真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

天道推奨~四、各神仏の天道証明 (4)耶蘇基督(イエスキリスト)の證道(しょうどう)

2023-10-22 16:39:22 | 天道推奨

(4)耶蘇基督(イエスキリスト)の證道(しょうどう)

私が身を殺して仁を成した事は既に聖書で伝えている。

十字架を後世に遺して停(とど)まる時はない。磔(はりつけ)の刑は新約の詳述(しょうじゅつ)の通りであり、世に在りし時、天命を承(う)けて四方に真なる命を伝えるのに苦労した。

然れども、事、志に反して全く納(い)れられず、裏切りを受けたが帰天後、漸(ようや)く認められて名を万古に遺した。

那(か)の時は文化華やかりし頃だが、ユダヤには一人も聖人が生まれていなかった。

傲慢(ごうまん)の結果は己を滅ぼすが、人心の邪逆(よこしま)と詭詐(いつわり)は施(ほどこ)す術(すべ)もなく、真実への迫害は決して軽くはなかった。

暗中に一人心悲しかったのは、当時の天道が、今のように普伝されていなかった事である。

遂(つい)に継承者を見出さない儘(まま)、涙を含んで天命を帯び回(かえ)ってきた。

何と福の浅かったことか。

私の門下よ。

道を得ずして只、習い学だけでは神の御国(みくに)に帰れないことを知っているだろうか。(中略)

私の教えも元は一理より来たもので、共に同じく、老〇(ラウム)の御子である。

私の教えに心伝を失った後、暫く(しばら)くして時代は白陽に換(かわ)った。白陽の老祖、弥勒仏は命を領(りょう)し、慈憫(あわれみ)を懐(いだ)いて世に望まれた。

其の時、私は老祖に門下をも本源(りてん)へ挽回(ばんかい)するよう託した。

幸いにも弥勒仏は願いを聞き入れて、大いに徒達(でしたち)を救おうとされたが、慨嘆(なげかわ)しいことに門下は、全然、耳を借(か)そうともせず、規(おきて)を堅く守って従おうともしなかった。

私の一片の善意は無礙(むげ)にされたので非常に失望落胆した。毎日、暗涙(なみだ)をもって洗面(せんめん)を用いているが、門下に望むらくは今、天道が公にされた時に当たって速やかに参(さんご)されたい。

私は意(こころ)有って汝らを度(すく)い還(か)えそうとしているのである。

若し私の言葉に従えば必ず将来には光明が約束されるが、信ぜずして徒(いたず)らに規(おきて)を固執(個室)し、後になって耶蘇(イエス)は何も指示しなったと恨(うら)んではいけない。(後略)

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