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さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

「ローマ法王の休日」

2013年03月13日 | 映画♪




黒煙の上りし広場春の雨


第1回目のコンクラーベに白煙は上らなかった。

ナンニ・モレッティ監督もまさかベネディクト16世の退位をを予期していたわけではないと思うが、

昨年公開された映画「ローマ法王の休日」はとても興味深く面白かった。


コンクラーベで選ばれた新法王がプレッシャーのあまり逃げ出してしまうというストーリー。



「退位という難しい決断を理解してくれて感謝している。これからも常に信徒と共にいる」

と前法王ベネディクト16世は別れの言葉を述べられたそうであるが、

この映画の新法王も町に出て「信徒と共にいる」自分を発見する♪






「石巻市立湊小学校避難所」

2013年03月12日 | 映画♪




昨晩、映画「石巻市立湊小学校避難所」を拝見した。

突然普通に暮らすことの権利を奪われてしまった被災者の人々。

とてつもない悲しみや、やり場のない怒りを胸に潜めて生きる避難所の人々の生活は

それを経験したものでなければわからない多くのご苦労があることを

淡々とした日常を撮ったシーンだからこそ浮き彫りにしていた。


未だ仮設住宅で多くの方が暮されていること、

故郷に帰りたくても帰れない人々が多くいること、

「あの日を忘れない!」と

当時日本国民一丸となって震災に寄り添っていたはずが、

わずか2年で、少しずつ気持ちが遠のき初めてしまったことを

昨日の震災関連のテレビ番組の扱いの少なさからも感じた。


大震災は天災であっても、2年経っても復興が進まない現状は、

もはや人災といっても過言でないと私は思う。





もうひとりのシェイクスピア

2013年01月22日 | 映画♪



シェイクスピア別人説は18世紀からあり、
あのジョニー・デップが主演した「リバティーン」で記憶に残るジョン・ウィルモット
(第2代ロチェスター伯)もフランシス・ベーコン説をとなえていたようであるが、
クリストファー・マーロー説や第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアー説
近年のヘンリー・ネヴィル説と色々あるようだ。

でもこの映画を観てしまうと、
「第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアーその人で決まり!」
と思えてしまうほど見ごたえがある面白い映画であった♪

リス・エヴァンス演ずるオックスフォード伯が実に良く、
今後戯曲にふれるたびに浮かぶ私のシェイクスピア像となった(笑)

Les Miserables

2012年12月29日 | 映画♪



映画になった「Les Miserables」を観た。

素晴らしいキャスティング♪

迫力ある映像♪

ただでさえ、感動的なミュージカルであるから

胸震えない訳はない。

たまたま2010年にロンドンの「The O2」でおこなわれた
25周年コンサートのライブシネマも観るチャンスがあったので、
今回も同役をいとめたサマンサ・パークスの歌う「On My Own」に泣き、

あの民衆が高らかに歌う「Do You Hear The People Sing」ではガン泣きであった(笑)

大好きなヘレナ・ボナム・カーターが相変わらずいい味を出していた♪

最後の忠臣蔵

2010年12月23日 | 映画♪
片岡仁左衛門丈特別出演の「最後の忠臣蔵」を拝見した。

映像も美しく、音楽も良かったが、
映画としては私にはつまらないものであった。

第一に、仁左衛門丈のお出ましのシーンが少ない(笑)

ハリウッド同時公開!プレミア試写会でも大絶賛だったとか?

「サムライというものは!」みたいな?
どちらかというと外国人ウケするよう作られた感があって、
日本人のばあさんには???って思うところが…(笑)

製作スタッフが超ベテランぞろいと聞いていたので、
昔の本格派日本映画と期待していたのでちょっぴり残念!!!



Les Miserables The 25th Anniversary Concert

2010年11月10日 | 映画♪
2010.10.3、ロンドンにある世界最大のドーム「The O2」で行われた「レ・ミゼラブル」の25周年記念コンサートは
その模様をイギリス及びヨーロッパ各地の映画館で衛星生中継を行い、
イギリスでは過去最高の動員を記録したライブシネマイベントとなったそうだ。

その映像を1週間限定でワーナーマイカルで上映しているのを今晩観てきたが、
とにかく素晴らしく今もまだ胸が震えている。

感動のあまり涙が出てきて困ってしまったが、隣の席の男性も泣いていた(笑)
いろいろ書きたいことがいっぱいあるが、
いくら書いてもこの感動は伝えきれないと思うので、関心のあるかたはどうぞ観に行ってください(笑)

