週末で愛知インプラントセンターでのインプラント認定コースが終わりました。
あっという間の8ヶ月で来年はとうとう24期生の先生方がこられます。
最近は年齢層が若くなってきたのか自分が年を取ったのかわかりませんが若い先生が増えました。
いろいろインプラントの勉強会はありますが、厚生省認可の日本口腔インプラント学会指定研修施設(臨床系)は全国で23カ所です。
それぞれの研修施設で規定のコースを終了した後にケースプレゼンテーション発表や論文作成、発表、そして症例を提出した上で認定試験を受け、合格すればやっと専門医を取得することができます。
インプラント治療に携わっている歯科医の中でも日本口腔インプラント学会認定専門医は白鳥が優雅に見えても水面下で必死に足を動かしているように患者さんの見ていないところで日々がんばっています。
写真は朝ジョギングがてら訪れた紅葉の始まっている名古屋城です。
今回の講演された先生はDr.Mazor 先生はイスラエル出身でUCLAで勉強され世界中で舌側矯正装置の講演をされています。
とても落ちついた方で、英語での講演でしたがわかりやすくいろいろと為になる知識をいただきました。
ところでイスラエルというとなかなかなじみがない国ですが実は医学と軍事の研究水準が高いことは世界でも知られています。
今回の舌側矯正装置もお口の中を型をとらずにスキャナーで読み込んでコンピューター上で治療後の状態をセットアップ、それに合わせて金属から矯正装置を削りだして作ります。
ちなみにワイヤーもロボットが曲げて歯に合わせます。
これが日本で一般的になるのはまだ少し時間がかかることでしょう。
今日は東京国際フォーラムで開かれたeBrace舌側矯正アドバンスコースに出席してきました。
インプラントの世界もそうですが矯正の世界も技術革新は著しく画期的な発明が次々とでてきます。
特に矯正の世界では形状記憶合金のワイヤー以来の発明ではないかと言われているCADCAMによるカスタマイズブラケットです。
今までは既成の矯正装置を患者さんに合わせて使用していたのを患者さんごとに装置を一から作ってしまう技術です。
これによって舌側矯正装置のとれやすい、大きい、操作が難しい等の欠点が改善されることになります。
インビザラインなどマウスピース型の矯正装置をそれぞれ長所短所がありますが確実に審美矯正の世界が技術革新をしているのは間違いないようです。
学会の最終日には総会があります。
ここで今年 アソシエイトフェローとフェローを取得したドクターに賞状とメダルの授与式が行われます。
また、あれだけ厳しかった試験官の先生方もCongratulations! とみな握手と笑顔で迎えてくれました。
その後パーティーでも再度、会員の前で紹介していただけます。壇上でスポットライトと拍手を受けていると今までの苦労が思い出されて胸に込み上げる物があります。
あらためていろいろと助けてくれた当院のスタッフ、アドバイスをくれた師である先生、一緒に勉強した友人、すばらしい補綴物(歯)を作ってくれた技工師さん、
そしてなによりも僕を信頼して治療を受けていただいた患者様、その他、今まで支えてくれた人々に改めて感謝の気持ちを込めてお辞儀です。
ちなみに写真で僕が着ているいるカッターはスタッフがお祝いで仕立て券をプレゼントしてくれたものです。ありがとう!