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5/26日:布中・古中「教えることを放棄する」自由進度学習をする学校が増えている

2024年05月27日 | 中学生コース
「冷やし中華」始めました

みたいなノリで

自由進度学習というものを始める学校が増えてきました。

例えば、布袋中

例えば、古知野中の理科

例えば、○○高校の英語

自由進度学習とは、現在、確認できる範囲では

「教科の一人学び「自由進度学習」の考え方・進め方」



「子どもが自ら学び出す! 自由進度学習のはじめかた」

という本がきっかけで、学校に広まったようです。

中身は、

「自分で動画や教科書を見て理解する」

というもの。

一見、子どもの主体性や自主性を重視している

ように見えますが、

教えることの放棄

にしか見えません。

例えば、ある高校の英語の授業

教師が「教える」ことをせず、

ネクステという問題集をただひたすら解く

時間になっています。

ある地域では、

市をあげて学び合いを取り入れた結果、

他地区の中学校と比べて、

数学と英語の平均点が30点以上も低い

というとんでもない事態になっています。


奨めている方の名誉のためにも言っておきますが、

自由進度学習は、本来は指導の放棄では、決してありません。

しかし、

授業スタイルとしては、実は一斉授業よりも難しいと思っています。


ただ、

形だけの「自由進度学習」を進めるのは確かに簡単です。

一斉形式で授業をやらなければいいだけ

だからです。

そういう手軽さと、

記憶に新しいコロナによる一斉休校の影響で

授業内容をそろえることが難しくなってきたこともあり、

そろわない前提の授業というものが今、

学校で「流行って」います。

例えば、数少ない、教員が読む教育雑誌で、

「揃わない前提の授業とクラス 授業づくりネットワークNo.47」

という特集本がでました。

これが刊行、即重版という反響ぶり。

来月には続編も刊行されるほどの注目ぶり。

しかし、本物の自由進度学習は

各生徒の進み具合や理解度をチェックしなければいけません。

実はこれが一番難しいし、そこが一番の「肝」のはず。

にも関わらず、学校現場ではそこは完全にスルーされています。

だから、

「教えることの放棄」

と言えるわけです。

私は教員免許を持っていて、

授業設計・指導法(インストラクショナルデザイン)にも詳しいので断言できます。

この取り組みは、必ず失敗します。

(現に、さきほど紹介した地域では失敗しています)

保護者の中には

「それじゃ教師いらないですよね?」

という驚きの声を上げる方もみえます。


全くその通りです。


確かに、自分で勉強できるタイプの上位5%の子にとっては、

まさに渡りに船

わかりきった授業をスキップして

自分のペースで勉強できるのだから文句も影響もないでしょう。

問題は、中下位層です。

例えば、

英語だと新しく習う(読み方がわからない)単語の読み方

数学だと途中の計算式を書くこと

国語だと漢字や言葉の意味など

ごくごく基本的を教えてもらえないので、

先の学習に進めません。

理解しないまま、教科書や問題集だけは先に進む

という、考えただけで「ぞっと」する、恐ろしいことが起きています。

生徒の名誉のために、学校名は伏せますが、

ある中学校では、自由進度学習を取り入れた結果、

学級崩壊よりもひどい状況になっています。

確かに、勉強する子はするけれど、

そうでない子はただおしゃべりする場になっていて、

それを先生は注意すらしないという有様。

背後には「働き方改革」もあるのでしょう。

しかし、宿題廃止といい

学校が教えることを放棄したらいったい何が残るんでしょうか?


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