9月に入ってすぐ東京国際フォーラムで開催された第2回日本デジタル矯正歯科学会に参加してきました
歯の詰め物や被せ物、義歯などを3DプリンターやCAD CAMで作る技術、CTを使ったインプラントや矯正治療の診断、
マウスピースを使用した矯正治療など歯科治療のデジタル化が最近進んでいます
そしてそれらデジタル機器を制作販売している会社も増えてきて「デジタル=最新のいい治療」みたいな構図が出来上がってきています
確かにデジタルの世界は目新しく未来感があってワクワクします
しかし今回の学会では大学レベルでそれらの治療の可能性と限界について冷静に検証したデータを講演していただきました
当たり前のことですが歯科治療のデジタル化にはメリットとデメリットがあると言うことです
そこをしっかり見極めて日頃の診療にデジタルを導入していかないと患者さんに迷惑をおかけしてしまう可能性があります
例えばIOSと言われる口腔内スキャナーを利用した歯の型取りですが
今までのように型取りには印象材をトレーに持って口の中に入れなくていいので患者さんの負担が減ります
ところが一番型取りで大変な全部の歯の型取りは口腔内スキャナーの方が印象材でとる今までの型取りの方が精度が高いそうです
デジタル化してできたものの精度が悪ければ治療レベルが落ちてしまいます
それも何年かすると改善されるでしょうから頻繁に学会に参加して新しい技術を見極めていくことが大切だと改めて思いました