今日もラジオの本番前に近所のテイクアウト店にカレーを買いに行ってきた。ここのカレーの美味しさについては去年のブログで十分書いているので、今日はその話をするつもりは無いが(それでも、このインド料理店の3軒先にはアーリントン一不味い中華料理屋があり、そんな事もあってこのインド料理店の人気は高いのだ)、再びカウンターで働くネパール人女性の話だ。久しぶりに会った途端、彼女の方から「ネパールのニュース何かある?」と言って来たので、僕はネパール首相が国王によって辞任に追い込まれた話をした。アメリカに住んでいると、なかなか国際ニュースに触れる機会が無いので、僕は時間の許す限り別の国のテレビニュースや新聞に目を通すよう心掛けている。しかし、僕がBBCで見たネパール関連のニュースはこれだけだったので、申し訳なく思った僕は「あんまり知らなくてゴメン」と謝った。
彼女はアメリカ国内でネパール関連のニュースがほとんど報じられない事を「まぁ、アメリカだからね」と皮肉を込めて笑い飛ばしていたが、それでも母国の政情不安が気になって仕方ない様子でもあった。今月初めにネパールのギャネンドラ国王は幾つかの政治的失敗を理由にデウバ首相を解任し、多くの政治家を自宅軟禁処分にした。非常事態宣言の中で内閣は解散を余儀なくされ、国王が今後3年間ネパールを直接統治すると発表している。今回の「クーデター」が発生して間も無く、先程のネパール人女性は首都カトマンドゥに今も住む両親らに連絡を試みたが、国際電話は通じず、複数のインターネットサイトも閉鎖された状態だという。同じくネパール人の旦那さんも今後の展開を心配しているそうだが、今のところ目新しい情報は入っていない。
ギャネンドラ国王が自ら国家の運営に乗り出した背景だが、表向きには政府が毛沢東主義派ゲリラの拡大を食い止められなかったというものだ。僕は関西にいるネパール人学生に毛沢東派ゲリラの事について聞いたことがあるが、ネパール国内では勢力の拡大が日毎に増しており、今は山間部だけでなくカトマンドゥといった都市部でも身の危険を感じるのだという。BBCによれば、国内の王政支持者らはパキスタンのムシャラフ首相が対テロ戦争でアメリカから支持を得ているのに、なぜネパールの対テロ戦争は認められないのかと批判している(アメリカやインドは今回のクーデター劇を非難している)。しかし、ネパール問題に詳しいアナリスト達はBBCに対し、ギャネンドラ国王はゲリラ問題や選挙実施といった問題を利用して絶対王制を復活させたいのだと結論付けている。真相はいかに…。
パレスチナ和平で動きがあった。ヨーロッパ諸国の首脳と会談を終えたライス国務長官は、イスラエルのシャロン首相とエルサレムで、パレスチナ自治政府のアッバス議長とヨルダン川西岸のラマッラでそれぞれ会談を行い、和平実現に向けて双方が努力を継続すべきと訴えた。ライス国務長官とアッバス議長による会談が終了して数時間後、イスラエルとパレスチナの当局者らが停戦に合意したと複数のメディアが伝え始めており、8日にエジプト東部のリゾート地シャルムエルシェイクで開かれるイスラエル・パレスチナ首脳会談で停戦が正式に合意される見込みだ。
ブッシュ政権はすでにイスラエルとパレスチナの各首脳をホワイトハウスに招待する事を決めており、それぞれのワシントン訪問は3月から4月の間になる模様だ。ブッシュ政権はこれまで故アラファト議長と直接的に和平プロセスを構築する事を拒否し続けてきたが、アッバス議長がホワイトハウスでの会談に招待された事は、ブッシュ政権の対パレスチナ問題で大きな変化が生じた事を意味する。
パレスチナ側にとって大きな問題になるのが、イスラム教過激派組織の扱いで、ハマスのアル・ザハール議長はパレスチナ自治政府が武力組織の正式な承認を取り付けないまま停戦宣言しないかどうか注目していると語っている。ブッシュ政権はパレスチナに総額370億円規模の支援を行うが、3ヶ月以内に最初の40億円規模の援助が行われる模様だ。また、陸軍のワード中将が2週間以内に特使としてパレスチナに派遣される事にもなった。ワード特使はパレスチナ側とイスラエル側の安全保障問題をコーディネートする任務につく。
