三連休の最終日に尾瀬の燧ケ岳(ひうちがたけ)に登って来ました。
日光連山や白根山に登れば必ずと言っていいほどその山容を目にする燧ケ岳。
夏と言えば思い出す…遥かな尾瀬ヶ原を挟んで、東西にそびえるのが燧ケ岳と至仏山です。
共に日本百名山として知られる山です。
日光の山から見る度に、一度は登らねばなるまいと一方的に思いを募らせていた山ですが
なかなか行けずに月日ばかりが過ぎてしまいました。
今回ようやくその機会が訪れ、福島県側の檜枝岐村にある登山口、尾瀬御池ロッジからの
登山です。
登山開始から熊沢田代まで、霧なのか雲なのか雨か区別がつかないくらいの強烈な湿気の中を
黙々と登ります。
樹林帯では霧が水滴となって木々の葉に付き、それが雨のようにボタボタ落ちて来る。
もうほとんど飽和水蒸気量状態、湿度100%の中ひたすらの登攀。
途中で出会った単独行の方と
「いや~カッパ着ても汗でパンツの仲までビショビショですね」
「心折れそうだけど、頂上に上がればいい事あるかも知れないですし」
「まあ、こればっかりは登ってみないと判らないですからね」
などと励まし合いながらひたすら登って行くと…
熊沢田代の休憩ベンチで湖面に一筋の朝日が差しました。
そこから天気はグングンと回復して…カッパを脱ぐと、速乾性のTシャツがあっというまに乾いて
いきます。
余談ですが、登山でもトレーニングでも、今の主流はポリエステル100%の速乾性ウェアで
これがどんなに汗を掻いてもあっというまに乾きます。
一度その効果を知ると二度と手放せません。
そういえば小中学生の頃に推奨されていた吸汗性だけでちっとも乾かない綿の肌着や
体育着っていったい何だったんでしょう?
間違ったウェア以外にも夏の運動部の練習中に水を飲んだらいけないとか、毎日筋肉痛を
溜め込みながら歯を食いしばって欠かさず筋力トレーニングとか、今となっては完全に
お笑い種な効果の無い指導と、間違った精神論がまかり通っていましたね。
今はスポーツを楽しみながら上達できる、道具も指導も本当に良い時代になりました。
燧ケ岳の山頂、柴安嵓が雲の合間から見えて来ました。
まるで黄泉の国のような濃霧の彷徨いから一変して天国へ…
これがあるから登山はやめられません。
頂上に上がると目の高さにある雲は完全に夏でした。
ちぎれては飛んで行く雲と強烈な日差し…紫外線。
暑い!
これ以上視力を低下させないためにも、SWANのスポーツサングラスは必需品です。
西南西に目を向けると水蒸気に霞みながら尾瀬の核心部、尾瀬ヶ原湿原と至仏山が
見えました。
そのうち、至仏山も登りに行きます!
ここで一時間ほど昼寝し、食事を済ませてから下山開始。
長英新道を尾瀬沼に向かって降りて行きます。
途中、熊笹の絨毯がリシアのレイアウト水槽のように美しかった。
雲で出来た影と日向のコントラストがまた…
尾瀬沼と大江湿原
沢に映り込む青空と白い雲…夏の尾瀬っていいですね。
一度は登山抜きでゆっくり湿原散策を楽しみたいものです。
大江湿原の向こうに先ほど上っていた燧ケ岳がそびえています。
ほんの2~3時間前はあの頂に立っていたのだから、不思議な感覚です。
夏登山…まあ暑いんですが、ガッツリ汗かいて水分補給しながら登ると、終わり頃には体の
水分が毒素と共に抜け、入れ替わったような晴れやかな気持ちと心地よい疲労が残ります。
夏休みももうすぐ、8月も短い夏山を登り尽くします。
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