サイトウ歯科 院長ブログ

サイトウ歯科 院長のサイトウです 学会参加記録と日々の診療で感じたことを時々書き留めています 

Japan Max Course 2018 in 名古屋

2018-07-16 13:07:14 | 学問

海の日の連休は名古屋でアメリカインプラント学会日本支部のMax Course に参加してきました 今回はアメリカインプラント学会会長のシャンカー先生が二日間とも講演していただけました。シャンカー先生はインプラント学の生き字引といわれるほどインプラント治療に関すて圧倒的な知識があり、何を質問してもデータを添えてすべて答えていただけます!そして豊富な経験をもとになぜこういった治療が必要なのかをわかりやすく論理的に話していただけるので本当に勉強になります。特に今回最後に話していただいた「コンセプトvsニーズ」の話しは治療方針を立てる上でとても参考になりました。世界のトップレベルの考え方は奥が深い!そんな講演をしっかり聞くために朝食をしっかり食べて参加です。味噌カツ、味噌ご飯、味噌豆腐、味噌ごぼう、きしめん 名古屋めしはやっぱり美味しかったですが食べ過ぎですね(笑)

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歯を抜いて矯正するか?抜かずに矯正するか?(第26回成人矯正歯科学会 in 新宿)

2018-06-26 19:09:15 | ブログ

日曜日は第26回成人矯正歯科学会に参加するため東京まで日帰り弾丸ツアーです。 今回学会で一番興味深かった講演は昭和大学歯学部歯科矯正学講座の槇教授の基調講演でちょっと感動しました。特に「抜歯するよりは拡大や遠心移動をもちいるべき?」というテーマについて、「最近矯正治療を行う際、歯を抜かずにならべる手法が流行っていますが長期で見るといろいろ弊害がでてきています」と実際に歯が骨から飛び出てきたケースなどを紹介されていました。歯を抜かずに歯列矯正するリスクについていつも患者さんに説明しているのですが、矯正の大学教授が「抜いた方がいい場合がある!」いった発言をしていただけるとそのモヤモヤがスッキリ晴れます。というのも結構「歯を抜かずに矯正できませんか?」という問い合わせが患者さんよりあり、「歯を抜いた方がいい場合がある!」というとそこでもう「この先生は良い歯を抜く悪い先生だ!」みたいなことを言われいます(笑)それでも歯を抜いた方が治療結果がいい患者さんに抜かずに矯正すると将来的に歯周病のリスクが高くなる可能性を患者さんに説明してきましたが、それをしっかり大学教授がデータの裏付けを元に声を大にしていって発言していただけると自信をもって「歯を抜いて矯正した方がいいですよ!」と言えます。もちろん歯を抜かなくても治せる患者さんは抜かないのは当たり前です。でも歯を抜かないことが目的になって将来歯が抜けてしまっては本末転倒です。あくまでも最新のエビデンスを元にケースバイケースでしっかりとした診断を行い治療方針をたてることが大切なことにはかわりありません。ちなみに空港でANAのC3POバージョンの機体を見かけました。映画ハンソロを見に行かないと、、、

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インプラント論文完成!

2018-02-27 16:53:18 | インプラント学会

愛知学院大学口腔病理学講座の協力で日本口腔インプラント学会への論文掲載ができました。タイトルは「チタン上で培養した2型糖尿病モデルラットの骨髄由来コツが細胞様の分化に関する研究」です。すなわち糖尿病の患者さんのインプラント治療においてリスクがありますがそれについてのラットを用いた基礎実験の論文となります。基礎実験ってすごく大切なのですがなかなか臨床に比べて地味でわかりにくいので日が当たらないことが多いです。ただ、この基礎実験がないと臨床は成り立たたないと思うのですが最近は不景気なのか国の科学研究費の予算が減っておりちょっと先行き不安を感じます。それはさておき論文作成にあたっていただいた先生方に厚く御礼申し上げます。

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アメリカよりメリークリスマス!

2018-01-01 00:00:00 | インプラント学会

あけましておめでとうございます アメリカインプラント学会からクリスマスカードが届きました。おしゃれです。欧米ではクリスマスと年始のお祝いをいっぺんに祝うのが一般的だそうです。年始には今年の抱負を立てるのですが、去年の正月に立ち上げた多くの抱負の内、何パーセント実現できたか考えてみると半分ぐらいは実現できた気がします。ということで今年の抱負の数を去年の倍に増やしてみました。
そうすれば去年の倍は実現できるという話ではありません。大きい目標を細分化しただけなのですがその方が進行が早まる分、達成感が倍増しますし、その結果最終的な実現率もあがるのではないかと思いながら英語の勉強と歯科の勉強と運動不足解消を少しづつ、、、そんな感じで 本年もよろしくお願いいたします

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再生医療で歯ができる?(日本口腔インプラント学会第37回近畿北陸支部学術大会in滋賀)

2017-12-09 08:42:19 | インプラント学会

週末は滋賀の琵琶湖プリンスホテルで開かれた日本口腔インプラント学会近畿北陸支部学術大会に参加して来ました。今回の学会のテーマは「インプラント治療ーその先にあるもの」です。インプラント治療の先にあるものと言えば、何人かの患者さんに「先生、インプラントじゃなくて再生医療で失った歯をも作れませんか?」と聞かれます。もちろんそれが理想なのですがips細胞などで作った組織は癌化の可能性があり、インプラントを入れた方が今のところはるかに安全です。しかし、インプラントは危険で自分の細胞から作った組織は安全という思い込みをかなりの人がしているようです。それに再生医療で歯をつくるとなるとインプラント治療よりも遥かに高額治療になるでしょう。仮に50歳の患者さんに再生医療でできた歯を入れるとして30年の安全性を確かめるには今から30年かかりますから、僕の生きている間に安全に再生医療で歯を作るのは無理かもしれません。しばらくは「インプラント治療ーその先にあるもの」は、「より良いインプラント治療」ですね!

