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【87.8%が偏差値10以上アップ】少人数クラスで「授業を受ける」→「問題を解く」→「間違いを直す」→「わけを説明」

宿題を廃止した(はずの)H中が案の定、学力がボロボロに

2024年09月08日 | ニュース・記事
再掲します。

ある中学校の1年生の定期テストの得点分布をみてびっくり。

見事な二極化



そう、宿題を廃止したH中です。

英語のしょっぱなのテストでこういうのは見たのは初めてな気がします。

まあ、遅かれ早かれこうなることは昨年度からずっと言ってます。

さて、

<中1英語>
平均点:62.2点
上位25%:87点
中央値:67点
下位25%:42点

原因はいろいろありますが、

まず、ご存じのように中学英語(教科書)の難易度があがっていること

次に、中間テストがなかったことでテスト範囲が広かったことがあげられます。

しかし、これだけでこんな見事な二極化は起きません。

明らかに、英語以前の「基礎学力」に問題があるとしか考えられません。

つまりは、読み書き(計算)力の不足です。

その原因として思い当たるのが

・宿題廃止
・自由進度学習

この2つです。

おそらくこれがA級戦犯なのはまちがいないでしょう。

それを裏づけるもう一つのデータがこちらです。



国語のテストの得点の分布です。

全体的に点数が良くありません。

テストの作り方次第でなんとでもなりますが、

それでも平均点がすべてを物語っているでしょう。

分布が下方よりなんですね。

明らかに中上位層がおらず、中下位層が多い。

肝心のテストの中身ですが、漢字だけで20点分の配分があったはずです。

ここを取れていない子が多いんでしょう。

なぜ漢字すらできてない子が多いのか?

思い当たる節は、、、

そう、小学校での宿題廃止です。

特に、今年の中1は小学校で宿題が廃止された最初の世代です。

漢字はおろか、学習習慣すら身についていないのではないかという疑問がわいてきます。

それでも、英語の90点台は40人(2割)以上もいますから、

もうこれは塾のおかげなんでしょう。

つまり、塾に通っている子とそうでない子の差が

如実に現れた結果なのではないかと思います。

たった1年でこれだけ学力が落ちるわけですが、

これを取り戻すのに、おそらく3年間では足りないでしょう。

いえ、取り返せない可能性の方が高いです。

やっぱり、

読み書き計算

なくして学力の定着はありえません。

さて、どうしたものか。

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8/16金:布袋中や古知野中で行われている自由進度学習は「なぜ学力を下げるのか?」

2024年08月16日 | ニュース・記事
最近、塾生からよく耳にすることになった

自由進度学習

教師が教えずに、生徒が自分で計画を立てて調べて学ぶというもの。

一見すると聞こえは良いですが、

学術的にはどう見られているのか?

非常にわかりやすい動画があったので紹介しておきます。

フィンランド教育の失敗:日本の詰め込み教育はそこまで悪いのか?
https://youtu.be/O1y8BTmGvDA?si=ZaaYbMTnz-KEF9gS

実は、日本に先行して、

生徒主導型の教育を取り入れたフィンランド

2000年頃には学力世界一ともてはやされましたが、

実はこの20年ですさまじいほどの学力低下を招いています。



原因は、フィンランド版ゆとり教育と言われています。

詳細は割愛しますが、

・宿題の廃止
・教師主導型から生徒主導型への移行

が大きな原因とされています。

▼生徒主導型授業(自由進度学習)


