寿司4

食品偽装や農薬混入、科学薬品の使用、遺伝子組み換え食品、産地偽装、、。

厳密な意味で安心して食べられる食材などすでに都会にはほとんどない。

食品ばかりでない。

あらゆるモノや価値観はまがい物ばかりで、熱しては冷め、取っては捨てる。
資本主義経済においてはモノと金がグルグル回り続けその回転が充足しているほどに経済は伸張するから、大量消費社会というものは自然な現象ともいえる。

そこには当然、ホンモノ志向などは邪魔なだけであり、表面だけ華美で内実のないカリフォルニアロールの様なものばかりがもてはやされる。

だがその果てに我々は何と今向き合わされているのか？

子供に安心して食べさせられるものもない社会、大量のゴミで破壊される一方の環境、たわいもないブランド物や生活水準に目を曇らされていつの間にか格差社会に嵌め込まれていくヒエラルキーの構造、、、。

ここで資本主義経済を批判するつもりはないし、当然自分は社会主義者などでもない。

だが今、我々が向き合わされている現実 ー 目を背けなければすぐそこに迫っている現実。

これらの是非をどうとらえるのか。
別にいいじゃん ー とは、まともな人間ならとても言えないだろう。

では新しい経済体系を考えるべきか、となるとしかしそれは容易なことではないし、ここでの主題ではない。

差し迫った問題として以上のような現代社会の問題といかに取り組んだらいいのか？

それはホンモノ志向しかないと思う。

ホンモノを追求して行くことである。

ホンモノはムダを出さない。ホンモノは環境と調和する。ホンモノは健康を脅かしはしない。ホンモノは必ずしもお金のかかるものではない。

そして何よりホンモノは美しく、また美味しい ー 。



だいぶ寄り道してしまった。
寿司に戻ります。