ブッシュ政権は7日に発表した予算教書の中で、アメリカの国境警備をより強化するためにはより多くの資金と人員が必要と唱え、資金捻出のために航空運賃の値上げを実施すると提案した。2006年度の国土安全保障省への予算は約3兆5000億円に達しているが、国土安全保障省側は「アメリカは以前よりも安全になったが、それでもまだ安全とは言い切れない」として、さらに予算が必要になる事を示唆している。
2006年度の予算教書では今年度よりも10パーセントの予算引き上げが提案されており、国境警備隊の増設や、貨物検査機の導入、現場のコンピューター整備などの予算が不足しているのだという。9000名の国境警備隊員で構成される組合によると、以前に約束された隊員数の倍増はほとんど実行されておらず、来年度予算で採用が予定される210名は昨年度に退職した隊員の半数にしかならない。
国土安全保障省とブッシュ政権は国内の旅客機利用客から税金を徴収する考えを発表しており、これまで往復航空券を購入する場合に支払いが義務付けられていた2ドル50セントの税金を一気に5ドル50セントにまで引き上げるというものだ。これにより、約5000億円が国土安全保障省にまわされる計算となる。しかし、倒産の危険に常に直面している国内の航空会社からはすでに抗議の声があがっており、米航空輸送協会のメイ会長は「実質的な航空会社に対する課税措置により、国内の航空ビジネスに再び変化が発生してしまう」とのコメントを発表している。
昨日行われたスーパーボールで、トム・クルーズの新作「ウォー・オブ・ザ・ワールズ」の予告CMが流されたのだが、早くも夏の到来が待ち遠しくなってしまった。このSF映画、監督はスピルバーグがつとめ、「マイノリティ・リポート」以来の2人による作品が早くも話題となっている。そして、この映画にも子役ダコタ・ファニングの名が。「アイ・アム・サム」なんかにも出ていた彼女はまだ10歳。しかし、最近はやたらと映画に出演しているようで、久しぶりに大物の子役が誕生した感がある。マコーレ・カルキンの例を出すまでもなく、多くの子役が子役のままで大成しないというジンクスが存在するが、スピルバーグ監督の映画に出てくる子役が将来大成する確率はなかなかのものらしい。ぜひ、頑張ってもらいたいものである。
彼女はアメリカ国内でネパール関連のニュースがほとんど報じられない事を「まぁ、アメリカだからね」と皮肉を込めて笑い飛ばしていたが、それでも母国の政情不安が気になって仕方ない様子でもあった。今月初めにネパールのギャネンドラ国王は幾つかの政治的失敗を理由にデウバ首相を解任し、多くの政治家を自宅軟禁処分にした。非常事態宣言の中で内閣は解散を余儀なくされ、国王が今後3年間ネパールを直接統治すると発表している。今回の「クーデター」が発生して間も無く、先程のネパール人女性は首都カトマンドゥに今も住む両親らに連絡を試みたが、国際電話は通じず、複数のインターネットサイトも閉鎖された状態だという。同じくネパール人の旦那さんも今後の展開を心配しているそうだが、今のところ目新しい情報は入っていない。
ギャネンドラ国王が自ら国家の運営に乗り出した背景だが、表向きには政府が毛沢東主義派ゲリラの拡大を食い止められなかったというものだ。僕は関西にいるネパール人学生に毛沢東派ゲリラの事について聞いたことがあるが、ネパール国内では勢力の拡大が日毎に増しており、今は山間部だけでなくカトマンドゥといった都市部でも身の危険を感じるのだという。BBCによれば、国内の王政支持者らはパキスタンのムシャラフ首相が対テロ戦争でアメリカから支持を得ているのに、なぜネパールの対テロ戦争は認められないのかと批判している(アメリカやインドは今回のクーデター劇を非難している)。しかし、ネパール問題に詳しいアナリスト達はBBCに対し、ギャネンドラ国王はゲリラ問題や選挙実施といった問題を利用して絶対王制を復活させたいのだと結論付けている。真相はいかに…。
