そんなチームとしてのぎこちなさが、あるいはそう写ったのかもしれない。
選手は常に、真剣であろう。若手も、ベテランも、中堅も、皆、真剣に試合に望んでいる。
「真剣味のあるプレーを望む」。失礼な話しである。
だが、オーナーの目にはそう写った。それはなにか。
それは、執筆人の言う「チームのぎこちなさ」に置き換えることは出来まいか。
「チームとしての真剣さ」と言い換えることも出来る。
ジャイアンツが真剣じゃない、という意味ではない。
真剣に勝とうとしてるから、毎年、大物を引き寄せるのである。
ここでいう真剣さ、とは、健全さ、とでも言おうか。
健全なチームづくりを行うチームイコール、真剣なチーム、ウム、ちょっと解りづらくてややこしいかな。
ようするに、チームにはベテランがいて、中堅がいて、若手がいる。
そして毎年、さらに若手が入って来る。
若手は中堅やベテランを見習い、叱咤されたり、
実力の差を見せつけられたり、あるいは蹴落としたりもする。
そうやってチームは毎年、健全に流れて行く。
以前、打線の流れの重要さを書いたが、チームも同様、自然に、健全に流れて行くことが大事である。
時には流れを遮るような新たな水流が違う方向からやって来たりもする。
これは当然であり、また、それも自然な流れであると言える。
しかし、巨人の場合は、新たな流れが、毎年、四方からやって来過ぎる。
流れがぶつかり合って、毎年、鳴門海峡状態である。
小さな、細い流れが、大きく、太い流れを産んだりする。
大きな流れに、大きな流れぶつかれば、流れが崩れ、変わり、濁り、やがれどこかで氾濫を起こすのだ。
なんだか大それた話になって来た。
ともかく、健全なチームづくりがなされていないから、チームは落ち着きがない。
楽天のように、ちょっと不公平で可哀想なチームの組み立て方、とは違って、
巨人の場合、新たな流れが皆、一流どころ、というのが何より厄介なところである。
毎年、毎年、である。いつまでたってもチームが落ち着かないから、ぎこちなさが抜け切れない。
ぎこちないから、噛み合わない。なんかヘンなのだ。
シーズン途中ですが、来季以降のことも考え、ここらで球団と生え抜きの中堅選手代表で話し合いをしましょう。
選手の気持ち、思い、考えを、球団はよく聞いて理解し、参考にして下さい。
選手代表として、仁志、ヨシノブ、ニ岡が出席します。



矢野は谷を超える外野手になる。

2005-08-01 02:15:33 | 2005年シーズン
 今日の中日との試合。3連敗を喫した試合。試合の経過などは振り返らない。どうでもいい。
 9回裏、ジャイアンツの攻撃。打順はトップバッターの鈴木から。結果は空振りの三振。歯をくいしばり悔しそうな顔をした鈴木の顔が印象的だった。
 そして、矢野。岩瀬のスライダーを若干止めぎみのスイングでライト前ヒット。ラッキーな感もあるヒットではあるが、ファーストベースへ走り込む矢野の口から「ヨッしゃぁ!」の雄叫び。清原の「どや!」に匹敵する矢野の「ヨッしゃぁ!」。「見たかぁ!」は相手ベンチというより、自軍のベンチの、とくに首脳陣に向けられた怒りの叫びに聞こえたのは執筆人だけか(多分、オレだけだな)。
 その後、ニ岡もレフト前ヒットで続いたが、4番小久保、5番ローズが倒れ、ゲームセット。
 3番ニ岡は彼の責任感を煽り、良い打順ではある。が、例えば、後ろにヨシノブ、清原、くらいまでなら問題はない。だが、現状、後ろは小久保とローズ、である。小久保とローズに問題があるのではなく、そういうチームに問題があるのだ。小久保とローズに罪はないが、それが現実、今の順位や試合内容がそう物語っている、と見るのは執筆人だけか(ああ、オレだけさ)。
 
 まあともかく、矢野であるが、そのバッティングも守備も、あるいはスピードも、昨今FAで巨人入りが噂された谷に匹敵する素材であると断言したい。イヤ、それ以上になる可能性は充分にある。仰木さんがイチローや谷を使い続けたように、矢野も、きっちりと使い続ければ、充分に働く選手である。もう、何が言いたいかおわかりだと思うが、そう、だから谷はいりません。矢野が、それ以上になります。

 ところで今日の試合、なぜあの展開で、久保と林を投げさせたのか。久保はまだしも、林まで。逆転するつもりで、あれ以上、点差を広げたくなかったからか。そうなのか、堀内さん。だったらいいけど。


 

走れ!!スズキ・タカヒロ!!

