あやうくモスコーソをメッセンジャーかナープソンにしてしまうところだった。
モスコーソとは今季初対戦。
ジャイアンツにとっては厄介な投手が現れた。
このあとベイスターズ戦も多く残しているジャイアンツ。
今季、痛い目にあっている久保康友。さらにモスコーソまで加わるとなると、
今回のカード同様、ベイスターズ戦はこの後もかなり手こずることになりそうだ。
30日の試合は前日に続いてまたグリエルに打たれまくった。
翌31日は、前日も初回に本塁打されているブランコに、また初回から2ランを浴びた。
この3連戦、グリエルには本塁打1本を含む13打数7安打と5割以上打たれている。
ブランコには本塁打2本を含む12打数4安打。
2試合続けて先制本塁打を放ったブランコは、今季、ジャイアンツ戦でよく打つ。
トータルで39打数15安打3本塁打、打率.385はセリーグ対戦チームの中では一番の好相性。
セリーグで最もブランコに打たれているチームがジャイアンツだ。
といっても、ジャイアンツ戦になるとよく打つ打者、いい投球をする投手はけっこう存在する。
これはある意味、宿命みたいなものだから仕方がない。
そういうバッターを抑え、そういうピッチャーを打ってこそのリーグ覇者だろう。
3戦目の、久保裕也の先発は少し驚いた。
あの3連続押し出し四球から間隔が空いていた久保。
先発のマウンドに立つのは09年の8月以来、5年ぶりとのこと。
8月前半のイースタンリーグで、西村健太朗が一度、先発で試されているので、
西村先発の可能性は先日からちょこちょこ取り上げていたが、久保の先発は意表をつかれた。
初回、久保は、左足をゆったりと大きく上げる、ノーワインドアップで投げていた。
久しぶりの先発に、球威を意識してのことらしいが、制球が定まらないと判断するや、
すべての投球をセットポジションに変えた。
これが功を奏し、それ以降はキレが戻ってコースに球がいきだした。
これで久保はまた中継ぎに戻るだろう。
あるいは連戦続きの9月に、もう一度くらいは先発のマウンドに上がるかもしれない。
仮にまた機会が巡ってきたとしても、この日の投球をベースにすれば充分に期待はできる。
村田に、なかなか5番の派手さが戻らない。
まったくダメな状態なら、逆に思い切った手をベンチも打てるだろうが、
そこまで酷いというわけでもないから、余計に中途半端な立場に納まって見える。
原監督が嘆くとおり、村田のところでのつながりの悪さばかりが目立ってしまう。
それでも、攻守にわたり、村田の存在は大きい。
昨シーズンの夏場のような盛り返しも期待薄となれば、
戻ってくる選手との兼ね合いで、打順の入れ替えもまた検討の余地だろうか。
ここにきてロペスの集中力が目を引く。
昨シーズンの調子とは言いがたいが、スタメン出場が増えてきた影響か、
要所で結果が出るようになってきた。
ロペスの調子次第で、打線の雰囲気はガラリと変わる気がする。
開幕当初、打ちまくっていたロペスの打率が下降するのに呼応して、
チームの成績も横すべりになっていった。
故障者の復帰と、ロペスの復調で、開幕当初の華のある打線がシーズン大詰めで戻ってくるだろうか。
ところで、ベイスターズの林昌範が、海外FA資格を取得した。
このブログを始めたころ、林はまだジャイアンツにいた。
左のエースになれる逸材だと、高い能力に惚れ込んで、よく彼を取り上げた。
なかなか勝ちに恵まれなかった。
故障、トレード、北海道で終わってしまうのではないかと、さびしい思いで見ていたときもあった。
昨日、中継の中で、林が海外FA資格を取得したとアナウンサーが話していた。
ベイスターズのピンチの場面、マウンドには林がいた。
ジャイアンツのチャンスの芽を摘んで、林がこぶしを握り雄たけびを上げた。
よくぞここまで来たものだと、少し胸が熱くなって林に拍手を送った。
もっともっと上を目指し頑張って欲しい。
応援しているよ林くん。