パレスチナ和平で動きがあった。ヨーロッパ諸国の首脳と会談を終えたライス国務長官は、イスラエルのシャロン首相とエルサレムで、パレスチナ自治政府のアッバス議長とヨルダン川西岸のラマッラでそれぞれ会談を行い、和平実現に向けて双方が努力を継続すべきと訴えた。ライス国務長官とアッバス議長による会談が終了して数時間後、イスラエルとパレスチナの当局者らが停戦に合意したと複数のメディアが伝え始めており、8日にエジプト東部のリゾート地シャルムエルシェイクで開かれるイスラエル・パレスチナ首脳会談で停戦が正式に合意される見込みだ。
ブッシュ政権はすでにイスラエルとパレスチナの各首脳をホワイトハウスに招待する事を決めており、それぞれのワシントン訪問は3月から4月の間になる模様だ。ブッシュ政権はこれまで故アラファト議長と直接的に和平プロセスを構築する事を拒否し続けてきたが、アッバス議長がホワイトハウスでの会談に招待された事は、ブッシュ政権の対パレスチナ問題で大きな変化が生じた事を意味する。
パレスチナ側にとって大きな問題になるのが、イスラム教過激派組織の扱いで、ハマスのアル・ザハール議長はパレスチナ自治政府が武力組織の正式な承認を取り付けないまま停戦宣言しないかどうか注目していると語っている。ブッシュ政権はパレスチナに総額370億円規模の支援を行うが、3ヶ月以内に最初の40億円規模の援助が行われる模様だ。また、陸軍のワード中将が2週間以内に特使としてパレスチナに派遣される事にもなった。ワード特使はパレスチナ側とイスラエル側の安全保障問題をコーディネートする任務につく。
ブッシュ政権は7日に発表した予算教書の中で、アメリカの国境警備をより強化するためにはより多くの資金と人員が必要と唱え、資金捻出のために航空運賃の値上げを実施すると提案した。2006年度の国土安全保障省への予算は約3兆5000億円に達しているが、国土安全保障省側は「アメリカは以前よりも安全になったが、それでもまだ安全とは言い切れない」として、さらに予算が必要になる事を示唆している。
2006年度の予算教書では今年度よりも10パーセントの予算引き上げが提案されており、国境警備隊の増設や、貨物検査機の導入、現場のコンピューター整備などの予算が不足しているのだという。9000名の国境警備隊員で構成される組合によると、以前に約束された隊員数の倍増はほとんど実行されておらず、来年度予算で採用が予定される210名は昨年度に退職した隊員の半数にしかならない。
国土安全保障省とブッシュ政権は国内の旅客機利用客から税金を徴収する考えを発表しており、これまで往復航空券を購入する場合に支払いが義務付けられていた2ドル50セントの税金を一気に5ドル50セントにまで引き上げるというものだ。これにより、約5000億円が国土安全保障省にまわされる計算となる。しかし、倒産の危険に常に直面している国内の航空会社からはすでに抗議の声があがっており、米航空輸送協会のメイ会長は「実質的な航空会社に対する課税措置により、国内の航空ビジネスに再び変化が発生してしまう」とのコメントを発表している。
昨日行われたスーパーボールで、トム・クルーズの新作「ウォー・オブ・ザ・ワールズ」の予告CMが流されたのだが、早くも夏の到来が待ち遠しくなってしまった。このSF映画、監督はスピルバーグがつとめ、「マイノリティ・リポート」以来の2人による作品が早くも話題となっている。そして、この映画にも子役ダコタ・ファニングの名が。「アイ・アム・サム」なんかにも出ていた彼女はまだ10歳。しかし、最近はやたらと映画に出演しているようで、久しぶりに大物の子役が誕生した感がある。マコーレ・カルキンの例を出すまでもなく、多くの子役が子役のままで大成しないというジンクスが存在するが、スピルバーグ監督の映画に出てくる子役が将来大成する確率はなかなかのものらしい。ぜひ、頑張ってもらいたいものである。