サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

2019年最後の勉強会!

2019-12-23 10:48:43 | インプラント学会

週末は名古屋の愛知インプラントインステチュートの参加してきました

12月からは本コースは補綴コースとなり歯の噛み合わせの理論に基づいた被せ物や入れ歯の制作方法を学んでいくコースになります

このコースではいかにして被せ物や入れ歯などの人工物を患者さんのお口の動きに調和させるかを徹底的に学べます

ぼくもかれこれ30年前にこの理論を知ったときは衝撃的でしたがその理論をもとに治療をしてきてますますその素晴らしさを痛感しています

ちなみに写真は名古屋駅前の「ナナちゃん人形」です 

身長6m10cm 体重600kgの大きなマネキンで季節ごとにファッションが変わり名古屋駅を通るたびに楽しませてくれます

今はスターウオーズの公開に合わせてC3POに変身しています







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自然環境と口腔内環境

2019-12-19 12:09:13 | #歯磨き

当院は西宮市 門戸厄神駅から歩いて1分の位置ですがクリニックの裏に津門川という川があります

実はこの川、武庫川と六甲山系からの川が合流しており、水質がいいので結構魚が泳いでいます

なので時折サギが舞い降りて魚をついばんでいます

こういったバランスのとれた環境を見ていて思うのですが、

もし殺菌剤を使ってこの川を清掃したらどうなるのだろう?

今の状態よりもより綺麗な川になるのでしょうか?

お口の中も同じことだと思います

デンタルリンスや殺菌剤の含まれた歯磨き粉でお口を濯ぐということはそういうことだと思います








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国内初の「インプラント適用」が認められた骨補填材「サイトランスグラニュール」

2019-12-18 11:14:04 | インプラント治療

今年の個人的ニュースの一つにインプラント治療の際に骨が足りない場合に骨を再生させるための人工骨を使用するのですが、やっと厚生省認可がおりて発売されました

今までは医科で使用されているものや、歯周病治療に使用されている人工骨を適応外適応という形でインプラント治療に使用していたのですが、

ようやく国内初の「インプラント適用」が認められた骨補填材「サイトランスグラニュール」が入手できました

主成分は「炭酸アパタイト」で骨と同じ成分のため患者さん自身の骨へ効率的に置換されるとのことです

従来の骨だと吸収されずに残ってしまうことが多いのですが最終的に患者さんの骨に変わるというのは理想的です

また、牛などの他の動物から製造されたものは異種タンパク質に対する炎症があるのですが、これは人工的に作られたカルシウムなので炎症が少ない気がします

なかなかインプラント関係の材料は日本だと認可がおりず海外と比べて遅れ気味でしたがこれからこういった製品がどんどん出てくることを期待しています

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CT導入しました!

