真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

天道略説~(二)天命と道脈

2024-04-28 22:18:44 | 天道略説

(二)天命と道脈

天道は天命によって伝えられています。天命とは

老〇(ラウム)の命令に従って人間界に生れ、

老〇(ラウム)

に替わって古今を通じて謬(あや)まらない真理を樹立し、万古不易の定理を明らかにし、人々の迷昧(まよ)った行為を指導し、明確に未来を示唆するのがその使命であります。更に人心を浄化し、霊魂を地獄界、人間界、気天界の際限ない輪廻の苦しみから永遠の極楽理天へ救い上げるべく心法を授けてその役目を果すものであります。天命の法則は絶対的尊厳をもつ人類の燈台であり、指針であります。時代と時運と土地に応じて、それぞれ立派な聖業を完成されて再び理天に帰っています。

天命拝授の資格者はその時代でも一番 高徳英邁(こうとくえいまい)の人であり、衆に秀でた智慧深甚(しんじん)のお方でないと天命は降しになれません。従って十数億人中に一人しか居ない訳であります。この方を真の明師と申します。昔、求道の修業者は真の明師に会って永遠の救いを得たい為に、熱烈に修煉に寧日誠(ねいじつまこと)を尽くし、山岳僻地であろうと、天の彼方、地の果てであろうと倦(う)まずにあるき通して探し求めました。栄達も富裕も権力も財欲も捨ててひたすらに天命のある真の道、天道を求めて行きました。

雨風であろうと、雪霜であろうと、寒暑の辛苦もいとわず千里万里を行脚いたしました。如何程宗教の教義に明るく、亦、経典聖書に詳しくても教外別伝(しゅうきょういがいのべつのつたえ)不立文字(ぶんしょうやもじをつかわない)口授心印(くちでさずけこころでいんする)の秘法を得なければ、聖なる霊の確実な超抜(すくわれ)はむずかしい事は百も千も承知していたからであります。昔、道統の継承(うけつぎ)は一代祖から一代祖だけにしか譲り伝えられませんでした。天地開闢の始めは原始時代の為、人間に天命統掌の重責を担わせられないので、神仏を遣わして約四万年に亘る長い間、天盤を掌(つかさど)られ増した。「天盤」とは宇宙の総理に当たるお役目であります。天地の終始の全期間を通じて