1週間限り、それも1日1回の上映ではもったいない映画である。

マザーウォーター

2010年10月31日 | 映画♪
その通りや路地を歩いているだけで、心休まりなんだかわからないが満ち足りた気持ちになってしまう♪

京都には観光名所ではないところにこういう素敵な場所が沢山ある。

そしていつかそんな場所の住人になってみたいと憧れる私もその一人。

観る者は、コーヒー豆を挽く音や水割りの氷の音に、登場人物と同じ店にいる錯覚を覚える。

淡々とゆったりとしたごく普通のくらしが、なんとも贅沢に思える映画であった。

「あしたへは、ダイジなことだけもっていく。」

その本当にダイジなものが何なのであるかをよく忘れて
つまらないことに想い煩う日々を私も送っている。

まったりと緩やかに決しておしつけることはしないが、
「ダイジ」なものを教えてくれる映画かもしれない。



「小さな村の小さなダンサー」

2010年10月09日 | 映画♪
原題は「MAO’S LAST DANCER」で直訳すれば「毛沢東の最後のダンサー」。
ベストセラーになった中国人バレエダンサーの自伝を映画化したも。
「小さな村の小さなダンサー」というタイトルでのイメージは
以前に大ヒットした「リトルダンサー」と同じような映画かなと思っていが、
こちらは、文化大革命のさなかの1972年の山東省の小さな村から始まり、
毛沢東夫人の始めた文化政策というものがどんなものであったか、
また、当時の中国がどんな国であったかも語られているので、
今、この映画を中国の若い人たちが観たらどんなふうに感じるのだろうか?
などとも思ってしまった。

主人公のリー・ツンシン役のツァオ・チーは、バーミンガム・ロイヤルバレエ団の
プリンシパルだけあって、バレエのシーンも凄い迫力♪
国・家族・思想・政治・芸術…
色々の観点から観ても面白く考えさせられる映画であった。
ハラハラドキドキのシーンもあり、思いもかけない感動のシーンもあり、
ばあさんはまた涙してしまった(笑)

昔すごくはまったテレビドラマ「ツインピークス」の
カイル・マクラクランは弁護士役でジョアン・チェンは母親役。
そして近年はまっているのが、「SATC」。
これにもカイルはシャーロットの元旦那様であるが
中国のバレエの先生がリー・ツンシンに見せるビデオは、
キャリーの元彼のバリシニコフの若き日の実写映像であった(笑)

映画の中に出てくる「白鳥の湖」はすごく魅力的で、
オーストラリア・バレエ団のためにグレアム・マーフィーが振付たそうであるが、
この三連休に東京文化会館でまさに公演中であり、
それをバイトで拝見できないのが至極残念である!


マザーウォーター

2010年10月05日 | 映画♪
私には、最近とっても楽しみにしている映画がある。

あの小林聡美さん、もたいまさこさんらの「かもめ食堂」の
製作プロジャクトから生まれる「マザーウォーター」だ。

先日、予告編を拝見したが、オール京都ロケのようで、
コーヒー屋さんやお豆腐屋さんやバーなどを小泉今日子さんらが営む
「水との係わり」をテーマにした映画のようだ。


これまでフィンランドや南の島などが舞台となってきたが、いよいよ京都ですかという感じ!

「かもめ食堂」は実に良い映画であった。
フィンランドを知らない私にとって、あの登場人物たちから
ヘルシンキの街の空気感を勝手に想像してたのしませてもらった。

今度はだれしもが一度は訪れたことのある京都の街をどう料理してくれるのかと
今月末の公開がワクワクと楽しみである♪


終着駅 トルストイ最後の旅

2010年10月02日 | 映画♪
ソクラテスの妻とモーツァルトの妻とトルストイの妻を世界三大悪妻と呼ぶらしいが、
そのトルストイの妻ソフィアの愛の物語である「終着駅 トルストイ最後の旅」を観た。

ソフィア役のヘレン・ミレンが、トルストイに対する深い愛情ゆえの寂しさや葛藤を好演している。
クリストファー・プラマーのトルストイも実に良かった。

ヘレン・ミレンといえば「クイーン」も記憶に残る映画。
クリストファー・プラマーといえば、私たちの世代では「サウンド・オブ・ミュージック」の
トラップ大佐が思い出される。

2010年はトルストイ没後100年とのこと。

ロシアの生んだ世界的文豪というだけでなく、トルストイの平和主義やその理想は
その後ガンジーをはじめ世界中の多くの人々に影響を与えたそうだ。

名声や膨大な印税、そしてトルストイのまわりの多くの信奉者たちの中で

いろいろと騒ぎを起こしてトルストイを困らすソフィアであるが、

「Look at me!」(映画では)と
トルストイに迫るソフィアを情熱的で本当に可愛い女性だと思った。

きっとトルストイもそんな妻ソフィアを一番頼りにし愛していたのだろうと思える映画であった。

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

2010年09月25日 | 映画♪
昨日、ムービープラスで「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」をやっていたので
思わず最後まで観てしまった(笑)

