Across The Universe

当ブログはフィクションであり、登場する人物・出来事等はすべて架空のものです。

KORAIL空港鉄道の直通列車―一般列車の3倍もの料金を払う割には…

2011年11月21日 | 鉄道関連

 先日韓国まで旅行した際は往復航空機利用でしたが、空港から市内までの往復には仁川空港とソウル駅を結ぶKORAIL空港鉄道を利用しました。ホームドアが設置されていた上、カメラが荷物の奥にあったため、車両の写真が撮れなかったのは残念でした。唯一撮れたのが帰りに乗った直通列車の車内のみでしたので、詳しくはhttp://www.2427junction.com/koreaseoularex.htmlを見てください。

 さて、KORAIL空港鉄道には各駅に停車する一般列車と全席指定でノンストップの直通列車の2種類があり、行きは一般列車、帰りは直通列車に乗ってみました。ソウル駅と仁川国際空港間の所要時間は、一般列車で53分、直通列車で43分です。車内は、一般列車が4ドア・オールロングシートの通勤電車、直通列車が2ドア・リクライニングシートとなっています(写真)が、運賃は一般列車が3700ウォン(約280円)と非常に安いのに対し(それでもソウル周辺の他の鉄道と比べると高いですが…)、直通列車は13300ウォン(約1000円)と3倍以上もの差があります。

 しかし、直通列車の座席はあまりリクライニングせずシートピッチもそう広くなく、さらに集団離反式に設置され方向転換ができない座席で、昔の0系・200系新幹線の簡易リクライニングシートを彷彿とさせるものがあります。また約53キロの距離を43分というスピードも、線形のよさを考えると物足りない気がしますし、追い越しがないという点も(追い越し可能な設備はあるのですが)考えると、一般列車の3倍以上もの料金を払う意義があまり感じられないような気がします。もっとも同じ区間を走るリムジンバス(15000ウォン)と比べると所要時間・運賃とも空港鉄道に分があると思いますが、乗ってみた感じ空港鉄道の利用率はあまり芳しくなさそうに感じました。