生徒主導型学習の子どもの学力への影響はむしろ悪いか、伝統的手法(教師主導型)に比べて効果は薄いとの結果がでている。

生徒主導型学習は社会人など自律性が高い人には効果的ですが、そうでない子どもたち(特に小中学生)にはそうではないのです。

それを示しているのが次のグラフです。

▼数学的リテラシーと生徒主導型授業の関係


自由進度学習のような生徒主導型授業が多いほど学力は下がる傾向にあり、特に社会的階層が高くない家庭の子ほどその影響は大きくなる。

ごく一部の学力が高い子にとっては自分の学びたいことが学べるかもしれませんが、

大多数のそうでない子にとっては、生徒主導型学習はデメリットのほうが目立つようになります。

これは数学の学力だけにとどまりません。

▼科学的リテラシーと探究型学習の関係


探究型学習をするほど、理科の成績は低くなる傾向がある。

もともと理科が好きな子は探究的に「もっと学びたい」と思うかもしれませんが、

そうでない子にとってはもっと学びたいというそもそも意欲がわかないのです。

▼生徒主導型学習の問題点


・生徒主導型学習を効率的に行うには、生徒の自主性、自律性、自己抑制力、集中力、自発性、柔軟性など、様々な能力が必要
・自律性が低いと、難題に直面した時にすぐにあきらめたり、簡単で楽しい課題ばかりに取り組みたがる

つまり、もともと自律性や主体性のある子は取り組めるが、そうでない子は遊んでしまうのが生徒主導型学習なのです。

▼前提条件として生徒主導型学習は必要なのか?

