<曲目>
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77(*)
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 作品60「レニングラード」
指揮:ジェームズ・ジャッド、ヴァイオリン:渡辺玲子(*)
会場:サントリーホール
東京に行ったついでに聴きに行ってきました。新日本フィルの演奏を聴くのもサントリーホールに行くのもはじめてです。ショスタコーヴィチの問題作ヴァイオリン協奏曲第1番と、大作「レニングラード」が聴けるという、ショスタコファンにとっては夢のような演奏会です。両方あわせて110分くらいの長さになりますが、これはほかの演奏会にくらべてかなり長く(だいたいどのコンサートも休憩ぬきで70~80分くらいの長さにしてます)、お得感も強いですね。
さて、前半のソリストは渡辺玲子。この人は昨年の名フィル定期でブラームスのヴァイオリン協奏曲を独奏してましたが、演奏技術の巧さに感激した覚えがあります。今まで聴いたどのヴァイオリニストよりも超絶技巧なテクニックで、ついついひきこまれてしまいます。とくに名フィル定期のときにアンコールで弾いたパガニーニの曲の指使いの凄さには聴衆一同絶句していました。その人が弾くのでこれは期待大ですね。残念ながら指定された席は1階最前列の左端で、演奏中の姿がまったく見えませんでしたが、卓越したテクニックは相変わらずで、もっといい場所にしとけばよかったと後悔しました。今後も要チェックのヴァイオリニストです。
さて、休憩後はいよいよ「レニングラード」。この曲は1曲で80分近い長さがあるので、ショスタコーヴィチの交響曲のなかではもっとも人気のある部類に入りながら実演は敬遠されがちで、今年も今日以外で「レニングラード」が演奏されることはあまりないようです。とくに聴き所は第1楽章の中間部で、その昔シュワルツェネッガーが出たアリナミンVのCMにも使われたので(「チ~チンブイブイ、ダイジョーブイ」)とくに有名です。この部分が余りに有名なので、第1楽章が終わってしまうと脱力感が生じてしまうのですが、新日本フィルの演奏は最後の最後まで飽きさせない真摯なものでした。ただ、この曲が書かれた背景やフレーズにこめられた意味などは、今日の演奏からはなかなか想像しにくいようにも思いました。この点は、オケや指揮者がソ連を経験したかしてないかで差が出てくるのかもしれません。
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77(*)
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 作品60「レニングラード」
指揮:ジェームズ・ジャッド、ヴァイオリン:渡辺玲子(*)
会場:サントリーホール
東京に行ったついでに聴きに行ってきました。新日本フィルの演奏を聴くのもサントリーホールに行くのもはじめてです。ショスタコーヴィチの問題作ヴァイオリン協奏曲第1番と、大作「レニングラード」が聴けるという、ショスタコファンにとっては夢のような演奏会です。両方あわせて110分くらいの長さになりますが、これはほかの演奏会にくらべてかなり長く(だいたいどのコンサートも休憩ぬきで70~80分くらいの長さにしてます)、お得感も強いですね。
さて、前半のソリストは渡辺玲子。この人は昨年の名フィル定期でブラームスのヴァイオリン協奏曲を独奏してましたが、演奏技術の巧さに感激した覚えがあります。今まで聴いたどのヴァイオリニストよりも超絶技巧なテクニックで、ついついひきこまれてしまいます。とくに名フィル定期のときにアンコールで弾いたパガニーニの曲の指使いの凄さには聴衆一同絶句していました。その人が弾くのでこれは期待大ですね。残念ながら指定された席は1階最前列の左端で、演奏中の姿がまったく見えませんでしたが、卓越したテクニックは相変わらずで、もっといい場所にしとけばよかったと後悔しました。今後も要チェックのヴァイオリニストです。
さて、休憩後はいよいよ「レニングラード」。この曲は1曲で80分近い長さがあるので、ショスタコーヴィチの交響曲のなかではもっとも人気のある部類に入りながら実演は敬遠されがちで、今年も今日以外で「レニングラード」が演奏されることはあまりないようです。とくに聴き所は第1楽章の中間部で、その昔シュワルツェネッガーが出たアリナミンVのCMにも使われたので(「チ~チンブイブイ、ダイジョーブイ」)とくに有名です。この部分が余りに有名なので、第1楽章が終わってしまうと脱力感が生じてしまうのですが、新日本フィルの演奏は最後の最後まで飽きさせない真摯なものでした。ただ、この曲が書かれた背景やフレーズにこめられた意味などは、今日の演奏からはなかなか想像しにくいようにも思いました。この点は、オケや指揮者がソ連を経験したかしてないかで差が出てくるのかもしれません。