日曜日は第26回成人矯正歯科学会に参加するため東京まで日帰り弾丸ツアーです。
今回学会で一番興味深かった講演は昭和大学歯学部歯科矯正学講座の槇教授の基調講演でちょっと感動しました。
特に「抜歯するよりは拡大や遠心移動をもちいるべき?」というテーマについて、「最近矯正治療を行う際、歯を抜かずにならべる手法が流行っていますが
長期で見るといろいろ弊害がでてきています」と実際に歯が骨から飛び出てきたケースなどを紹介されていました。
歯を抜かずに歯列矯正するリスクについていつも患者さんに説明しているのですが、矯正の大学教授が「抜いた方がいい場合がある!」いった発言をしていただけるとそのモヤモヤがスッキリ晴れます。
というのも結構「歯を抜かずに矯正できませんか?」という問い合わせが患者さんよりあり、「歯を抜いた方がいい場合がある!」というと
そこでもう「この先生は良い歯を抜く悪い先生だ!」みたいなことを言われます(笑)
それでも歯を抜いた方が治療結果がいい患者さんに抜かずに矯正すると将来的に歯周病のリスクが高くなる可能性を患者さんに説明してきましたが、
それをしっかり大学教授がデータの裏付けを元に声を大にしていって発言していただけると自信をもって「歯を抜いて矯正した方がいいですよ!」と言えます。
もちろん歯を抜かなくても治せる患者さんは抜かないのは当たり前です。
でも歯を抜かないことが目的になって将来歯が抜けてしまっては本末転倒です。
あくまでも最新のエビデンスを元にケースバイケースでしっかりとした診断を行い治療方針をたてることが大切なことにはかわりありません。
ちなみに空港でANAのC3POバージョンの機体を見かけました。映画ハンソロを見に行かないと、、、