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癌は感染る?!(前田初彦教授就任10周年記念祝賀会)

2017-12-05 19:20:15 | インプラント学会

愛知学院大学歯学部口腔病理学講座の前田初彦教授が就任10周年を迎え名古屋東急ホテルで祝賀会が催されました。前田教授は口腔癌の原因であるヒトパピローマウイルスの権威で、ぼくも大学院時代にその論文を書いていました。ヒトパピローマウイルスとは癌を引き起こすウイルスです。そうです、ウイルスなので感染るんです!癌は感染らないと思っている人も多いのですがこのウイルスは皮膚や粘膜の細胞を好む性感染症の一つです。タバコとお酒とヒトパピローマウイルスがあれば実験では容易に口腔癌を作り出すことができます。口腔内に1ヶ月以上たってもなおらないできものがあるときはすぐに歯医者の検診をうけましょう。名古屋に新幹線で向かう途中、「幸せを呼ぶ黄色い新幹線」ドクターイエローに出会いました。携帯の待ち受けにすると縁起がいいそうですのでどうぞ(笑)

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学会発表はいろいろ考えさせられます(第38回日本口腔インプラント学会、中部支部学術大会in名古屋)

2017-12-05 15:33:00 | インプラント学会

名古屋大学で開かれた日本口腔インプラント学会 第38回中部支部学術大会で発表してきました。演題は「重度骨欠損を伴う上顎臼歯部欠損部位においてインプラント治療を行なった一症例」です。上顎の奥歯において歯周病などが悪化して顎の骨が吸収してしまうとインプラント治療はかなり難しくなります。骨増生手術を行わないとインプラント治療ができないケースも多々ありますが、今回発表した患者さんについては骨増生手術を避けてインプラントと天然歯を連結したブリッジで治療し(基本的にインプラントと天然歯は繋がないのがセオリー)、17年以上いい状態が維持できているため発表させていただきました。ただ、こういった難症例を発表するたびに思うのが、もっと早い時期に抜歯処置を行って入れば治療も簡単だったはず、、、、、、なので患者さんには次のことを覚えておいていただきたいのです。まず治療を行い、それでも経過が悪い歯についてはあとのことを考えて戦略的に抜歯処置を行った方いい結果が残せることが多々あること。難しいことですがとても大切なことです

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新しい矯正用インプラントの装置!

2017-12-04 17:30:45 | インプラント学会

ちょっと東京まで口蓋に使う矯正用のインプラントアンカーの講習会に行って来ました 矯正用インプラントアンカーとは歯を動かすための固定源として使用するインプラントのことです。通常歯を動かす際には歯と歯を引っ張り合って動かすため、動かしたい歯以外の歯も動いてしまうため難易度が上がります。また、大臼歯のような大きな歯を動かすにはより大きな固定源が必要となり、場合によってはヘッドギアと呼ばれる頭に被る装置などを利用することも以前はありました。しかしインプラントアンカーの登場で動かしたい歯だけを動かすことが可能になりその優位性は実感しているのですが最近、口蓋にインプラントアンカーを二本使用して大臼歯を三次元的に動かす手法があちらこちらで発表されています。この手法を応用すれば今まで動かすことが困難だった上顎の大臼歯を思った方向に自由に移動させることが可能になります。インプラントは歯列矯正において大きなイノベーションを起こしているようで目が離せません

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アメリカのインプラント治療最前線!2017(口腔インプラント学会 Japan Maxcours in名古屋)

2017-12-01 18:15:45 | インプラント学会

アメリカ口腔インプラント学会の専門医試験を受けるためにはMax Courseという300時間にわたるインプラントの講習会を受けることが必須です。そのコースをアメリカまで行かなくても日本でうけることができるのが当会のAAID Max course Jpapan in Nagoyaです。今回も多くの国内外の著名な先生方に講演していただいていますが現在のAAIDの会長であるシャンカー先生にもアメリカから来ていただき講演していただきました。やはりインプラント先進国であるアメリカの現在のトピックを交えての講演は驚きの連続です。今、日本で行われている治療方法がアメリカではとっくに使われなくなっていることなどよくあることです。今回も「え!今はもうそうやって治療するの!」がたくさんでした。シャンカー先生ありがとうございます

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インプラント矯正が熱い!(3)第9回国際インプラント矯正学会in 神戸 

2017-07-12 18:12:51 | 日記

今回一番衝撃的だったのは特別公演2で公演されたUCLAのDr. Won Moonのスピーチで演題は「Non-surgical orthopedic corrections with micro-Implants:
Breaking the rules and expanding the boundaries」内容はMaxillary Skeletal Expanderという上顎骨拡大装置を使用して外科処置を行わずに上顎を拡大し歯を並べようというお話でした。通常、歯を並べるには顎のサイズが小さい場合どうしても歯を抜かなければならないケースが多くあります。よく、「歯を抜かない矯正治療」とか宣伝している歯科医師もいますが、顎が小さいのに無理に歯を並べると後で大きく後戻りしたり、歯の外側の骨が薄くなって将来的に歯周病になりやすくなったり色々とデメリットがあるので、顎の外科手術を行わない限り通常は歯を抜いた方がいい場合は歯を抜いて矯正治療を行うのが学会での常識です。しかし、Dr. Won Moonの開発した装置は大きな外科処置を行わずに顎のサイズを拡大するため本当の意味での「歯を抜かない矯正治療」が可能になります。しかもこの装置、日本でも認可が通って使用可能です。矯正治療の進歩を感じることができた1日でした。

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