先日私が天竜浜名湖鉄道に乗車した際は、残念ながら時間の都合で途中下車はできなかったのですが、天竜二俣駅で12分停車があったため、以前から気になっていた天竜二俣駅に保存されている2両の20系を撮影できました。
天竜二俣駅は、旧国鉄二俣線が天竜浜名湖鉄道に転換された際に鉄道公園として整備する計画があったそうで、以前は111系やキロ80も保存されていたそうですが、この計画は頓挫し、キハ20 443とナハネ20 347の2両のみが放置され無残な姿を晒していましたが、近年NPOが車両整備を行った結果、美しい姿がよみがえりました。時折車内の公開も行っており、キハ20に関してはエンジンが起動できるそうです。今回はとくに車内の公開はなく、間近で撮影できるだけでしたが、どちらの車両も(とくにナハネ20)も大変貴重な車両で、間近で眺めることが出来るだけでもありがたいものです。
残念ながら、以前写真で見たよりも塗装が色褪せてきており、ナハネ20の方は塗り直し作業が開始されているようで、天浜線の車内から見たときは「うまく写真が撮れないなあ」とも思ったのですが、反対側はまだ塗り直されていないので撮影する分には良かったです。またピカピカになるといいですね。上の写真は車内から撮影したもので、ナハネ20の塗り直し作業が開始されているのがわかるかと思います。
ちなみに私は20系客車が走っているのをリアルタイムで見たことはありません。というか、実物を見るのも初めてです。1979年生まれの私の中では、ブルートレインといえば14系か24系なのですが、いまや14系寝台車も改造車を除けば全滅してしまいました。月日が経つのは早いものです。一方キハ20に関しては、その2エンジンバージョンのキハ52には何度も乗車したことがありますし、現在でも水島臨海鉄道やひたちなか海浜鉄道で乗車することが可能で、2007年に水島臨海鉄道で乗車したこともあるので、非常に馴染み深い形式です。
今回は残念ながら車内公開イベントもなく、長時間停車中に急いで撮影しただけですが、もしまた機会があれば車内公開時にまた足を伸ばしてみたいものです。天竜二俣駅では土日に駅構内に残るレトロな鉄道施設や転車台の見学会も行なっているので、こちらの方もあわせて参加してみてはいかがでしょうか?
お待ちしています。
(吉田)