日、米、独の国際研究グループが、医療用に使用可能な有機半導体(10/8参照)を用いたトランジスタの試作に成功した。柔軟で高温での消毒にも耐えうるという。
http://www.nanowerk.com/news/newsid=24498.php?utm_source=feedburner&utm_medium=email&utm_campaign=Feed%3A+nanowerk%2FagWB+%28Nanowerk+Nanotechnology+News%29#.T1gPAIUW2os.google
老齢化が進むにつれて、医療や健康管理の分野にITデバイスの導入が急速に進んでいる。ドクターがインターネットにより多数の在宅患者の脈拍や体重などを観察するのもその一例である。有機材料を用いた柔軟で身に付けることが出来るトランジスタが開発されると、さらにいろいろな患者の健康状態に関する情報が獲得出来よう。また、生体適合性があるトランジスタが開発されると、ペースメーカーなどに取り付けることも可能であろう。カテーテルの先端にトランジスタを取り付けることも考えられているようだ。
医療用トランジスタに要求されることは、(1)柔らかいこと、(2)動作電圧が低いこと(数ボルト以下)、(3)消毒可能であることである。これまで有機半導体を用いたトランジスタが作成されていたが、上の条件を満たすものは存在しなかった。この研究グループは、耐熱性のある有機半導体を用いることやゲートとドレインやソース(11/29参照)との間の絶縁体の厚さを数ナノメーターにすることによってこの目的を達成した。
スペインの研究グループはたんぱく質を用いてトランジスタを作っているようだ。細菌によって分解できるため環境にやさしいものとなるだろう。
http://www.nanowerk.com/news/newsid=24513.php?utm_source=feedburner&utm_medium=email&utm_campaign=Feed%3A+nanowerk%2FagWB+%28Nanowerk+Nanotechnology+News%29#.T1gRPcAPVrA.google
最新の画像[もっと見る]
-
海水の淡水化 I 10年前
-
持続可能な開発と ナノテクノロジー 10年前
-
再び"透明マント" 12年前
-
原子炉専門家よ 反省・奮起を: 日本の原子力産業が衰退する 12年前
-
Janusナノ粒子の効用:光触媒作用の効率化 12年前
-
太陽光発電その後 12年前
-
新しいタイプのナノモーター 12年前
-
北大グループが次世代トランジスタへの第一歩を 12年前
-
電流測定の画期的進歩: 電子1個ずつの測定が可能に 12年前
-
大容量電気エネルギーストレージへの新しい道 12年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます