県は9日、県果樹試験場(須坂市)が開発し、品種登録申請中のスモモ新品種「スモモ長果1」のうち、一定の品質基準を満たした「麗玉(れいぎょく)」をブランド化しようと、全農県本部(長野市)、中野市農協などと振興協議会を設立した。高級品として高値で販売されるようブランド戦略を練る。
スモモ長果1は果実が大きく、糖度も高い。出荷時期が9月下旬と遅いのも特徴。県は特に高品質な物を「麗玉」として販売してもらうために昨年10月に商標を取得した。協議会会員に限って商標を使えるようにし、2018年の本格流通を目指している。
協議会は外部の専門家の意見も聞きながら販路や購買層を検討し、来春までにブランド戦略を作成する方針。この日は「麗玉」とする基準を、形が良くて傷や裂果がなく、重さ200グラム以上で糖度18度以上―などと決めた。
県農政部によると、この基準では、収穫したスモモ長果1の半分以上が麗玉となる見込み。会員には多すぎる―との意見もあり、「より厳選するかどうか、協議会で検討する」としている。