伊勢市散策のその2として、名刹「金剛證寺」を採り上げます。
「金剛證寺(こんごうしょうじ)」は、三重県伊勢市朝熊町にある臨済宗南禅寺派の寺院で、山号は勝峰山、本尊は虚空蔵菩薩。伊勢西国三十三観音霊場第2番札所。
この寺の創建は6世紀半ば、欽明天皇が僧・暁台に命じて明星堂を建てたのが初めとされ、平安時代の天長2年(825)に空海が真言密教道場として当寺を中興したと伝えられます。
室町時代には神仏習合から伊勢神宮の丑寅(北東)に位置する当寺が「伊勢神宮の鬼門を守る寺」として伊勢信仰と結びつき、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」とされ、伊勢・志摩最大の寺となりました。
伊勢神宮の鬼門を守る寺として神宮の奥之院とも言われるだけあって、その重厚で威厳ある雰囲気はまさに伊勢の古刹にして名刹とされる所以でしょう。
< 三重県伊勢市 勝峰山「金剛證寺」 / 2018.3.2 >
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