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2024年変化朝顔日記(番外編:団十郎朝顔)

2024-09-16 | みんなの花図鑑

3年前から栽培しているわが家の変化朝顔、度々出現するのが花の色が黒みがかった褐色で、大輪咲きの朝顔です。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

私は最近、千葉県柏市にある県立柏の葉公園で、変化朝顔が展示されているのを見る機会がありました。

 

<団十郎朝顔> 2024年9月 柏の葉公園

そこで見たのが、花の色が黒みがかった褐色で、大輪咲きの変化朝顔でした。樹名板を見ると「団十郎改」と表記されていました。

<団十郎朝顔> 9/10 柏の葉公園

「団十郎」を調べてみると以下のような記述が見られ、わが家で咲く褐色の大輪咲きの朝顔は「団十郎朝顔」ではないかと思いました。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

「団十郎」は最も名の知れたアサガオの品種。柿色(もしくは茶・焦茶・柿茶・栗皮茶など茶系統の色)の花を咲かせるアサガオに付けられる品種名です。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

現代の専門家の間では、「黄蝉葉・栗皮茶・丸咲大輪(きせみば・くりかわちゃ・まるざきたいりん)」が「団十郎」の正確な特徴表記です。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

これは、黒みがかった褐色の大輪咲きで、葉は黄蝉葉(セミが翅を広げたような葉の形)、葉色は黄色という意味です。

 

<団十郎朝顔 蝉葉> 2024年8月 自宅


朝顔の「団十郎」には、次のような特徴があります。花の色が黒みがかった褐色で、大輪咲きです。直径は12~15センチほどです。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

葉は黄色で、蝉葉(セミが翅を広げたような葉の形)です。花の中心部分がくっきりと白くなっている「日輪抜け」という特徴があります。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

種子の確保が難しく、生産量が激減したことから「幻の朝顔」とも呼ばれています。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

黄蝉葉・斑なしの葉で濃茶色の無地の日輪抜けの特徴を持つ「黄蝉葉栗皮茶丸咲大輪」の品種が「本物」で、その他の「団十郎」と呼ばれる品種、特に覆輪の品種は「偽物」「団十郎もどき」であるという説もあります。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

しかし、朝顔研究家の渡辺好孝氏は「今日の蝉葉でも、花色が似ているなら、葉型に関係なく『団十郎』と命名してもとくに問題ではなかった」と述べています。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

「団十郎」の発祥は、幕末から明治に活躍した入谷(現・台東区)の植木屋棒手振〈ぼてふり)成田屋留次郎が大きく関与したと考えられています。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

歌舞伎の市川團十郎のファンだった山崎留次郎は、屋号を團十郎の屋号の成田屋に変え、柿渋色の丸咲き朝顔を「団十郎」と名づけ、人気を得ました。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

花の色が、歌舞伎の市川團十郎が得意とした演目「暫」で團十郎の着ていた着物の色が柿色であることから、この名前が付いたと言われています。 

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

留次郎の扱った「団十郎」は、花色こそ明らかになっていますが、花の覆輪や葉の模様などに関してはいまだ謎が残っています。

 

<団十郎朝顔> 2024年8月 自宅

明治23年の『朝顔銘鑑』では、斑入りの黄葉で柿色覆輪咲きと紹介されていることから、団十郎茶のアサガオを、広く「団十郎」と呼んだと考えられます。

 

2024年変化朝顔日記(番外編:団十郎朝顔)、最後までご覧いただきありがとうございました。

変化朝顔の「団十郎」についての記述をネットで調べてみましたが、色々な説があり、正直よく理解できませんでした。

ただ、わが家に出現する変化朝顔の中に「団十郎」が含まれていることがわかったことは確かなようです。

来年も変化朝顔の栽培をして、「出物」の出現を目指したいと思います。