真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

弥勒真経~十五、邪人(じゃじん)の胡(みだ)りの説話を聞くなかれ 意馬(いば)を牢(かた)く栓(せん)して無生(むせい)を念ずべし

2023-10-31 18:09:04 | 弥勒真経 解釈

深い智慧心を持っている人は堅く玄関を守(しゅ)して決して邪(よこ)しまな人人の乱(みだ)りの言葉を聞くことはない。

人人を顛倒(てんとう)させ、是非を論じ、善を壊して悪を起こそうとする人人は世の中に充満している。

悪しき環境に流れる状態は丁度、水の流れに従うが如く、堕落と頽廃は中心を失った人間を押し流してしまう。

道と徳は教えられて学ぶのと自らがこれを体得して行うのとあるが、誹謗(ひぼう)の言葉に左右される人は真の修行者とは言えない。

特に弥勒仏の下生の事実を信ぜず、譏(そし)り妨げる人が出て来るので理非曲直(りひきょくちょく)を見定められない。

牢(ろう)とは堅固のことである。意馬(意馬)とは心意の作用である。

この意馬心猿(いばしんえん)は常に動揺して定まらず、常に外界(がいかい)に駆(か)け、外境(がいきょう)に引かれようとする。

これを心霊の奥深く守り住(じゅう)して一心一徳、無生老〇(ラウム)を仰ぎ念じなければならない。

無我の境(きょう)に入れば、すべての雑念や誹謗(ひぼう)に惑わされたり、間違った意見に左右されることはないである。

続く


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