科学的リテラシーに影響を与える要因として、

大きくプラスの作用するのが教師主導型学習です(右に伸びた青いグラフ)。



逆にマイナスに作用するのが探究学習です(左に伸びた赤いグラフ)。

漢字や英単語など、どうやって読むか、

数学の公式や理科・社会などの用語がどういう意味なのか、

そういったことを生徒にわかりやすく伝えるのが教師の本来の役割のはずです。

ところが、最近はそういうことを学校教師がやらず、

塾や教育系YouTuberが代わりにやっているのが実態です。

▼数学に対する興味と学力


確かに、日本の子どもたちの勉強に対する自信や興味の低さは課題とされています。

しかし、数学の成績と自信・興味はいわゆる「トレードオフ」の関係にあり、

数学の学力を上げようとすればするほど、生徒の自信や興味は下がる傾向にあります。

確かに難しい問題に取り組めば取り組むほど、そのような問題は解けるようになるかもしれませんが、

周りの子はもっとできる子も出てくるので、相対的にどんどん自信がなくなっていく子が増えるからです。

また、テストや受験のために問題集などで数学の問題を解けば解くほど、

数学のテストで点数は取れるようになるかも知れませんが、

一方で、「何のために数学を学んでいるのか」という興味はどんどん失われていくでしょう。

ただし、これはOECDの調査でもわかっているのですが、

成績と自信・興味を両立できている国はひとつもありません。

つまり、これはある程度、仕方がない問題なのです。

そして、最近何かと話題にあがる

問題解決能力や協調性、主体性を伸ばす教育の重要性ですが、

そもそもそんな教育が日本に必要なのでしょうか。

▼日本の生徒の問題解決能力


PISAによると、問題解決能力は世界3位で、

▼日本の生徒の協同的問題解決


こちらも世界2位ということがわかります。

そもそも、日本人は授業の内外で班活動や部活動などを行っているので、協同的な学びはもともとできているのです。

ただ、唯一があるとしたら、高校生や大学生になると勉強しなくなるというものです。

▼週60時間以上勉強する子どもの割合


OECD平均の半分程度しかいないことがわかります。

これは東大など難関大を目指すごく一部の生徒だけがゴリゴリ勉強しているけれど、

「勉強のし過ぎ」とは呼べるほど勉強している生徒はあまり多くないからです。

また、最も問題なのは大学生の勉強時間の少なさです。

▼大学1年生の1週間あたりの勉強時間


1週間のうち勉強時間が0という学生が1割近くおり、半数以上が週5時間以下しか勉強していません。

アメリカの大学生の半数以上が週11時間以上勉強しているのに対して、日本の学生は圧倒的に勉強していないのです。

つまり、東大などの難関大を目指すごく一部を除いて、

高校で大学に入るための勉強もしてないし、

大学に入っても勉強していないという実態が読みとれます。

これは確かに問題です。

以上から、

最近、流行っている

・宿題廃止
・自由進度学習
・探究学習

などが、少なくとも学力を犠牲にしてでも取り組むべきことではないことがわかります。

教師の働き方改革は確かに懸念材料ですが、

だからといって思いつきで宿題を廃止するとか

自由進度学習と称して生徒主導型の授業を取り入れるとか

教育の専門家として専門性に欠けるような実践は止めて欲しいと思います。

教師こそ、生徒以上に「勉強」しないといけません。


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7/8月:椙山女学園大。。。改組失敗

2024年07月09日 | ニュース・記事
SSKの一角が苦しんでます

今年(2024年度)から外国語学部、情報社会学部を新設しましたが

ことごとく定員割れ

前身となった国際コミュニケーション学部、文化情報学部の時よりも

さらに入学者数を減らし、定員に対する充足率が6割まで低下

外国語学部に至っては半数割れ

南山も、中京も、名城も、名古屋外語も、名古屋外語もあって、

正直、

「なぜ外国語学部?」

って思いましたが、

案の定、、、

外国語学部、国際系学部の不人気に加え

偏差値ボーダー40程度の英語力では

外国語も活かせないと思うんですよね。

「英語がそれほど得意じゃないのに外国語学部」

って、化学できないのに薬学部に行くくらいどうしようもない状況かと、、、

じゃあ、国際も外国語もやめて

もっと人が集まる学部にすれば良かったんじゃ?

って思う人もいるかもしれませんが、

現職の教員の専門性も加味しなければいけません。

まったく畑違いの学部にするわけにはいかないのです。

実際よくみると、

国際コミュニケーション学部 → 外国語学部

文化情報学部 → 情報社会学部

とちょっと看板を付け替えただけってのは明らかで

これでは起死回生というわけにいはいかないですね。

拡大路線があだとなった椙山ですが

今後は

・生活科学
・現代マネジメント
・教育
・看護

の4学部に活路を求めるしかないのではないでしょうか。


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愛知の私立大学群「愛愛名中」はもう古い!?今は「南名中愛+外」と「愛愛愛」?

2024年06月12日 | ニュース・記事
早慶上智、G-MARCH、関関同立など、全国には大学群と呼ばれるものが存在します。

メディアがつくった虚像という反面、入試難易度を表す指標として利用されている面もあります。

この大学群、愛知の私大はどうなっているのかというと、

南中名愛=南山、中京、名城、愛知
(南愛名中と呼ぶ人もいる)

とか、南山大を別格扱いして、

愛愛名中=愛知、愛知学院、名城、中京

という名称を使う人もいます。

中には、

愛淑名中工=愛知学院、愛知淑徳、名古屋学院、中部、愛知工業

なんてものもありました。

実際のところはどうなのか、河合塾の全統模試のデータを元に、推薦・一般選抜の割合も加味して総合的に考えてみたいと思います。

参考にするのは、こちら。



河合塾のデータをもとに、募集定員の最も多い入試方式の偏差値を参考にまとめてみました。
(ただし、例えば看護学部など学部のちがいによって、若干の上ブレ・下ブレがあるのでその辺は加味してあります)