2005-07-29 01:16:20 | 2005年シーズン

後半戦がスタートし、阪神との3連戦、初戦は落とし、迎えた2戦目。
高橋尚の粘りのピッチングと、鈴木尚の2塁打を足がかりに逆転し、どうにか勝利を治めた。
くしくも前日の26日、滝鼻オーナーと堀内監督の会談で、
オーナーから「真剣味のあるプレー」と「若手起用」という注文が出た矢先の、
27歳若手?の鈴木の活躍であった。
今のジャイアンツベンチを見ると、鈴木尚も若手である。

鈴木は原監督時代の一昨年、104試合に出場した。
打率は2割2分そこそこと寂しいが、自慢の足で、盗塁を18ほど決めている。
今の巨人には貴重な存在だが、、昨年はケガなどもあって、
1軍の試合では殆どその姿を見た記憶がない。
さらにローズや小久保などの大物野手が移籍して来たことの煽りを、
もろに受けた選手の一人でもあるだろう。


先日、このブログで鈴木の1番を薦めた矢先の、
今回の鈴木トップバッターであったから、
活躍も相まって、執筆人的には、非常にうれしい。
盗塁もキメたし、
どんどん塁に出て、
どんどん走ってほしい。

さらにうれしいことに、
林が6S目をマーク。
言うことなし。

28日の第3戦は安藤に完投負け。
奪った点数は十川孝の代打ホームランによる1点のみ。

鈴木は引き続き1番で起用され、1安打を放つ。
マレンはめった打ち。
亀井も先発起用されたが3タコ。
矢野も途中から出場したが無安打に終わった。

亀井の1打席目のファーストライナーはヒット性の紙一重の当たりだった。
徐々にではあるが、当たりは戻ってきている。
矢野は代打で途中出場より、先発で使った時のほうが結果を残している。
亀井も我慢して使い続けてほしい。

外野の争いは鈴木が加わったことで、一層、激しくなった。
高橋ヨシノブを筆頭に、清水、矢野、亀井、鈴木尚、斉藤クンも加わった外野争い。
ホントに、ワクワクするラインナップ。
さらに、ファームには、まだまだ可能性を秘めた選手が数多くいる。
外国人とか、FAとか、まったく必要がない。
よそのチームを見ても、今、ガンガン売り出しているイキの良い選手は、
皆、自前の選手である。
「真剣味のあるプレー」を望むのであれば、
真剣に競い合っているチームの輪をいたずらに崩さないことだ。

ファームで思い出したが、先日、イースタンの試合で、
ロッテが1試合47塁打のイースタン新、7本塁打の同タイ記録をマークした、
という記事を発見。相手は巨人。23-3。先発は西村、5失点で負け投手。
平岡が3ホーマーを浴びたようだ。
打たれて打たれて強くなる。
頑張れ!西村!頑張れ!平岡!
そして、走れ!!スズキタカヒロ!!



拝啓、球団のお偉いさん方。

2005-07-26 01:16:48 | 2005年シーズン

後半戦を控え、ちょっとブレイク、である。

最近、来季の人事や選手のテコ入れについて、なにかと球団首脳のお偉いさん方が発言をしている。
野球人気を危惧し、今一度強い巨人を復活させること、とにかく強いチームをつくる、が前提にあろう。

ということで、ちょっと、強かった頃のジャイアンツを回顧してみよう。
少し遡って、V9の頃を思い出してみる。

執筆人が、比較的鮮明に覚えているV9時代の記憶は、9連覇の年と10連覇を逃した年。
執筆人が野球を見始めた頃、長嶋茂雄はもう晩年だった。
だから執筆人の中では、3番サード長嶋、4番ファースト王が、強き巨人の象徴である。

