GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

春が来た

2013年03月18日 | その他

忙しい日々に追われている間に、いつのまにか春ですね。
息子の受験も無事終わり、卒業式も済んで4月からは高校1年生。
宇都宮に移り住んで早10年目を迎えますが…年を取ると月日の流れは本当に早いと感じます。
去年の暮れ頃、息子の進路について二人で話し合っていた時に息子の口から
「親父のような設計の仕事に就きたい」と嬉しい言葉を聞きました。
ずっと、将来は教員免許を取って教師になりたいと言っていたのが突然の理系志望。
まあ、理工系推しの私としては嬉しかったのですが、一体、どういう風の吹き回しでしょう?

不況の間、小中学生の将来就きたい職業として常に上位に「公務員」が上がっていました。
どんな仕事をしたいとか具体的なビジョンがある訳ではなく、漠然と「公務員になりたい」との回答が
多かったようです。
不況でも安定しているから、退職金が良いから、公務員年金が出るから…
う~ん、中学生のうちから老後の心配なんてするんじゃないよと言いたいですが、
日本の先行きにそこまで希望を持っていなかったのかと、大人として複雑な気持ちです。
確かに、彼らが生まれてから今までずっと日本は不況の中にあって、親達が苦労している姿を見て
来たのでしょうから、いたしかたないのかも知れません。
願わくば、技術大国として再び日本が立ち上がり、彼らが希望を持ってものづくりの仕事に就ける日が
戻ってほしいと思って来ました…が

ここに来て、ようやくその希望がはっきりと形になって来たようです。
円安、株価の上昇、大手メーカーの労使交渉満額回答など、ご祝儀相場もあるのでしょうが、
2~3年前の閉塞感が嘘のようです。
他にも明るい材料として、新しい海底資源であるレアメタルの掘削調査やメタンハイドレードの抽出成功
など、新しい資源と技術の両輪が経済を牽引してくれそうな気がします。
息子には胸を張って、理工系のものづくりを目指して欲しいものです。



ただし、工学系にしろ、理学にしろ最初から親元で働くのは甘えや馴れ合いが出るのでNGです。
人間関係も狭く、視野も広がらないでしょう。

技術者志望なら、最初は大手メーカーに入るべし…
私自身まったく、大企業至上主義などではなく、生涯会社に人生を捧げるべきとも思いません。
だからこそ自動車メーカーを辞めて独立したのですが、大手でなければ経験できない仕事があるのもまた
事実です。
数千万から数億もするような測定機器や施設を使え、数十億のプロジェクトに計画段階から最後まで
関われるのは、中小ではなかなか考えられません。
新入社員には一年間OJTが付き、各種研修も豊富で、大勢の人間関係も学べ、お金と時間をかけて
会社がしっかりと仕事の基礎を叩き込み、一人前の技術者に育て上げてくれます。
今の自分があるのも、最初にメーカーに就職出来たおかげ。古巣の会社には今でも感謝しています。

親バカになりますが…
息子は今回の受験で私立2校の選抜に特待生で合格し、公立も目標だった男子校に入れました。

理系なら化学、機械工学、電子、建築、通信…何でも好きな道に進めば良いと思いますが、
後悔しないように本気で取り組んでほしいものです。
まだまだ先は長いですが、彼が望んで努力を続ける限り、親として出来る限りのサポートをしてやりたい
と考えています。
かつて自分の親がそうしてくれたように…