フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

吉本隆明氏について

2009年01月31日 09時00分07秒 | 社会・政治・思想哲学

 さっき、机を整理していたらメモが出てきた。
 正月のNHKの番組で、思想家の吉本隆明氏が話していたことを走り書きしたものだ。

 二十代のころ、ちょっと吉本氏にはまってしまって、何冊も読んだ。
 結構面白かったという記憶がある。
 きちんと理解しているかはまた別の話であるけれど。

 
 走り書きのメモにはこう書いてある。

 「言葉にとって美とはなにか」

 自己表出とはきれいなものに触れたとき心から発する言葉(ひとりごと)

 指示表出とはコミュニケーションとしての言葉

 芸術(言語)は自己表出と自己表出との出会い

 
 吉本氏は人が美に触れたときに、思わず発するアーとかウーンとかが、言葉の根源だとする。
 
 その感動をきちんと人に伝えるには、物語(小説)であったり、絵であったり、音楽であるが、その感動を伝える手段が芸術だ、というのである。


 吉本氏は車椅子に座り、もうヨレヨレになりながらも、少年のような瞳で自分の思想を語っていた。
 そのまっすぐな姿に、おもわず感動してしまった。

 

 

コメント (3)
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