2019-12-10 08:55:17 | 歯科

先日、既存のレントゲンとお別れをしましたがその後新型のレントゲンを導入しました

今度は普通のレントゲンに合わせて矯正歯科用のレントゲン、そしてなによりもCT撮影機能が搭載された新型です

今までCT導入に踏み切らなかったのは以前は医科用CTの方が性能が上だったので外部の医院にCT撮影をお願いしていました

特に軟組織の視認性が医科用の方がよかったのと骨密度が計測できたのでインプラント治療には医科用CTが欠かせなかったのです

ところが近年歯科専用CTの性能も上がり、歯科領域については医科用CTよりも高度な診断ができるようになりました

軟組織も写りますし骨密度も分かります

これでわざわざCT撮影のために患者さんが他の医院に行っていただかなくても済むようになりました

また、CTの性能アップによりインプラント治療だけでなく、

根幹治療(歯の根の治療)、歯周病治療、矯正治療、顎関節症、審美歯科にもCTのデータが応用できより高度な診断が可能となりました

それらのデータを活用してより良い歯科治療を提供していきたいと思います











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レントゲン撮影機器との別れ

2019-12-09 17:33:42 | 歯科

レントゲン撮影の機械を入れ替えます

22年当時インプラント治療をする際にほとんどの先生がCT撮影をしていなかった頃、このレントゲン撮影機は断層撮影ができると聞いて当時の最新機種を導入しました

普通のレントゲンではわからない骨の断面構造や神経の走行を知ることができ、長い間安全にインプラント治療を行うことができました

またセファロレントゲンという歯列矯正のためのレントゲンも撮影でき多くの矯正治療の診断もできました

もちろん歯周病、虫歯、親知らず、などの診断に22年毎日診療のサポートをしてくれました

機械も長く付き合うとスターウオーズのR2D2ドローンのように人格さえ感じます

ただ、最新機種の性能は格段にあがっており、患者さんのことを考えると新型に変えざるを得ないのですが

長い間使った道具というものを手放すときは寂しいですね

お疲れ様、、、








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お口の健康のその次にあるもの

2019-12-08 08:58:24 | 審美歯科

週末は日本歯科審美学会の第30回学術大会に参加するため東京、昭和大学まで行ってきました

学会のテーマは「笑顔をはぐくむ明日への医療」です

審美歯科というとみかけだけを綺麗にするイメージがありますが、学会としては、まず機能性を整え、次に審美性を整える、といった

医療技術としての審美歯科を目標にかがげています

実際講演や発表もそういった傾向にあるものが多かったです

逆に、インプラント学会や矯正学会では「しっかり咬める」ということがもちろん歯科医療の一番の目的ですが、最近は「きれいな笑顔」を作り出すことが歯科医療の中で

ウエイトを増してきているような気がします

ある患者さんが「虫歯と歯周病がなくなったら先生仕事なくなっちゃうね!」と言われていました

それはそれでいいことなのですが、実際には悪くなくても、痛くなくても歯科医院に訪れ、より健康に、より美しくなりたいと思う患者さんが徐々に増えてきているのは

毎日の診療で感じます

患者さんのニーズの変化により、歯科医師の役割が「病気を治すこと」から「健康増進のサポートする」に変わりつつあるのかもしれません

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骨みたいなパン

2019-12-07 19:41:56 | 歯科

写真はローソンで買ってきた「骨みたいなパン」です

断面が本物の骨みたいです

このパンを切ってみていると職業柄いろんなことを想像してしまいます

周りのパン生地の部分が実際の骨だと「皮質骨」と呼ばれ、硬くてあまり血が通っていない部分になります

中心のミートソースの部分が実際の骨だと「海面骨」と呼ばれ、スポンジ状で血液が豊富に通っています 

いわゆる骨髄と呼ばれる部分になります

皆さんの歯の根の部分はこの骨の中に埋まっています

インプラントを入れるとこの骨の骨髄の部分の骨の構造が変化してインプラントを支えるように強度があがります

矯正治療で歯を動かすときは基本的にこの骨の中で歯の根の部分が移動しますのでそれ以上に動かしてしまうと歯の根の部分が骨より露出してしまいます

歯周病はこの歯の周りの皮質骨や海面骨が吸収し失われていきます

また放置しておくと骨が炎症を起こして石灰化したり骨髄炎を起こしたりします

このパンでこんなことを考えながら食べるひとはいないと思います

ちなみに美味しかったです



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高齢者のお口の健康問題

2019-12-06 19:27:13 | 歯科

週末は名古屋に日本口腔インプラント学会中部支部学会に参加してきました

その中で昭和大学歯学部高齢者歯科学講座の佐藤 裕二先生が「インプラント治療における多(他)職種との連携」について講演されていました

このテーマは今、歯科界では大きな問題になってきています

お口の健康を保つことが健康長寿を伸ばすことは間違いありません

ただ、現実的に自分のことができなくなった方のお口のケアはどうするのか?

また、現在手探りで仕組み作りが始まったばかりとのことです

高齢化ではなく朝高齢化社会を迎えるにあたっていろんな業種で力を合わせていかないといけないことが多いようです



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抗生物質には地域性がある!

2019-12-05 19:26:56 | 歯科

週末は愛知インプラントインスティチュートで川崎医科大学救急科医長・日本救急医学会認定救急科専門医日本航空医療学会認定指導医師 高橋治郎先生(医師)の講演を受けてきました 

タイトルは「周術期管理のminimum requirementsと臨床薬理」です

要するに抗生物質の使い方の話ですがそのなかで興味深い話がありました

一般的には患者さんの症状をみて抗生物質を投与するのですが、それぞれの地域はどんな病気が流行ってどんな薬を医者が出しているかによって耐性菌の発生が異なるため

おなじ症状の患者さんでも地域によって抗生物質の効果が異なるそうです

自分の地域でどのような抗生物質を医者や歯科医師が使用しているかによって投薬する抗生剤の種類を考えなければいけないとのことです

これは大学病院や地域の大きな病院でないとなかなか把握できないので難しい問題ですね

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不確かな医学

2019-12-04 19:10:00 | 歯科

この前のバスキアの絵をみてバイアスの怖さに気づいてバイアス続きで一冊の本を読みました

TED booksの「不確かな医学」です

医学的なエビデンスの最高峰は学術雑誌ですがそれでさえ論文の筆者のバイアスを取り除くことができないのことは

自分が大学院で論文を書いていたのでよくわかっていたつもりでしたが

これを読むといわゆる「医学的に証明された事実」を鵜呑みにする危険性を思い知らされます

もちろん医学以外についても情報を吟味することはとても大切ですね






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