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さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

映画 連獅子

2014年03月19日 | 映画♪



今日の衛星劇場、松竹歌舞伎アーカイブス幻の映画は

二世猿之助(初世猿翁)と三世段四郎親子の「連獅子」だった。

昭和24年1月東京劇場においての当代猿之助丈の曾祖父さまと祖父さまの舞台だ。


お二人は体格も御顔立ちも良く似ていて勇壮に入り乱れて舞う姿に

どちらかわからなくなる面白さがあったと言われている。


短編なので、全体の映像を観ることはできなかったが、

お衣裳なども今と違う感じで獅子のかつらもたっぷり感があり

重そうな感じがしたがとくに初世猿翁の毛ぶりが素晴らしかった。


前に、六代目の「鏡獅子」のドキュメンタリーの放送も拝見したが

古い映像であっても舞踊の名手とうたわれた伝説の俳優たちの

切れのよさと獅子の迫力は感動的で、当時の劇場の様子も面白かった♪♪♪


このような貴重な映像も国宝ものですね。



はじまりは5つ星ホテルから

2014年03月08日 | 映画♪



恋愛とは?

仕事とは?

家族とは?

自由とは?

そして人生の中での真の幸福とは?


そんなテーマを重くなく人生を旅に見立ててさらりと考えさせてくれた。


さすが女性監督ならではの視点で描かれた女性のためのオシャレな映画♪

生涯宿泊できないだろうラグジュアリーなホテルが眼福♪

主人公イレーネのマルゲリータ・ブイがすごく素敵だった♪♪♪

大統領の執事の涙

2014年02月21日 | 映画♪



7人の大統領に仕えた実在の執事のお話というので、

我々の世代には懐かしい大統領や様々な政治的局面が描かれていてとても面白かった♪


しかし単なる歴史ドラマや政治ドラマに終わらせていないのがこの映画の素晴らしいところ。

主人公セシルを演ずるフォレスト・ウィテカーに妻役のオプラ・ウィンフリーが

さすがの実力で家族の絆の脆さや強さを淡々と演じていて

家族のドラマとしても胸に迫るものがあった♪





ちょっと驚いたことは、人種差別が昂然と行われていた時代からホワイトハウスでは

黒人の方々が多く働いておられたことだ。

理由は賃金を低く抑えることができるからであるが、国家の要人の身の回りの世話をしてもらうには

それぞれの人間性に対しての確固たる信頼感がなければ任せられないはず。

空気のように存在を感じさせない事が執事に求められる要件であるが

彼らの誠実で献身的な仕事ぶりに歴代の大統領たちは個人的に愛情や友情を感じずにはいられなかったのだろう。





もしあの人種差別激しき時代にホワイトハウスに黒人の職員が一人もいなかったとしたら、

黒人の大統領の誕生はもっと遅れたのではないか?

そんなことを思った。


昨日植物園に行ってみたらセツブンソウの蕾がひらきはじめていた。




小さいおうち

2014年02月18日 | 映画♪



孝太郎丈が出演されていたので拝見した映画「小さいおうち」

心優しいが堅物で仕事一筋のような当時の典型的日本人男性を好演されている♪



黒木華さんがベルリン映画祭で女優賞「銀熊賞」を獲得されたと。


その受賞の時の映像を観ながら、


「タキちゃんおめでとう♪本当によかったね!」

と振袖姿のタキちゃんに声をかけたい気分だった。


作品自体も素晴らしく他の出演者それぞれも良かったが

とくにこの赤い屋根の小さいおうちに住む人々(松さん・孝太郎さん)がとても温かく

当時の日本人のくらしぶりも懐かしかった。


そしてお手伝いさんとしてその温かい大好きな家族を

必死で守ろうとするタキちゃんが実に健気で心に残った。


黒木華さんは「東京オアシス」で小林聡美さんと動物園で出会う役でも存在感があったが、

タキちゃんとは全然違うイメージだったので若くても実力派の女優さんだと思う。


この映画を観た人なら必ずお手伝いさんのタキちゃんが大好きになるはずで、

そのタキちゃんが必死で守ろうとした小さいおうちの幸福というものを通して

時代の流れや戦争の恐ろしさを淡々と描いた心に沁みる映画であった♪♪♪



ウルフ・オブ・ウォールストリート 

2014年02月11日 | 映画♪



先週主人と観た映画。

ばあさんには刺激が強すぎ(笑)

でもこれが実話というからまたまたビックリ!


