ネースティなユーモアで人気を集めるディヴ・チャペル(公式サイト:http://www.davechapelle.com/)の新しいDVDが8日の発売予定で、僕の周りでは発売前から早くも話題になっている。これはコメディ・チャンネルというコメディ専門局で放送されている「チャペル・ショー」の2シーズン目を全て収録しており、仕事の関係で半分以上のエピソードを見逃した僕にとっては、是が非でも手に入れたいアイテムなのだ。ディヴ・チャペルのネタの半分以上は「人種」がテーマのシビアなものなんだけど、これがまた面白い。日本ではエスニック・ジョークの文化はほとんど無いが、こちらでは友達同士でその手のジョークを言い合うことも珍しくない。ただし、あくまでも仲間内で。見知らぬ他人にエスニックジョークの1つでもかましたら、そりゃもう訴訟沙汰になるので…。
ワシントン近郊のメリーランド州シルバースプリングで育ったチャペルは、僕の知る限り、今最も面白い黒人コメディアンとして注目されている。対抗馬としてはクリス・ロックが考えられるけど、スタンダップコメディで真価を発揮するクロス・ロックと、映像コントを中心に笑いをとるディヴ・チャペルとでは、お互いの分野が微妙に違うので、甲乙をつけるのは不可能だ。僕よりも前にアメリカ生活を送っていた姉の影響か、僕は昔からこういったコメディビデオを見るのが好きで、最初に見た黒人コメディアンはリチャード・プライヤーだった気がする。それからエディー・マーフィーが来て、マーティン・ローレンス、シンバッド(今は何してるんだろうか)という順になるのだが、ディヴ・チャペルはその中でもかなり気に入ってる。時々ワシントンの劇場でスタンダップコメディを披露するので、次回こそは必ず行こうかと思ってるのだが。
友人の1人が副業で面白いビジネスをやっている。彼はインターネットのドメインネームを幾つも取得しており(最近聞いた話では、ピーク時には50以上のドメインネームを持っていたのだとか)、彼所有のドメインネームに興味を持つ企業や団体と交渉行い、謝礼金と引き換えにドメインネームを譲渡するのだとか。こういうビジネスは昔から聞いていたが、まさか自分の友人が行っているとは思わなかったし、また意外と成功するものだとも知らなかった。1月に2つのドメインネームを企業に譲り渡した友人は、なんと日本円で200万円以上の謝礼金を手にしている。少し前には、ブラジルのある有名サッカー選手の代理人とドメインネーム譲渡の話し合いを行っているが、その時は成功しなかったようだ。
ドメインネームの譲渡でいきなり大金が入ってくるケースも驚きだが、もっとビックリな話がある。突然、16億円もの大金を手にしたラッキーな男性の話。サンフランシスコ在住のラッセル・クリストフさん(58歳)は現在幼稚園の先生をしているが、20年前には売れないモデルとして生活していた時期もあった。そのクリストフさんが2002年のある日、薬局に行って買い物をしていると、商品棚に置かれていたネッスル社のインスタントコーヒーのラベルに見に覚えのある写真を発見した。その写真はなんとクリストフさん本人で、1986年に撮影されたものだったのだ。
当時モデルとして働いていたクリストフさんはネスレ社のインスタントコーヒーのパッケージ写真撮影に250ドルのギャラで参加していたが、写真が採用されたら2000ドルのボーナスが支払われるという取り決めをしたまま、16年間も気付かずに過ごしていた。ネッスル社はすぐに10万ドルの和解金を支払うと発表したが、クリストフさんはネスレ社が写真の使用を連絡してこなかったことを理由に850万ドルを要求し、今年1月末までお互いの主張は平行線を辿っていた。
しかし、カリフォルニア州の法律では本人の許可無しに人物写真を商業目的で使用することは禁じられており、クリストフさんの弁護士は850万ドル以上の賠償金を請求した。先週、ロサンゼルス郡高等裁判所の陪審団はネッスル社に1560万ドルの賠償金の支払いを命じた。賠償金が1560万ドルとなった理由は明らかにされていないが、ロサンゼルスタイムズ紙によれば、クリストフさん写真が使われたコーヒーの1997年から2003年までの売り上げのうち、その5パーセントが支払われる格好となった模様だ。クリストフさんの顔写真が印刷されたインスタントコーヒーは日本や韓国を含む世界18カ国で販売されているらしい。