老〇(ラウム)は天盤を十大神仏に担わせておられます。一柱一柱によって掌握の期間は同じくありません。次に各神仏の天盤、統掌年月と時代を列記しますと、

第一代 赤愛仏(せきあいぶつ) 南方に居す。  治世 6000年 卯の会

第二代 生育子(せいくし)   北方に居す。  治世 4800年  〃

第三代 甲三春(こうさんしゅん)東方に居す。  治世 3720年 辰の会

第四代 酉長庚(ゆうちょうこう)西方に居す。  治世 7080年  〃

第五代 空谷神(くうこくしん) 西北方に居す。 治世 5284年 巳の会

第六代 龍野氏(りゅうやし)  東南方に居す。 治世 5516年  〃

第七代 継天仏(けいてんぶつ) 東北方に居す。 治世 5800年 午の会

代理仏 伏羲氏(ふくぎし)   西南方に居す。 治世  500年  〃

                八卦完成の功徳により特命

第八代 燃灯仏(ねんとうぶつ) 青陽時代の天盤 治世 1500年  〃

第九代 釈迦仏(しゃかぶつ)  紅陽時代の天盤 治世 3000年  〃

第十代 弥勒仏(みろくぶつ)  白陽時代の天盤 治世10800年 未の会

伏羲氏が八卦を完成してから人類の開化が著しく目覚ましくなり、文字、礼教が整いましたので始めて人皇(じんのう)、伏羲に聖道の「道盤」の天命が降されました。伏羲から神農(農業・薬学の祖)に伝わり、黄帝(衣服・度量・鍼灸の祖)堯帝・舜帝(道徳の最も平和の時代)、禹帝(治水の祖)湯帝、文王(後天の八卦を完成)武王、周公(礼教を制定した)へと続きました。この時代は1500年間あって青陽時代と云いまして天命は専ら帝王の間しか伝えられませんでした。周公が終って時運に応じて聖人・老子(道教の祖)に天命が降されました。これ以後孔子(儒教の祖)曽子、子思、孟子、釈迦(仏教の祖)へと続き、印度に(インド)に於いて、迦葉(釈迦の大弟子)阿難(仏典を著わす)商那阿修(しょうなあしゅう)、優波彩多(ゆばさいた)、提迦(だいたつか)、弥遮迦(みしゃか)、婆波密(ばはみつ)、仏陀難提(ぶつだなんだい)、伏駄密多(ふくだみつだ)、脇尊者(きょうそんじゃ)、富那夜舎(ふなやしや)、馬鳴(めみょう)、伽ナ摩羅(かなまら)、龍樹(りゅうじゅ)、

伽那提婆(かなだいば)、羅睺羅多(らごらた)僧伽難提(そかなんだい)、伽夜舎那(かなしゃな)、鳩摩羅多(くまらた)、闇夜多(じややた)、婆修盤頭(ばしゅうばんとう)、摩羅(まのら)、鶴勒那(かくろくな)、師子(しし)、波舎須多(はしゃすた)、不如密多(ふにょみた)、般若多羅(はんにゃたら)、達摩(だるま:印度第28代祖だが中国に来て第一代祖となる)へと伝わりました。西天28代祖の達摩大師は亦、命を受け中国に渡って神光(しんこう:慧可別称あり)に授け神光から僧璨(そうさん:第三代祖)、道信(第四代祖)、弘忍(ぐにん:第五代祖)、慧能(えのう:第六代祖)、白馬祖(はくばそ:第七代祖:釋教終わり儒教起こる)、羅祖(らそ:第八代祖)、黄祖(こうそ:第九代祖)、呉祖(ごそ:第十代祖)、何祖(かそ:第十一代祖)、袁祖(えんそ:第十二代祖)、徐楊祖(じょようそ:第十三代祖)、姚祖(ようそ:第十四代祖)、王祖(おうそ:第十五代祖:収円の初まり)、劉祖(りゅうそ:第十六代祖:三教〔釋・儒・道〕合一す)と聖人、尊者の間に天命が伝えられました。天道道脈の継承(うけつぎ)は尊く、厳しく、相伝わっています。この期間は三千年間、紅陽時代と云います。路祖(ろそ:第十七代祖)から白陽時代になり、所謂、現代であります。白陽時代は最も長く一万八百年間あって、しかも道徳の世界、太平の世界が具現されることになっています。しかし、現在の時代を見渡しますと、平和どころか最も人心が腐敗し、道徳が頽廃している哀れな現状であります。神様のお仰せによりますと、人心の堕落は必然的に罪業縮孼(ざいごうしゅくげつ)を造り、これらが積もって遂に目前に大きな災難、厄運を醸し出そうとしているそうです。さらにこの災いは空前絶後の凄しい残酷な結果に終わると申されています。罪を造った人は皆、浄(きれ)いに清算され淘汰されるのです。乱世の極が只今であり、混沌と太平に入る過渡期が現代であると申されます。つまり現在の時勢が一番危険であり焦眉(しょうび)の急に迫られている訳であります。ここに天道が庶民に広く公開を許され一人でも多く良民を未然にこの未曽有の災難から助け出そうとしています。現在は十八代、弓長祖(ゆみながそ)・子系(しけいそ)に至って万教帰一、三曹済度の大使命を合わせ受け、一番短期間に最も多数の人を救うことになっています。世界中、至る所に伝えられ、仏堂は縁ある家庭に設けられています。民族の優劣を区別せず、老幼男女を問わず、御縁ある人には見な千古の秘法を得受できることになりました。弓長祖(ゆみながそ)・子系(しけいそ)の行かれない地方へは点伝師を派遣して啓発伝道にあたらせておられます。現在の人心は益々極悪非道に堕ち、世の中は悪で充満しています。これを除去し浄化洗浄するのが弓長祖(ゆみながそ)・子系(しけいそ)の重責であります。霊魂を直接、天国極楽へ済度してくださるのも道盤の統掌である弓長祖(ゆみながそ)・子系祖(しけいそ)のお仕事であります。

弓長祖子系祖


最新の画像もっと見る