「日生劇場で歌舞伎」と聞いた時は、あの海底の中にいるような幻想的な雰囲気のある劇場が
歌舞伎には不釣り合いな気がしたが、スッポンのある花道と舞台に立派な破風が出来ていて、
予想に反してほど良い「芝居小屋」の佇まいがあり、新しい歌舞伎座が出来るまで、
ちょくちょくこの劇場で歌舞伎公演をやってほしいと感じた。
「摂州合邦辻」
「達陀」
昨晩、久しぶりに震えのくる芝居を拝見した♪
浅香姫をにらみすえる菊之助丈が圧巻であった♪♪♪
玉手御前は、菊之助丈にとっては、お父さまやお祖父さまの当たり役で、
5月の松竹座に続いて女方の大役に挑まれたのであるが、
私にとっては、今まで拝見した玉手御前の中では最高に共感できる玉手であった!
亡母が歌舞伎好きであったので、一緒にお祖父さま(七世梅幸)の玉手も拝見しているが、
その頃は、私が子供であったため名優の演ずる心理描写が理解できていなかったのかも(笑)
また通しで演じられたことも物語がよりわかりやすかったのかもしれない。
玉手御前の俊徳丸への想いは「母の慈愛」か「義理の息子への道ならぬ恋」か?
菊之助丈の玉手は、それを観る者の気持ちに投影していろいろに解釈できる多面的な魅力があった。
浅香姫と対峙する時は、まさに邪恋の想いがほとばしっていたし、
息を引き取る場面では聖母のような安らかさを感じた。
菊之助丈は娘と同い年で、ついついいつまでも自身の子どもと同じような気持ちで
芝居を拝見してしまうが、もう大役をこなせる立派な俳優さんに成長されたんだなぁと。
また、「達陀」は、当代のお祖父さま(二世松緑)の初演をこれまた母と拝見した想い出が蘇ってきて
あの勇壮な舞台とつくづく時の流れの速さを想いながら家路についた。
歌舞伎には不釣り合いな気がしたが、スッポンのある花道と舞台に立派な破風が出来ていて、
予想に反してほど良い「芝居小屋」の佇まいがあり、新しい歌舞伎座が出来るまで、
ちょくちょくこの劇場で歌舞伎公演をやってほしいと感じた。
「摂州合邦辻」
「達陀」
昨晩、久しぶりに震えのくる芝居を拝見した♪
浅香姫をにらみすえる菊之助丈が圧巻であった♪♪♪
玉手御前は、菊之助丈にとっては、お父さまやお祖父さまの当たり役で、
5月の松竹座に続いて女方の大役に挑まれたのであるが、
私にとっては、今まで拝見した玉手御前の中では最高に共感できる玉手であった!
亡母が歌舞伎好きであったので、一緒にお祖父さま(七世梅幸)の玉手も拝見しているが、
その頃は、私が子供であったため名優の演ずる心理描写が理解できていなかったのかも(笑)
また通しで演じられたことも物語がよりわかりやすかったのかもしれない。
玉手御前の俊徳丸への想いは「母の慈愛」か「義理の息子への道ならぬ恋」か?
菊之助丈の玉手は、それを観る者の気持ちに投影していろいろに解釈できる多面的な魅力があった。
浅香姫と対峙する時は、まさに邪恋の想いがほとばしっていたし、
息を引き取る場面では聖母のような安らかさを感じた。
菊之助丈は娘と同い年で、ついついいつまでも自身の子どもと同じような気持ちで
芝居を拝見してしまうが、もう大役をこなせる立派な俳優さんに成長されたんだなぁと。
また、「達陀」は、当代のお祖父さま(二世松緑)の初演をこれまた母と拝見した想い出が蘇ってきて
あの勇壮な舞台とつくづく時の流れの速さを想いながら家路についた。