執筆人の、4番長嶋の記憶は、彼が引退する日の試合だけだ。
その日の朝、日曜日、突然父親に「長嶋が引退するから試合を見に行く」と告げられ、
車で後楽園球場に向かった。
うちの父親は常にそういう人で、チケットもないのに突然そういうことを宣言して期待を持たせ、
大方はチケットが購入出来ず(ダフ屋と折り合いがつかず)、そんな時は決まって黄色いビルの高層階へ行き、
センターの一部分だけ覗いて帰って来る。
その日も、グローブを持ち、行きすがら本屋に立ち寄り、
後で価値が出るという理由で長嶋引退記念のグラフ雑誌を購入し、
なかなか車が止められず(父は余程のコトがない限りは有料駐車場には入らず路駐した)、
ようやく球場から少し離れた場所に車を止め、
わたしと弟(自分の記憶では父とわたし2人なのだが、
あとになりオレもいたと弟は言い張る)をことあるごとに自分から少し遠ざけ、
見たこともない男と何やら二言三言会話をし、そして結局、今日は混んでてダメだ、
と私達に告げると、いつものように黄色いビルに向かったのだった。

ワーという微かな歓声がガラス窓の向こう側であがり、
柴田がセンターオーバーの飛球を追って、
多分そのあと捕球してセカンド方向に向かってボールを投げ返した、
覚えているのはそれだけ。

と、執筆人の思い出話はさておき…。

ようするに、執筆人の中では、強かった巨人には3番に長嶋がいて、4番に王がいた。
1番柴田、2番高田、3番長嶋、4番王、5番末次、6番土井、7番黒江、8番森、
6番以降はちょっとあやふやだが、そんな感じだった。
真の意味でのV9時代のオーダーではないと思うが、とにかく走攻守にバランスがあった。
決して大砲ばかりが並んでいたわけではない。それで勝ち続けたのだ。
現在、強いチームを見てみても、それは同じように言える。
タイガース、ドラゴンズ、ホークス、そして今年のロッテ。
どのチームの投手陣も、どのチームの打線も、みなバランスが良く、役割が明確である。ように見える。

V9以降のジャイアンツだって、連覇こそ少ないにせよ、良いバランスで強さを維持してた時期はある。
さまざまな個性が、それぞれの役割をこなす団体スポーツ、野球。
団体戦で大事なのは、それぞれがそれぞれの役割を自覚すること。
役割があって責任感が生まれる。
役割意識が薄れ、みんながキメにかかるオレオレ打線では統率がとれなくなる。
使い古された言葉だが、チームワークなのだ。
点を取る、という目標に向かって、チームの個々がそれぞれの仕事をこなしてゆく。
状況に応じて自分を抑え、他の選手に繋ぐ、そういった勝負の中の気づかい。
それはある意味で、チームを思いやる、ということでもある。
以前、原が、「ジャイアンツ愛」なる言葉を産んだ。
それは、チームを愛すること、に他ならない。
彼はその時点で、今のジャイアンツに足りないものを危機的に察知していたのかもしれない。
おそらく、選手達には、なにを今更、であろう。
そういったスポーツを何十年も続け、幾多の勝負を戦い抜いて来た先鋭である。
すべては、頭とカラダの中に刻み込まれているはずだ。
だが、毎年、このチームは撹乱される。
何十年もその世界で生きて来た選手達にはあり得ないような乱暴なやり方を、
このチームは毎年のように強いられるのである。
これで一丸になれようか。勝てなくて当然である。

球団のお偉いさん方に言いたい。
ほんとうに強いチームを作ろうと考えているのなら、素人が限度を越えて口を挟まないことである。
そして、団体スポーツの原点、チームワークの意味、を理解すること。
個々の選手の力を競うのではなく、チームの力を競うスポーツである。
有能で、責任感と人望のある人間を現場の責任者に据え、そのプロの責任者にチームを託す。
外で、どんなに偉い人が騒いだところで、一丸になったチームの強さは、今更言うまでもないだろう。

