野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

胸にすうっとしみこんだ言葉

2009年09月03日 | あしあと
まだ読んでいないけど
今日、片付けをしていて
「これから読みたい本」置き場にあった文庫本を
ぱらぱらっと開いたら
この言葉に目がとまり、あぁ嬉しいなと思いました。
おぼえがきします。




かなしいことがあったら
ひとをうらまないこと
かなしいことがあったら
しばらくひとりぼっちになること
かなしいことがあったら
ひっそりと考えること




という言葉です。
(灰谷健次郎さんの「太陽の子」から)





私も
哀しいことに出会うことがあります。
そんな時
いつもひと呼吸おきたいと努めます。
それから
一度はしっかりとおなかの底からそのまんまの感情を味わったら
そのあとは、だれか人のせいにしたりしたくないし、
ここから大事なことを学ばしていただいて、明るいほうを見つめようと思っています。




ふと
山元加津子さんを思いました。
かっこちゃんのお話の中に
「安井くんのお話」という、とても好きなお話があって
「養護学校に入学する前に通っていた学校では、いじめられていたんだよ」と
安井君が話します。
「安井君はとっても優しくてすてきな人なのに、どうして?」と
かっこちゃんがびっくりして尋ねると
「なにもわかっちゃいないんだなぁ。
勉強ができないと、いじめられるんだよ」と
安井君は言いました。
それで、かっこちゃんは
思い当たることがあり「わたしのせいだ」と思います。
勉強をいっぱい、早く、間違わずにできることがいいことで
そうじゃない人はだめな人って
植え付けてきたのは、私だったんじゃないかなぁ…と。

☆別冊『たんぽぽ』の安井君のお話のページ

私はいつもこのお話を聞くたびに
かっこちゃんのことが好きになります。
だれかのせい
自分も含めるその他大勢のせい…じゃなくて
決してだれかを責めたりせず
わたしのせい
そう思われることに、頭が下がり、
すごく大事なこと、教わりました。




いろいろな出来事が私を育ててくれて
真に裏打ちされたほんとの人に
いつかなれたらいいなぁ。
今日、出会った言葉、嬉しかったなぁ。

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