水曜日午後9時より、ブッシュ大統領は議会で毎年恒例の一般教書演説を行った。演説を行うブッシュ大統領の背後にはチェイニー副大統領とデニス・ハスタート下院議員が腰掛けており、演説を聞いているうちに後ろのチェイニー副大統領が腹話術で喋っているのではという奇妙な感覚に襲われた。演説の前半は国内問題についてで、ブッシュ大統領は以前から議論の対象となっている社会保障改革案に関して言及した。後半は、それだけでブッシュ政権が連想できてしまうのだが、「テロ」と「民主主義」という言葉を羅列して、これからもアメリカが世界の民主化の手助けを行っていくという内容になった。
今回の一般教書演説に関しては、もしかしたら明日以降のブログでも少し触れる事になるかもしれないが、イラン、シリア、北朝鮮といった国々が、新たな世界の脅威として語られた。北朝鮮問題に関する6カ国協議は継続されるようだけど、僕はブッシュ大統領があらためてイランの名前を強調した事や、シリアの名前を出してきた事に少しばかりの不安を感じている。イランの核問題は今月のヨーロッパ訪問で各国首脳と話し合われる議題になる事が有力だけど、なぜこの時期にあえてシリアの名前もわざわざ出してきたのだろうか?過激派とシリアの接点について触れたブッシュ大統領だけど、レバノンやイエメン、サウジアラビアといった国と前述の2カ国との違いは何なのだろうか?
一般教書演説が終了してから4時間あまり、こちらのメディアは国際問題よりも国内の社会保障改革案により大きな関心を示している。財政難に苦しむアメリカでは、ブッシュ大統領や共和党議員を中心に社会保障用信託基金を民間の投資会社に運用させようという考えが出ているが、民主党議員らは民間会社に運用を委託しなくても別のやり方で年金制度は維持できると考えており、しばらくの間は国内ニュースのトップとして扱われるのが必至だ。社会保障用信託金の民間会社による運用はヨーロッパの一部の国ですでに行われているが、民主党議員らは問題の本質は別の部分にあると考えている。
今日の演説の中で、ブッシュ大統領は景気停滞を避けるために給与税の引き上げは考えていない事をしえしたが、高所得者の年金支給額に制限を加える可能性があることなどを示唆している。しかし、今回の社会保障改革問題では、問題の背景に世界で一番高いアメリカの医療費や戦争での莫大な出費が存在すると考える人達もいる。以前に話したように、イラクでは1週間に1000億円が戦費として使われ続け、マサチューセッツ州にある民間調査団体の計算では、1秒間に約10万円が消えてなくなっている計算なのだという。このままだと、社会保障システムは2042年には財政破綻する見込みだが、ブッシュ政権はどう出てくるのだろうか?
ワシントン近郊のメリーランド州シルバースプリングで育ったチャペルは、僕の知る限り、今最も面白い黒人コメディアンとして注目されている。対抗馬としてはクリス・ロックが考えられるけど、スタンダップコメディで真価を発揮するクロス・ロックと、映像コントを中心に笑いをとるディヴ・チャペルとでは、お互いの分野が微妙に違うので、甲乙をつけるのは不可能だ。僕よりも前にアメリカ生活を送っていた姉の影響か、僕は昔からこういったコメディビデオを見るのが好きで、最初に見た黒人コメディアンはリチャード・プライヤーだった気がする。それからエディー・マーフィーが来て、マーティン・ローレンス、シンバッド(今は何してるんだろうか)という順になるのだが、ディヴ・チャペルはその中でもかなり気に入ってる。時々ワシントンの劇場でスタンダップコメディを披露するので、次回こそは必ず行こうかと思ってるのだが。
友人の1人が副業で面白いビジネスをやっている。彼はインターネットのドメインネームを幾つも取得しており(最近聞いた話では、ピーク時には50以上のドメインネームを持っていたのだとか)、彼所有のドメインネームに興味を持つ企業や団体と交渉行い、謝礼金と引き換えにドメインネームを譲渡するのだとか。こういうビジネスは昔から聞いていたが、まさか自分の友人が行っているとは思わなかったし、また意外と成功するものだとも知らなかった。1月に2つのドメインネームを企業に譲り渡した友人は、なんと日本円で200万円以上の謝礼金を手にしている。少し前には、ブラジルのある有名サッカー選手の代理人とドメインネーム譲渡の話し合いを行っているが、その時は成功しなかったようだ。
