思考の踏み込み

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寿司3

2014-02-12 00:11:46 | グルメ
回転寿司がホンモノの握り寿司には及ばないといっても、いい職人が握れば同じではないかと思う人もいるかもしれない。

しかしいい職人であれば握ったものはその場ですぐ口に入れて欲しいと思うはずである。

仮にも生魚をぐるぐると何分も空気に当てておいて平気であるということはやはり職人としては許されることではない。

つまり回転寿司の原理はこの部分の人件費の削減にあって、それが回転寿司の長所であり短所でもある。

寿司に限らず、世に飲食店と呼ばれるものはあまたあるが何故もっと味を追求し、サービスを極め、完璧なものを目指さないのか?と、自分などにはよくわからないお店が実に多い。



塩ひとつ変えるだけで劇的に料理の味など変わるのに、まず塩にこだわっている店が少ない。

しかしこれはあくまで自分個人の感覚に過ぎない。

人間は多様で、食べるのが好きな人もいれば腹が満たされればそれで良い者もいる。
味よりも価格が最優先であるという者もいるし、店の雰囲気が大事という者もいる。

同じ食べることが好きな者の中にも、ただ食べるという行為が好きな者と、本当に美味しいモノが好きな者と二通りいるから、それぞれのニーズによって様々な飲食店があるのも当然なのだろう。

料理人も当然、作るのが好きな人もいれば人を喜ばせることが好きな者もいるだろうし、稼ぐための手段が料理に過ぎないという者もいるだろう。

それらは各個の価値観と感受性の相違に過ぎず、どれが正しいなどと言えるものではない。

だが、"ホンモノ" を追求することは誰にも理解できる感覚である。