日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

「ウォルター少年と,夏の休日」

2006-07-28 | 映画もまた楽し
映画館で上映されていたとき,息子に一緒に見ようと言って,中2になっていた息子は,えぇ~と言って一緒に見てくれなかった。今なら1人でほいさっさと見に行くのだけど,この映画はなんとなく息子と見たかったのだ。「ビッグフィッシュ」は一緒に行ったんだけど・・・残念。

というわけで,ある日新聞を見たら夜の洋画劇場で放送されるということなので,楽しみにしていたのに・・・気が付いたら30分も過ぎていたので,最初の部分は見ることができなかった・・・残念。

父親のいないウォルター少年(14歳)が母の都合で,夏休みにテキサスの片田舎に住む頑固者のじいさん2人に預けられるのだが・・・。って,これって一応60年代の話なんですね。途中から見たので気が付かなかった。で,ライオンとの話やら,欲張りな親族,頑固者のじいさんが持つお伽噺のような過去の話,何が真実か,自分は何を信じたらいいのか迷うウォルター少年。でもお伽噺と思っていたのだけど,最後にやって来たのは・・・・。

本でも映画でも,書評欄だのユーザーコメントなどを読むと,すごくいいですと書いてあるのもあるし,これは駄作と決めつけているのもある。同じものを見ても,多分その人のそのときの状況によって全く印象が違うのは当然のことで,だから人間が違うのだから,評価が違っても当たり前なわけで。では,自分はこの映画をどう思ったかと聞かれると・・・よかったです。しみじみよかった。で,もちろん元気なハブじいさんもよかったけど,なんとなくひょうひょうとしたガースじいさん,いいですね(笑)最初から見なかったことが悔やまれます。

周りにどう思われようと自分の生き方を貫くってことは,なかなかできるもんではない。つい周りに気を遣い,相手にどう思われるかを考え,相手の反応に気をもむ。こんなじいさん2人組みたいに人生を楽しむことができたらいいな,そして,最後も楽しみながら死んでいくのもいいなぁ・・。

たまたま,朝の情報番組で特集していた所ジョージさんを見ながら,彼もそんなふうに人生を楽しんで生きているんだなと思った。何事にも,前向き・・・という表現は適当ではないか・・・すべてを楽しんでいると言ったらいいのかな。物は考えようと,何事もそれですませてしまえるとは思わないが,でもそういう部分だってあるってことで。