ブライアン役のレオ・グレゴリーをはじめとして、それなりに皆ストーンズの風情があって、面白かった。

23日の武道館の映像で素晴らしいギターを聴かせてくれたミック・テイラーは
ブライアン・ジョーンズの後任。

ほとんどのシーンがブライアン・ジョーンズの邸内で
そのブライアンの住んでいた邸は、「クマのプーさん」のA・A・ミルンが以前住んでいた家。

紅葉した木々、広大な庭園、古いイギリスの邸の佇まいが素晴らしく素敵であった。

THE ROLLING STONES 「LADIES AND GENTLEMEN」

2010年09月24日 | 映画♪
1972年、絶頂期のストーンズ北米ツアーの模様を収録した映画をリマスタリングし、
究極のサウンドと共に武道館で上映するというイベントに昨日行ってきた。

名盤「メイン・ストリートのならず者」リリース直後のもので
1974年映画は完成されたが、プレミア試写のみでお蔵入りになったものだとか。

23日限りのイベントであったが、3回の上映であるからか?
かなりの悪天候だったからか?
2回目の16時の回は空席もかなりあった。

ストーンズの映画は、数年前に「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を観たが、
いくら最新設備の映画館であっても、音響的・ライヴ感ともども武道館にはかなわない。
お腹の芯まで響くサウンドはやっぱり最高だった♪

ビートルズとともに崇拝していたストーンズ。
彼らの絶頂期を青春とともに共有できた我々の世代を私はいつも誇りに思っている!

現在も現役バリバリのロックバンドであるが、皆さまも年を重ねてだいぶ大人になられた(笑)

映像を観ると

「若~い!」

「くすりやってるでしょう!」(笑)

「やっぱり私はキースが大好き♪」(もう少しキースのアップがあったらなぁ…)

そしてストーンズを脱退する前のミック・テイラーがいて、ギターがメチャ凄かった!

ブルース色の強いのもストーンズの魅力で、
キースとミック・テイラーのギター、チャーリーのドラムスに酔わせてもらった。

そしてミック・ジャガーのか細いウエストとヒップを観ながら

「やせなければ!」と思った(笑)






眺めのいい部屋

2010年09月08日 | 映画♪
今朝は家事もしないで今までテレビで映画を観てしまった(笑)

ムービープラスでやっていた「眺めのいい部屋」。
私はこの映画が大好き♪
何年たっても何度観ても色褪せない名画だとおもう。
たしか大好きなヘレナ・ボナム=カーターが広く世に出た作品だったような?

E・M・フォースターの原作で、この人のアンソニー・ホプキンス主演の
「ハワーズ・エンド」も好きな映画である。

THE ROLLING STONES “LADIES AND GENTLEMEN"

2010年08月10日 | 映画♪
「ストーンズの幻の映画"LADIES AND GENTLEMEN"をライブの聖地日本武道館で上映!」

とeプラスウイークリーから嬉しいメールが届いた♪


絶頂期といわれる1972年のライブをとらえた映像で
1974年にニューヨークでたった一度だけ上映されたものらしい。

音楽性からいえば、ビートルズの方がやや格上と思うが、
みせる!きかせる!という点では世界最強のロックンロールバンドであろう♪

9月23日@武道館 楽しみ~♪♪♪

本日が先行発売日。
今ならまだ間に合いますよ(笑)

アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち

2010年08月09日 | 映画♪
「無音を弾きこなすことがタンゴを制する!」というひとりのマエストロの言葉にグッときた♪

映画「バベル」や「ブロークバックマウンテン」の音楽を担当したグスタボ・サンタオラージャが、

タンゴのマエストロたちを集めてアルバムに残そうとしたものを
アルバムのみならず一夜限りのコンサートも開催され、
それがドキュメンタリー映画となった。

1910年代から1920年代・1930年代生まれの22名のマエストロたち。

若い頃の想い出を語るもの
自身の演奏スタイルを語るもの
趣味を語るもの…

それらがパリのオペラ座・イタリアのミラノ座と並ぶ世界三大オペラハウスである
コロン劇場におけるコンサートの模様と織り交ぜられ珠玉の映画となっている♪

哀愁のあるバンドネオンやギターの響き♪
ピアノもヴイオリンも凄いテクニック!
「まだ歌えるわよ♪」と劇場を沸かせたビルヒニア・ルーケの歌声は魂に響き!
競馬好きのおじいちゃまファン・カルロス・ゴドイの美しい声にうっとりさせられた♪