ドメインネームの譲渡でいきなり大金が入ってくるケースも驚きだが、もっとビックリな話がある。突然、16億円もの大金を手にしたラッキーな男性の話。サンフランシスコ在住のラッセル・クリストフさん(58歳)は現在幼稚園の先生をしているが、20年前には売れないモデルとして生活していた時期もあった。そのクリストフさんが2002年のある日、薬局に行って買い物をしていると、商品棚に置かれていたネッスル社のインスタントコーヒーのラベルに見に覚えのある写真を発見した。その写真はなんとクリストフさん本人で、1986年に撮影されたものだったのだ。
当時モデルとして働いていたクリストフさんはネスレ社のインスタントコーヒーのパッケージ写真撮影に250ドルのギャラで参加していたが、写真が採用されたら2000ドルのボーナスが支払われるという取り決めをしたまま、16年間も気付かずに過ごしていた。ネッスル社はすぐに10万ドルの和解金を支払うと発表したが、クリストフさんはネスレ社が写真の使用を連絡してこなかったことを理由に850万ドルを要求し、今年1月末までお互いの主張は平行線を辿っていた。
しかし、カリフォルニア州の法律では本人の許可無しに人物写真を商業目的で使用することは禁じられており、クリストフさんの弁護士は850万ドル以上の賠償金を請求した。先週、ロサンゼルス郡高等裁判所の陪審団はネッスル社に1560万ドルの賠償金の支払いを命じた。賠償金が1560万ドルとなった理由は明らかにされていないが、ロサンゼルスタイムズ紙によれば、クリストフさん写真が使われたコーヒーの1997年から2003年までの売り上げのうち、その5パーセントが支払われる格好となった模様だ。クリストフさんの顔写真が印刷されたインスタントコーヒーは日本や韓国を含む世界18カ国で販売されているらしい。
水曜日午後9時より、ブッシュ大統領は議会で毎年恒例の一般教書演説を行った。演説を行うブッシュ大統領の背後にはチェイニー副大統領とデニス・ハスタート下院議員が腰掛けており、演説を聞いているうちに後ろのチェイニー副大統領が腹話術で喋っているのではという奇妙な感覚に襲われた。演説の前半は国内問題についてで、ブッシュ大統領は以前から議論の対象となっている社会保障改革案に関して言及した。後半は、それだけでブッシュ政権が連想できてしまうのだが、「テロ」と「民主主義」という言葉を羅列して、これからもアメリカが世界の民主化の手助けを行っていくという内容になった。
今回の一般教書演説に関しては、もしかしたら明日以降のブログでも少し触れる事になるかもしれないが、イラン、シリア、北朝鮮といった国々が、新たな世界の脅威として語られた。北朝鮮問題に関する6カ国協議は継続されるようだけど、僕はブッシュ大統領があらためてイランの名前を強調した事や、シリアの名前を出してきた事に少しばかりの不安を感じている。イランの核問題は今月のヨーロッパ訪問で各国首脳と話し合われる議題になる事が有力だけど、なぜこの時期にあえてシリアの名前もわざわざ出してきたのだろうか?過激派とシリアの接点について触れたブッシュ大統領だけど、レバノンやイエメン、サウジアラビアといった国と前述の2カ国との違いは何なのだろうか?
一般教書演説が終了してから4時間あまり、こちらのメディアは国際問題よりも国内の社会保障改革案により大きな関心を示している。財政難に苦しむアメリカでは、ブッシュ大統領や共和党議員を中心に社会保障用信託基金を民間の投資会社に運用させようという考えが出ているが、民主党議員らは民間会社に運用を委託しなくても別のやり方で年金制度は維持できると考えており、しばらくの間は国内ニュースのトップとして扱われるのが必至だ。社会保障用信託金の民間会社による運用はヨーロッパの一部の国ですでに行われているが、民主党議員らは問題の本質は別の部分にあると考えている。
今日の演説の中で、ブッシュ大統領は景気停滞を避けるために給与税の引き上げは考えていない事をしえしたが、高所得者の年金支給額に制限を加える可能性があることなどを示唆している。しかし、今回の社会保障改革問題では、問題の背景に世界で一番高いアメリカの医療費や戦争での莫大な出費が存在すると考える人達もいる。以前に話したように、イラクでは1週間に1000億円が戦費として使われ続け、マサチューセッツ州にある民間調査団体の計算では、1秒間に約10万円が消えてなくなっている計算なのだという。このままだと、社会保障システムは2042年には財政破綻する見込みだが、ブッシュ政権はどう出てくるのだろうか?