ファンはいつだって、自分が監督であり、自分が選手を育てているような気持ちで声援を送る。
出来上がって熟しきった選手ばかり並んでいては、選手とファンの距離は広がる一方である。
若い選手が出て来て、四苦八苦している姿に声援を送り、その選手がどんどん成長してゆく過程を共に共有して、
ファンは勝敗とは別の次元の満足感をそこに得るのである。
今の若い世代は知らないが、基本的に日本人は野球が好きである。
日本食じゃないのに、ラーメンやカレーがこれだけ日本の食生活に浸透したのと同じように、野球は日本人に浸透した。
だから当然、好きな人はそれなりに皆、目が肥えているのだ。
日本の野球ファンをナメてもらっては困る。
打ったぁ!勝ったぁ!で充分だろうなどとあなどるなかれ。
どうすれば強いチームがつくれ、どうすれば面白い野球が見れるか、ファンの方がよく知っている。



鈴木の適所。

2005-07-23 02:10:06 | 2005年シーズン
 オールスター前のペナント前半戦の最後の試合、林に勝ち星が転がり込んだ。今季2勝目。
 8回にミアディッチからスイッチ、連打で同点に追いつかれるも9回にローズのホームランなどで一挙4得点、最終回を抑えて林に勝ち星がついた。打たれたことより勝ち星がついたことが大きい、それでいい。
 試合そのものは、ドタバタでお粗末転倒、相変わらずの展開。そんなことより、林に勝ち星がついたことのほうが、今は重要である(勝手な執筆人)。

 この試合、鈴木がライトで先発出場。いつの間にか1軍に上がっていたようだ。鈴木と言えば俊足がウリ。打撃も一昨年あたりに比べるとシャープさが若干でてきたように見える。
 巨人の俊足選手と言うと、執筆人の年代ですぐ思い浮かぶのはやはり「赤手袋の柴田」である。当時、柴田の赤と、高田の青は人気を二分した。執筆人は高田に憧れ、青いグローブを買ってもらったのを覚えている。
 さらに、青い稲妻・松本、そして緒方へと続いて行くのだが、この緒方が引退したあたりから、巨人の俊足選手がレギュラーから消える。その後出た俊足をウリにするタイプの選手は、すべてレギュラーを獲得するまでには至っていない。名前が出て来ない選手も何人かいるが、たとえば、ちょっと記憶を辿って、ウム…、そうそう、栄村とか、ダイエーに移った出口は執筆人は結構注目していた選手だった。93年のドラフトだったか、大畑という柳川高から4位指名された内野手(1軍出場はなかったと思うが)にも注目していたのだが、ちょっとイヤな辞めかたで引退してしまった。あと思い出せるのは高村。内野安打が多かったな。いずれにしても、もう随分、巨人の俊足選手はレギュラーに名を列ねていない。シーズンの一時、ちょこっと使われる程度か。
 そう言った点で、鈴木は久しぶりにそういった可能性を秘めた俊足選手だった。あえて、だった、と書くが。実際、今のレギュラー陣の中に鈴木が入るのは相当難しい。しかし、赤星などを見てると、やはり、そういった選手はいて欲しいし、必要である。盗塁王とまでは言わないが、せめてその下で2位3位を争うレベルくらいの選手はいて欲しい。どこのチームを見ても、特に強いチームには必ず俊足選手がスターティングオーダーに名を列ねている。執筆人がよく言う、バランス、チームはバランスが大事、ということ。

 出来れば、執筆人がイチ押す、長田クンが、そういった立場を担ってくれると嬉しいのだが、あまりファームの試合でも盗塁を数多くしているようではないので、ちょっと違うのか、どうなのか。でも、走攻守、どれも高いレベルでこなせる選手であることは保証します、自信を持って。
 長田クンの宣伝はさておき、鈴木を使うなら、トップバッターでガンガン走らせるくらいの意気込みで使って欲しい。なにかと2番。とりあえず2番で、ではなく、おもいきってトップに据えるくらいのビジョンを示して欲しいのだ。彼方此方の穴を埋めるだけで、適材適所もなく、では選手の個性が活きない。
 シーズン前、堀内監督は「走れないやつは使わない」なる発言を繰り返していた。当然、みんなが盗塁王を狙え、でないことくらいはわかるが、結局、始まってみればいつもといっしょの大味野球。ありゃなんだったんだ。誰かいち選手に向けた嫌がらせか。
 ともかく、鈴木を使うなら、鈴木を使う意味をもっとしっかり考えて配置して欲しい。あの先発出場はなんだったんだ、はいい加減うんざり。

