理化学研究所のチームが合成した新元素名が正式に「ニホニウム」と決まったことを受け、チームを率いた森田浩介・九州大教授らは1日、福岡市で記者会見した。
森田氏は「人類の知的財産として蓄積されることを、大変うれしく思う」と語った。元素を日本の科学者が命名したのは初めてで、アジアの中でも初の快挙。
ニホニウムは、原子番号30の亜鉛を同83のビスマスにぶつけ、核融合させてつくられた。森田氏らは平成16~24年、埼玉県和光市にある理研の加速器で、計3回の合成に成功した。
国際純正・応用化学連合(IUPAC)は27年末、原子番号113の新しい元素として認定。理研は11月30日、チームの提案通りに元素名が決まったと発表した。
TVによれば、和光市駅(東武)から理研までの道路を「ニホニウム通り」と命名するそうだ。