板橋区立美術館江戸文化シリーズNO.29 探幽3兄弟展
あまりにも大きな探幽の陰で知られていなかった弟たち尚信と安信の画業を紹介した面白い企画展♪
昨年の出光の「江戸の狩野派」でも尚信・安信があった。
この3兄弟によって徳川幕府の御用を勤めていた経緯からもこの弟たちの画業の研究が
これからより発展していく萌しのように思え狩野派好きには嬉しい展覧会である。
やはり名古屋城障壁画である探幽「雪中梅竹鳥図襖」が余白のバランスといい素晴らしい♪
そして昨年出光でも拝見した探幽「波濤群燕図」が好き♪
尚信はやっぱり大好きな「富士見西行・大原御幸図屏風」♪
「李白観瀑・剡渓訪戴図屏風」も素敵♪
安信は「蘭亭曲水図屏風」・「竹虎図屏風」などが面白い♪
安信は「画道要訣」で天才的才能で描く「質画」より
学んで習得した「学画」が第一として
江戸時代を通じて存続した狩野派の理論的整備を行った人だそうだ。
なるほど「倣古名画巻」などで観る限りは素人目には探幽も安信も優劣つけがたくみえる。
尚信も近衛家煕の「槐記」において絶賛されているらしい。
こんな凄い3兄弟に初期画業の指導をしたという光信高弟の興以にも図録を読んで興味を覚えた。
やっぱり狩野派って面白い!
後期も絶対見逃せない!