しかし、マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオとくれば

単なるハチャメチャ・どんちゃん騒ぎに終わらせないところが凄い♪


画面から爆発するような「生」のエネルギーを感じるし、

また闇の中に落ちてしまいそうな「死」の恐怖も感じさせる面白い映画であるが、

その分観る方も相当エネルギーを消費させられた。


「マネーボール」を観た時に気になっていたジョナ・ヒルも凄かった♪

スコセッシ監督は音楽的なセンスもある人だから使っている曲がオシャレ♪

中でも「ミセス・ロビンソン」が流れるシーンが心憎い♪♪♪




利休にたずねよ

2014年01月06日 | 映画♪



2009年5月に原作を読んだ時

「侘び茶といえど、艶がなければどうしようもない」

という与四郎の言葉が心に残った。


原作では宗恩が少し可哀そうに思ったが

映画では利休の妻となったことに後悔はないと思えるような終わり方がいい♪


過日、楽美術館で拝見した黒楽茶碗「万代屋黒」が末期の茶に使われていた。


茶道具類も本物を使用しているので、

それに係わる俳優陣にも「本物」がもとめられて、それでなければなりたたない映画で

そういう意味では全てにおいて絶妙なキャスティングであった♪

團十郎丈と海老蔵丈の師弟のシーンがとても温かく感動的で涙を誘う。


とにかく最高に美しい映画であった♪♪♪






鑑定士と顔のない依頼人

2013年12月23日 | 映画♪



トルナトーレ×モリコーネ

凄腕の鑑定士を演じるジェフリー・ラッシュ

画面を埋め尽くす美術品

公開前から溜息が出ていた(笑)


極上のミステリーであり、恋愛映画でもあり、美女の肖像画の図録のようでもある。


観る度に新しい発見があり、リピート必須の映画だそうだ。


結末についての見解が観る者にによって様々ある映画なので

お一人様より連れがあった方がお茶しながら語り合えて面白いかも(笑)


次回はエンドロールをとくに注視したい。

映画3本

2013年11月26日 | 映画♪



「ニューヨークバーグドルフ魔法のデパート」


「清州会議」


「42 世界を変えた男」


今月は3本の映画を観た。

一番興味深く面白かったのは、「ニューヨークバーグドルフ魔法のデパート」♪♪♪

デヴィット・ホイによるホリデイ・シーズンのウインドウ制作のシーンが実に素晴らしかった!!!


「清州会議」は期待していたほど面白くはなかったのが残念。

登場人物たちが武将らしく見えない中で、勘九郎丈の織田信忠や巳之助丈の織田信孝はさすが!!!


偏見や差別を克服し実力で成功を手にした黒人初のメジャーリーガーである

ジャッキー・ロビンソンの半生を描いた「42 世界を変えた男」では

ハリソン・フォードがいい味を出していた♪♪♪






ルノアール

2013年10月15日 | 映画♪



ルノアールの晩年を描いた映画を観た。

曾孫にあたるジャック・ルノアールの原作をもとにつくられたようであるが、

とにかくルノアールの色彩や光を表現した映像が素晴らしかった♪♪♪


ルノアールが晩年リューマチに苦しんでいたことなど知らなかった。

そしてこのリュウマチなどの病によって劇的なほど様式を変化させたらしい。


激しい痛みに耐えながら絵筆を握って最晩年の「浴女」たちを描くシーンもあって、

アンドレ役のクリスタ・テレが女神のように美しかった♪♪♪






そして父になる

2013年10月02日 | 映画♪



是枝裕和監督の映画が好きだ。


「そして父になる」


(敬称略)