また、共通テストのみや少数科目受験の方式も除外しています。

まず、南山大が別格かというと、少なくともこの数年はそんなことはないようです。

おおむね、偏差値帯57.5強~47.5強に収まっており、中京大57.5強~47.5、名城大57.5~47.5と3大学は結構拮抗していることがわかります。

南中名を一つのグループと考えるのに無理はないと思います。

次に、愛知大ですが、偏差値帯が55.0~45.0と、他の3大学に比べれば若干やさしめです。

しかし、愛知工業大や愛知淑徳大、愛知学院大などと比べて同じくらいの難易度かといわれるとこれも微妙です。

よって、ひとまず、南中名+愛とするのが妥当かもしません。

ここで、学生数の関係もありますが、この手の大学群に多くの外語大が含まれていません。

名古屋外語大もその一つですが、偏差値帯は57.5~50.0とそこそこポジションにいます。

そうなると、南中名愛よりは南中名外+愛となるかもしれません。

ただし、ここで問題になるのが、これはあくまで一般選抜での難易度の話。

推薦型選抜まで含めた、入試難易度となると話は別です。

というのも、例えば、中京大は大学入学者の「推薦:一般」の比率がだいたい6:4で、推薦での入学者(推薦組)が多くなっています。

この割合、全国区の大学の中では、上智大、関西学院大と同等の2番目の高さです。

大学に推薦で入ってくる受験生の学力問題については、さまざまなところで懸念材料となっています。

ただ、一般的には偏差値の高い大学ではそれほど問題になっていないのですが、
(場合によっては推薦組の方が一般組よりも学業成績がよいケースもある)

偏差値帯が低くなればなるほど、推薦組の学力は疑問視されています。
(これは実際に大学の先生からヒヤリングしたので一般的な傾向としてあてはまります)

名古屋外語大は推薦と一般の内訳を公表していないのでわかりませんが、恐らく推薦組が多いと思われます。

推薦組の学力が高くないとは一概に言えませんが、

一般選抜ではとうてい受からない子(E判定レベル)が推薦なら受かる

という逆転現象も多く見られることを考えると、推薦組が多い大学・学部の入試難易度はややかさ上げされていると言っても過言ではないでしょう。

これをどう解釈するかは人それぞれですが、

中京大の場合、一般で学力ガチ勝負で入るよりは、指定校や公募、附属高校の中京大中京高校からの推薦で入る方が入りやすいのは確かです。

一方、名城大の場合は、附属から推薦で入るには一定以上の成績を取っている必要があるため、中京大と名城大がほぼ同じ難易度かと言われると、やや疑問が残ります。

以上をまとめると、南愛名中というよりは、「南名中+愛」、あるいは「南名中愛+外」とするのが、実情に近いと考えられます。

ちなみに、SSKと称される女子校御三家(=淑徳、椙山、金城)の系列大学は、

愛知淑徳の偏差値帯が52.5~42.5、椙山女学園大が50.0~40.0、金城学院大が47.5強~37.5強、

また、一般選抜での入学者割合が愛知淑徳大の約44%に対して、椙山女学園大、金城学院大の未公表ということを考えると、

愛知淑徳が頭一つ抜きに出ていると言えるでしょう。

その他では、愛知工業大52.5~45.0、愛知学院大50.0~40.0強を加味すると、
(ただし、愛知工業大の場合、工学部と経営学部で推薦:一般の比率に大きな開きがある)

愛愛愛=愛知工業大、愛知淑徳大、愛知学院大

という名称も考えられるかもしれません。

なお、この大学群、大学の序列を表しているものではありません。

あくまでも、受験対策として「どの大学群を目指すのかによって勉強の内容やレベルを変える」という意図で使っているのでご了承下さい。

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定期試験を廃止した麹町中が「単元テスト、やっぱり止めます!」

2024年06月11日 | ニュース・記事
ま、そうなるよね

改革で知られた東京・麴町中学校が方針転換 「規制強化」の声も 6/11(火)朝日新聞

この辺りでは、北部中が単元テストを導入してますが

学力はガタ落ちです

ある中学校はそれをわからなくするために

統一テストの平均点を非公表にするという姑息なことを、、、

・宿題廃止
・定期テスト廃止
・一斉授業廃止(自由進度学習、学び合いetc)

むろん、どれも一長一短あります。

でも、大半がうまくいかない。

それはなぜか?

申し訳ないが、

多くの学校の先生が学習理論というものをわかってないから。

管理職の手柄のためだけに

生け贄にされた子どもはかわいそうだし、

多くの保護者は「カンカン(怒)」ですよ。

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