昨日、伊勢神宮で式年遷宮が行われた。式年遷宮は、二十年に一度社殿を建て替え、奉納する宝物や装束なども新調して、神様に引っ越してもらう儀式である。
正確に言うと、昨日の儀は、遷御の儀といい、八年間にわたって続けられてきた祭事や行事のクライマックスで、新しい社殿のうち正殿にご神体を移すものである。
この式年遷宮は、約千三百年前の飛鳥時代から続く神事である。社殿や宝物などを二十年ごとに新しくすることで、常に若いまま、いつまでも変わらない永遠の姿を目指し、国の繁栄を願う。今回が六十二回目だそうだ。
このような歴史ある儀式を維持しつづける日本を誇らしく思う。