日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

偽る。

2009-06-23 | 日々の生活
今朝,購読しているY新聞の編集手帳を読んでいたら,首相の言い間違いに関連した話で,アリステア・マクリーン著「女王陛下のユリシーズ号」という小説からのせりふとして,「人が考えることをとめだてはできん。ただし,声に出して考えないことだ」と引用していた。まあ,言い間違いに関するエピソードが多いのを揶揄して言ってるんでしょうけど,確かに考えることをとめだてはできないよな・・なんてことを考えた。いや,別にやばいことを考えていたわけではない。つい先日,私はなんでここにいるんだろう・・ということを頭で考えながら,でも,傍目には和気あいあいとおしゃべりをするおばさんグループに見えただろうなと思っていたので。

何か月かに1回くらい,お誘いがあって,都合がよければ参加するランチがある。都合が悪いわけはない。いつなら行ける?と連絡をしてくれて,みんなの都合の合うときに行くので,急に何事か起こらない限りは,毎回参加だ。昔,子供が小学生のころ,一緒に子供会の当番をして知り合った,いわゆるママ友だ。

だれかが車を出して,乗り合わせて行き,のんびりとランチを食べて,ゆっくりとおしゃべりできる場所での,いわゆるおばさん御用達のお店でのランチ。その後,特に予定がなければ,場所を変えてお茶を飲む。

かれこれ10年以上の付き合いなのだけど,年々,私って,ここでは異分子だなと感じることが多くなっている。年は,若干の年齢差はあるものの,たいして違いはない。違うのは,私を除くみんなは,全くの専業主婦で,ランチだの,お買い物だの,音楽会にコンサート,子どもの習い事の発表会などと,いろいろと楽しんでいるらしいということか。

かくいう私は,パートとはいえ,ちまちま働き,ボランティア活動をして,あれこれ忙しくしている。なつめさんは,いつも忙しくして大変だねとか,偉いねとか言われると,いやいや,そんなことはない,私は好きでやってるんだから・・と,しどろもどろで言い訳している。

先日は,その中の1人が御主人の転勤について行かれるというので,送別会ランチだった。子どもはみんな大学生か,もしくは社会人なので,1人だけ残る理由が特にあるわけではないし,2年くらいだろうからと,今回は一緒に行くということ。自宅はそのまま置いていき,たまに帰ってくるので,要る物だけを持って行くのだと言っていた。


転勤の話や,お互いの子どもの様子(同級生母の集まりだから,みんなどんな子だったか知っているのだ),旦那さんの愚痴とか,いろいろと話はするのだけど,なんとなく小骨が刺さったような気持ちになってくる私・・・。

それは,以前から少しずつ感じていたことだけど,だんだんはっきりしてきたというか・・・で,私がこういうふうに感じているということは,周りの人たちも,薄々と感じているのではないのかという気にもなってくる。口には出さなくても・・。

会って,御飯を食べて,お茶を飲んで,散々しゃべって帰った後で,毎回,声に出して考えてはいけないことを考える。で,少なくとも,ああ,楽しかった・・で終わらない時間であったことを感じる。

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