野間口に、ようやく速球派の片鱗を見た。

2005-07-19 00:11:07 | 2005年シーズン
 久しぶりに野間口が1軍に戻り、ナイスピッチングを見せた。
 って実際は試合見てないのだが、ニュースその他でピッチングの内容をチェック。
 今回ファームに落ちる前にくらべ、急速が5キロアップ、の解説通り、たしかに、速球に伸びとキレを感じた。もともと「150キロの速球派」で入団したわけだが、イマイチ球にその勢いを感じられなかった。実際、150キロのスピード表示を目にしたこともなかったし。今日の彼の最速が何キロだったかは判らない。だが、そのスピードに値するだけのキレと伸びは確実にあった。今日のピッチングを見て、やはり彼は巨人の中心ピッチャーになる逸材であろう、と確信した。ってすぐ浮かれてしまう執筆人。

 矢野もきっちり2安打。代打の亀井、残念、ガンバレ!
 

矢野の自信。亀井の改心。

2005-07-17 01:14:59 | 2005年シーズン

勝ちました。連敗脱出。
もはやそんなことはどうでもいい。
それよりなにより、亀井、である。
今日は右ピッチャーということで、昨日活躍の矢野はベンチ、亀井が先発であった。
結果は4打席凡退。まいい。
4打席凡退なんて、そんな先輩方、連日連夜たくさんいますから心配なく。
でも、現時点では、矢野と亀井のポジション争いは、結果だけを比較すれば矢野有利か。
日頃から「憧れの先輩ヨシノブ」を口にする亀井。
亀井に、脱ヨシノブ、「ヨシノブの代役」的な思考が抜ければ、もっと本来のシャープさが出てくると思う。
そりゃ彼もプロだから、当然そんなことに甘んじてはいないだろうけど、今がチャンスで追い抜く、くらいの気迫が欲しい。
その辺は矢野の方が、どん欲に見える。
必死さ、ではく、自信。しかも、しっかりと自分で用意した「自信」である。
努力、鍛練、才能か、何によって用意された自信なのかは判らないが、きっちりと、自身で築き上げた自信。
負けていない、という何かに裏打ちされた彼の中の確信である。そんな気概が見て取れる。
今日も2安打の確実な清水、珍しく2安打した一日一善の大砲ローズ、このふたりは現状では動かさないだろうから、
やはり、矢野、亀井は、ヨシノブが戻るまで、投手によっての併用だろう。
そのあとに斉藤クンと堀田が続く、という図式。
ただ、矢野、亀井ともに、1試合まるまる出してナンボ、の選手。
何試合かまえのように、2打席くらい凡退したからといって、途中で代えるような中途半端な使い方だけはやめて欲しい。
それだけ大事な選手、大事な素材、ということ。

横浜戦が始まる前、報知だったか、「抹消の木佐貫に代わって林、ストッパーに指名」の記事が載った。
今日は先発のマレンの後に林、最後は久保だった。
執筆人的に言えば、どちらでもいい。
彼は先発として軸を担う投手である。
だから今の段階では、中継ぎでも抑えでもどちらでもいい。
良いピッチングに磨きがかかればそれでいい。
まあ強いて言えば、中継ぎで結果を維持しているのだから、
そのままいじらずに、良い状態のまま、今シーズンは過ごして欲しい。

連日、ファームでは期待の長田クンが活躍しているようだ。
西村も崩れながらも要所をシメるナイスピッチングで勝利投手。
久々に、中継ぎの中に平岡の名前を発見。
こちらも良いピッチングを披露したよう。
ルーキーキャッチャーの星は1号ホームラン。
期待の若手は期待通り。
嬉しいような、楽しみなような、もどかしく歯がゆいく、
そして「1軍で早く使ってくれ!」とイライラがつのる。

今日最後は、清原。
先制点をたたき出したセンター前ヒット、番長!熱いゼ!