goo blog サービス終了のお知らせ 

フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

世界を揺るがす 1  あらゆる限定は否定である

2013年01月19日 21時57分38秒 | 社会・政治・思想哲学

 スピノザは「あらゆる限定は否定である」といった。

 ちょっと分かりづらい。どういう意味だろう。

 限定とは範囲を決めることである。
 
 つまり、あっち側とこっち側の境界線を決め、こっち側の限界を決めることである。
 
 また、決めることであるから、そこには選択が含まれている。
 
 例えば(いい例かわからないが)、一夫一婦制であるという前提で話を進めよう。

 そこで、私がこの女性を妻にすると決めたとしよう。そうすると、私はほかの女性を妻にできなくなる。

 私は、世界中の女性の誰とでも結婚できる可能性があったのに(実際は無理だけど)、この女性だと決めた時点で、私は他の女性との結婚を否定したわけである。
 
 だから、「限定は否定」になる。 

 言葉は、限定の最たるものである。 

 これは「犬」だと言った時点で、この生物は猫と区別され、猫であることが否定される。

 故に、この命題から「あらゆる言葉は否定である」と導き出せる。 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 縦走登山 最終日 1月5日 | トップ | 世界を揺るがす 2  世界... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会・政治・思想哲学」カテゴリの最新記事