福山雅治、尾野真千子

真木よう子、リリー・フランキー

風吹ジュン、國村隼、樹木希林、夏八木勲


そして出演者の方々も私の好きな俳優さんばかり♪

子役のお子さんたちも素晴らしく、ドキュメンタリーのようで本当の親子関係があるように見えた。



話は不幸なことではあるが、この映画の二組の両親ともに大変愛情深い親たちであることに救われる。

とくに大好きなリリー・フランキーさんの父親が良かった♪♪♪









31年目の夫婦喧嘩

2013年08月26日 | 映画♪



メリル・ストリープが大好きなので彼女が出ている映画は必ず観に行く。


トミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープの夫婦というから

コメディタッチでかなり笑える映画かと思っていったが、結構シリアスな部分もあって

歳を重ねた夫婦間の愛情とも友情ともいえないあいまいな

ときには危うい感覚が男性の視点・女性の視点それぞれから面白く描かれていた。


空も1日のどこかで秋の雲が表われる様になったし、

陽が落ちると虫も鳴き出した。

芸術の秋♪ 亜麻色やセピア色のロマンティックな秋♪ そして実りの秋♪


でも私は子供の頃からそんな素敵な秋もなんとなくさびしくなる空気感が嫌いだ!


終戦のエンペラー

2013年07月28日 | 映画♪



せっかくの浴衣びっしょり憎い雨


昨晩は隅田川の花火大会も途中で中止になるほどの土砂降りの雨
それも急に来たので花火に出かけられた方たちはさぞかし大変であったろう。
その雨の中、私は「終戦のエンペラー」へ。

昭和天皇の英断による終戦の事はなんとなく知ってはいたが
原作を読んだこともなく、かの玉音放送の前に「宮城事件」があったことなどは
恥ずかしながら今回の映画で初めて知った。

ばあさんでも「戦争を知らない子供たち」世代なので
ニュージーランドで撮ったという焼け野原の東京は
東日本大震災の被災地とだぶりなんともやるせない想いになった。

孝太郎丈演ずる昭和天皇は、今は亡き十八世の後押しがあったそうで
穏やかな中に確固たるハラがあった♪♪♪

昭和天皇にお仕えした関屋貞三郎宮内次官を祖父さまに持つ奈良橋陽子さんが
プロデューサーをつとめる今回の映画。

その関屋貞三郎宮内次官を亡き夏八木勲さんが演じておられ、
品格あるお姿が深く心に残った。


「よもの海みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ」


世界各地における戦争や国内紛争が未だに続く現代においてこの映画は
宗教・文化・経済事情等様々な違いを乗り越えるためには、
その違いを認識した上でお互いの立場を尊重して見下したり押しつけたりしあわぬこと。

そんなメッセージがあるように思った。




アンコール!!

2013年07月26日 | 映画♪




しみじみといい映画であった♪

深い愛で結ばれているテレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴの老夫婦が素敵で、

私はあんな夫婦関係で老後が送れたらいいなぁと思ったが、

となりの席で観ていた主人はどう思っていただろうか(笑)


ジェマ・アータートンという女優さんを初めて知った。

声も話し方も好きだったし、好感のもてる若手の女優さんであったので

早速オンデマンドで「ヘンゼル & グレーテル」を観てしまった(笑)

「アンコール!!」の音楽教師の役からはとても想像できない

初めから終わりまでひたすら魔女と戦いまくるグレーテルであった(笑)



カルテット! 人生のオペラハウス

2013年05月28日 | 映画♪



英国の素晴らしい田園風景♪♪♪

そこでの引退した音楽家たちの老後の生活を演ずるのはやはり英国を代表する俳優陣♪♪♪

またクラシックからジャズまで映画全体を彩るのは音楽史上に名を残す著名な音楽家たちによる演奏♪♪♪

若い世代の方たちにはこの映画の価値はなかなか実感できないだろうが、
シニア世代にとっては勇気をもらえる楽しく心温まる映画であった♪♪♪

2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年

ミラノ・スカラ座も来ますね♪♪♪

愛、アムール

2013年03月23日 | 映画♪



辛夷咲く母語りたる人のあり



もう先週のことになってしまったが、映画「愛、アムール」を観た。

介護のこととかいろいろ考えさせる映画というより、

究極のラヴストーリーであった。